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ハカセによる麻雀プロ診断 | |||
鑑定される人 | 馬場裕一プロ (最高位戦休場中) |
鑑定する人 | 福地誠(ハカセ) |
今回の鑑定結果
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コメント 「気合を入れてくださいね」 |
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■エンターテインメント系の第一人者 エンターテインメント系の麻雀プロとしては第一人者、それが馬場裕一プロです。現在では、解説者としてTVに登場するほか、麻雀ライター集団バビロンズの社長として、TV業界や出版業界、そして雀荘業界で、麻雀のエンターテインメント系ビジネスを展開しています。 馬場プロが有名になったのは20年近く前のことでした。片山まさゆきさんの漫画「スーパーヅガン」に、バビィの愛称で登場したことがきっかけとなったのです。そこでバビィは、スケベでだらしない麻雀プロとして描かれています。プロでありながら麻雀が弱いという、矛盾したキャラクターで笑いを誘っています。 といっても、バビィが偉大なのは、お笑い系の役回りに理由があるわけではありません。麻雀漫画という領域を縁の下で支えてきた功績があるのです。片山さんの漫画に登場することで有名になったバビィですが、片山さんの漫画もまたバビィなしには成立しないものでした。 麻雀漫画における麻雀シーンは、とても漫画家が考えられるものではありません。マニアックなファンをも満足させられるように、高度に専門化したパズルになっているのです。その麻雀シーンを作成するには、麻雀に対する理解と作劇術という二つの能力が、それぞれ高度に要求されるのです。 麻雀メディアでは、かつて盛り上がった小説が廃れてから、漫画の時代が訪れました。そのとき、もしもバビィの存在がなかったら、麻雀漫画の盛り上がりは小さなものだったかもしれません。それほどバビィは数多くの漫画ですぐれた麻雀シーンを製作しています。すなわち麻雀漫画業界では、「ヒット作の陰にバビィあり」だったのです。 さらにバビィには、定番企画である「何切る」の類をはじめとして、著書もたくさんあります。すなわち、@麻雀タレントとして、A漫画の闘牌原作者として、Bライターとして、という三つの側面が、エンターテインメント系プロとしてのバビィの功績なのです。 そんなバビィですが、打ち手としてはどうなのでしょう。麻雀が弱いプロとして人気者になったくらいですから、理屈はバッチリだけど、頭でっかち系で弱そうに思えます。ところがそうでもないのです。 以前のバビィはイメージ通り弱かったようです。それがこの5年あまり、生まれ変わったように強くなっているのです。 「馬場君と片山君だったら、以前は明らかに片山君の方が強かったよ。それが最近になって完全に逆転しちゃったな」(二人をよく知る業界関係者) こんな証言もあるくらいで、バビィは決して弱くないのです。それどころか麻雀プロのなかでもかなり強い方だと思います。観戦していて一打ごとに納得がいきますし、大物狙いで場を盛り上げてはドラマを感じさせる打ち手として、一、二を争う存在ではないでしょうか。 これまでプロ対戦に登場したプロは、パソコンの操作に不安のある人ばかりでしたが、その心配もなさそうです。いつもバビィは原稿をパソコンで書いていますし、巨大掲示板「2ちゃんねる」では、対立するプロを匿名で攻撃する書き込みに余念がないと噂されています。 今回のプロ対戦は、お笑い系の皮をかぶった実力派プロvs雀賢荘エリート雀士3名の闘いです。東風荘の大会では4連続ラスを喫したというバビィですが、はたしてどうなるのでしょう。 |
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