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鑑定リスト一覧


業界の明石家さんまを目指すハカセによる鑑定レポート

ハカセによる麻雀プロ診断
鑑定される人 馬場裕一プロ(2)
(最高位戦休場中)
鑑定する人 福地誠(ハカセ)
今回の鑑定結果
  • キャラクター ★★★★
  • テクニック  ★★★★
  • 熱意     ★★★★
コメント

 「デジタル打法を研究してくださいね」

バビィの逆襲
文/福地誠:
●著者紹介● 『近代麻雀』誌に数多くの連載を持つ麻雀ライター。通称ハカセ。
 かつて馬場プロから「歯に絹を着せぬ評論で麻雀の本質を鋭くえぐる、東大出身ならではの知性の輝き」とベタボメ(?)された。
■雪辱に燃えるプロの鏡

  この日、バビィは心に期するものを感じさせました。なにしろ遅刻しなかったくらいです(前回は例によってバビィ定石で20分ほど遅れました)。しかも本人に聞いてみると、東風荘で練習を積んできたとのこと。おおっ、これは期待が持てそうじゃないですか。

 前回、バビィはあっさりと敗北しました。その直前には、東風荘の大会でも4回戦で4ラスという記録的(?)な大敗を喫しています。それでネット麻雀に対して、どうにかしなければいけないと思ったのでしょう。

 よく知られているように、麻雀プロとは対局で生活している人たちではありません。みな別に本職を持っています。彼らは自分たちで運営している団体に会費を払って、リーグ戦に参加しているわけです。集められた会費は、経費と賞金に充てられます。

 このプロ対戦の対局を依頼している「最高位戦日本プロ麻雀協会」の例を見てみましょう。最下位リーグであるC2リーグに加入するには、受験申し込み料3千円と受験料1万5千円を払ってテストを受け、合格できたなら、年会費3万円と、半年ごとにリーグへの参加費3万5千円が必要になります。

 この金額は払う側からすると高いように思えるかもしれませんが、対局の場所代やら何やらを考えると、決して不相応な額ではないでしょう。スポンサーもいますけれど、だいたい後援店と呼ばれる麻雀荘ですから、さほど規模が大きなものではありません。つまり、プロ対戦のような場でプロらしい打ち筋や結果を出せるかどうか、それはひとえに彼らのプロとしての矜持にかかっているというわけです。

 この日のバビィのようにトレーニングまで積んできた例を見ると、うれしくなります。プロとしての自覚と誇りが感じられるじゃないですか。他の職業と同じように(といっても麻雀プロは職業ではありませんが)、プロ意識の差は日常にこそあると思うからです。さて、そんな麻雀プロの鏡ともいえるバビィが、どんな麻雀を見せてくれるのでしょう。


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