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■プロ対戦上史初の大物手が炸裂!

 東1局、なんとプロ対戦でも初めての大物手が飛び出しました。6巡目、ちちびんたさんがリーチした手牌はこうでした。

 ドラ

 ドラアンコの勝負手ではありますが、プロ対戦では初めてという大物手に化けるようには見えません。しかもすでにリーチをかけています。いうなればAV時代の飯島愛みたいなものでしょうか。十分活躍しているけれども超大物ではなく、しかもすでにすべてをさらしてしまっているというわけです。

 しかしリーチ後にを引き、カンしたことで状況が変わりました。新ドラはで手牌とは関係なかったのですが、次巡をツモアガリしてみると裏ドラはでした。リーチ・ツモ・表ドラ3枚・裏ドラ6枚の三倍満となったのです。

  ツモ

ドラ 裏

 一般に三倍満は役満より出現数は少ないもので、そんな大物手が東1局から飛び出したのですから、まさに飯島愛級の出世を遂げたのです。いきなり子2人とは3万点差、親とは3万6千点差となって、ちちびんたさんは圧倒的に有利な立場となりました。

 こんなとき残る三人としてはどう打つべきでしょう。これにはふたつの考え方があります。みんなで結束してダントツを苦しめるように打つのがひとつ、もうひとつは現実的に2着をめざす道ですね。ただし3人が結束するには、その3人の間で信頼が必要となります。で、この日はどうだったかといいますと、じつはどちらともいえませんでした。まだ東1局だし、三倍満が出たことは忘れて素直に打とうということだったのかもしれません。けれども結果として、不思議と大物手ばかりが飛び交い、ちちびんたさんのトップも危うくなってゆくのです。
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