月カン!雀賢荘 Vol.6


┏━┓
┃雀┃□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
┗━┛              月カン!雀賢荘−01.10.11−
┏━┓┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━━━┓  
┃賢┃┃月┃カ┃ン┃!┃雀┃賢┃荘┃Vol.06┃
┗━┛┗━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━━━┛ 
┏━┓                     
┃荘┃ □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
┗━┛
 
●○●○●「雀賢荘」よりお知らせ●○●○●○●○

10月5日〜10月15日まで、五代目青龍王・白虎王を決定する
「第五回龍虎王決定戦」を開催しています。
特設ランキングサロンにて開催中!皆様のご参加お待ちしてます。

〜「雀賢荘2」ダウンロード開始!〜


【月カン!雀賢荘★INDEX】―――――――――――――――
|(1)麻雀を知ってるつもり!? Vol.5
|(2)ハカセの麻雀プロ観戦記
|(3)薄幸OL編集長通信
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

____________________________________
(1)○●麻雀を知ってるつもり!? Vol.6
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
麻雀の歴史を面白おかしくえぐりだす!6回目。さて今回は?

■■頭でっかちな日本人・麻雀版■■

■手牌の真の姿を追う論争って?

 現在、日本と他の国では、麻雀のやり方がまったく違っています。

 たいていの国では捨牌をきちんと並べず、まんなかにゴチャゴチャと投げ込み
ます。振り込みでもツモアガリと同様に三人が点棒を払いますし、フリテンなど
の規制もありません。他の国どうしでもそれぞれ違いはありますが、日本は飛び
抜けて複雑なルールで打っているのです。

 そのルールのなかには、中国から日本に伝わって以降に、本国では簡略化され
ながら日本で生き残ったものもありますし(複雑な符計算がそうですね)、また
日本で独自に作り出されたものもあるのです。

 日本で独自のルールが作り出されたのは昭和初期。そのころに熱狂的な麻雀ブ
ームがあり、様々な理論づけも進んだのです。今回は、そのとき行われた一大論
争をご紹介しましょう。それは「13枚基準論」vs「14枚基準論」と呼べる論争で、
手牌の真の姿は13枚なのか14枚なのかを論議するものだったのです。

 手牌は普段なら13枚で、アガったときの完成形は14枚となります。そのどちら
が真の姿なのでしょう?

 どっちでもいいという意見もあるはずです。というよりも、なぜそんなことが
問題になるのかわからない方が自然かもしれません。当時の中国人麻雀打ちだっ
たら、「そんなこと、どっちでもいいよ。それよりも金あるね」といったところ
でしょう。しかしこの論争には、まだルールが整合的に定まっていない当時の状
況が反映されていました。

 この論争は専門誌『麻雀』と『麻雀春秋』誌上で行われました。まず、昭和5
年に米沢章(よねざわあきら)が「14枚基準論」を発表します。その論拠はこう
でした。
1.親は配牌が14枚である。
2.親も子も、ヤオチュー牌の九種九枚流局を14枚で宣言する。
3.手牌は14枚で完成形となる。
4.中国では、ハイテイ牌をツモってアガリでなければ、そのまま捨てない。

 さて、それに対して、「13枚基準論」派はこう反論しました。
1.配牌は本来13枚であり、親が14枚となっているのは便宜上のことである。
2.ヤオチュー牌の九種九枚流局も本来は13枚で宣言するものだ。
3.手牌の完成形は14枚でも、ゲーム中はあくまで13枚。別物だといえる。
4.ハイテイ牌を捨てないのは変であり、捨てて全員が13枚になって終了するべ
きである。

 どちらの論拠を見ても、前半の三つは無意味なレトリックでしょう。しかし4番
目のハイテイ牌の扱いは確かに問題です。当時はハイテイ牌をツモったら、捨てる
こともあれば、そのまま捨てないで局を終えてしまうこともあり、ホーテイという
役はまだ存在しませんでした。そう、つまりハイテイ牌の扱いに火種があったため、
こんな論争が起こったともいえるのです。

 じつは、この論争に先立つ昭和4年、麻雀普及の功労者・林茂光(リンモコウ=
雀ネーム)も、この状況を問題視して取り上げていました。ハイテイ牌でツモった
場合のみ役がつき、捨てて振り込んだ場合に役がつかないのはおかしい。だから、
ハイテイツモという役をなくすべきだと主張していたのです。

 それを受けて日本麻雀連盟では、それならハイテイツモという役をなくすのでな
く、ハイテイロンという役も作ってしまえと、河底撈魚(ホーテイラオユエ)とい
う役を考案していました。

 この二つの論争、つまり「13枚基準論」vs「14枚基準論」と「ハイテイ廃止論」
vs「ホーテイ設置論」は、それぞれ「13枚基準論」と「ホーテイ設置論」が勝ちま
した。その結果、ハイテイ牌もかならず捨てることになり、ホーテイという役も定
まったのです。こうして、緻密な日本麻雀のルールが作られていったのでした。

 こうして新たな味付けを加えられながらルールが煮込まれていく中で、お下品な
役やルールは普及しなかった、これも日本人の国民性なのかもしれません。最近流
行りの「割れ目」など、お下品なルールも少しはありますけどね。

*************************************
頭でっかちでプチお下品という、生粋の日本人・ハカセによる麻雀史でした。どん
なものにも複雑な歴史があるものですね。次回も乞うご期待!
*************************************
____________________________________
(2)○●ハカセの麻雀プロ観戦記
■■麻雀プロ鑑定団 村上淳編 その2■■
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
業界の北原照久を目指すハカセによる鑑定レポート
ハカセによる麻雀プロ診断

鑑定される人 村上淳(最高位戦Aリーグ)
鑑定する人  福地誠(ハカセ)

■デジタルプロにも解けなかった難問とは!?

 麻雀はデジタルに打つ。そんな信念を抱いて、最高位戦の若きホープとみなさ
れているのが村上淳プロです。

 このプロ対戦では、1回戦、持って生まれた強運を証明するように早いメンチ
ンをスパッとアガり、ダントツ体勢に入りました。そこで村上プロを襲ったのは
「何を切る!?」の難問でした。この手牌で、何を切るのが正着でしょう?

五七九九九EEF246中中中

 二つのアンコは確定しているので、五七EEF246からの選択となりますね。
考えられる打牌は五EF26のいずれかでしょう。

 ここで村上プロが選んだのはEでした。ピンズをリャンメンに固定したのです。
E切りの構想は、マンズでアタマを作り、ソーズのリャンカンを引いて、ピンズ
のリャンメン待ちでリーチすることでしょう。もちろんが役牌がアンコですから、
途中でチーすることだって可能です。ただし欠点としては、手牌が2シャンテン
に後退することと、三暗刻が消えることがあります。
※ リャンカン=リャンカンチャンの略。246のようなカンチャンふたつがドッ
キングした形。

 これとは対称的な打牌がF切りです。手牌は1シャンテンのままで、三暗刻の
可能性も残ります(四暗刻もありますね)。けれども欠点としてはカンチャンだ
らけとなり、リーチ合戦に弱い形になるのです。

 また、両方の長所を捨てたくないという選択は2切り、あるいは6切りです。
ソーズの受け入れは減りますが、1シャンテンを維持しながら、ピンズの形を決
めずにキープできるのです。

 さて、何を切るのが正解でしょう? この対局の数日後、牌効率による牌姿診
断では、業界随一と思われる原浩明プロに聞いてみました。

「こんな手牌で、原さんは何を切ります?」
「ぼくは三暗刻を見るのでFを切りますね。カンチャンをチーしたあと、ツモり
三暗刻のシャンポン待ちに変化することもアリです。ただし一発裏ドラにご祝儀
がつくルールなら、2を切ることもたまにあります。Eは絶対に切りませんね。
三暗刻が本命なので」

 どうでしょう。納得していただけるでしょうか。ここからリャンメンを作るた
めに三暗刻と1シャンテンを捨ててしまうのは、リャンメン病、すなわちフリー
雀荘病ではないかと思われるのです。

 村上プロが専属となっている「チャイナ」など、フリー雀荘では、一発・裏ド
ラと赤牌にご祝儀(=現金チップ)がつきます。たとえば、リーチしてツモった
ときに裏ドラが一枚あれば、3人から100円ずつもらえます。

 こういったルールのため、フリー雀荘では好形を作ってリーチする麻雀が主流
です。つまり、リャンメンを大事にするようになるのです。しかし雀賢荘のよう
なご祝儀のないルールでは、手役の比重が高くなってきます。このとき、村上プ
ロはふだん打っている麻雀に打法をあわせたまま、補正していなかったのではな
いでしょうか。

 デジタルが信念でありながら、その本丸ともいえる「何を切る!?」の問題で、
説得力ある打牌を選べなかった村上プロ。この局は流局し、村上プロの一人ノー
テンとなりました。

 村上プロは途中でメロンソーダ氏に追いつかれましたが、プロは小場にこそ強
いもの。1回戦は村上プロのトップで終了しました。まずはデジタル打法の一勝
です。あっさりとメンチンをアガってから、淡々と局が進み、淡々とトップを取
りました。

■手も足も出なかった2回戦

 しかし、何がいけなかったのでしょう(デジタルに考えるなら理由などありま
せんが)。2回戦、村上プロは苦戦に陥ります。東4局、村上プロは3フーロと
全力疾走しましたが、そこまで頑張ってもアガれません。村上プロはラスになっ
ています。

 雀賢荘のようなオーソドックスなルールでは、鳴きの技術も重要です。南3局、
村上プロは見切り発車したホンイツを、見事にアガリ切ります。オーラスを迎え、
村上プロの優勝条件は、5200点のロンアガリとなっていました。

 ところで、麻雀していて、ツモが生きている、死んでいると感じることはない
でしょうか。必要なところをズバッと引いてくるピチピチしたツモと、気が焦る
ばかりでまったくアガリに近づかないグッタリしたツモ。中間的な状態もありま
すが、はっきり感じられることもあるような気がします。

 このとき、村上プロのツモは死に絶えていました。どうにもならないのです。
手も足も出ないまま、幸運にも流局して、もう一局。ふたたびチャンスが与えら
れ、助かったと思ったのも束の間、やって来るのはまたも白骨化したツモ。なん
とも絶望的な状況です。

 しかし、なんという筋書きのないドラマでしょうか。南4局1本場、親のペン
タマン氏がリーチして一発ツモ。ごぼう抜きでトップになりました。雀賢荘のシ
ステムでは、オーラスの親がトップになったら自動的に終了します。1回戦ラス
のペンタマン氏がトップになったために、計算してみるとトータルトップは村上
プロ。一度は諦めたのにじつは優勝していたという、なんともデジタル(?)な
幕切れとなったのです。

 さすがは若手のホープと言うべきでしょうか。村上プロは見事に優勝を飾った
のでありました。そのデジタルな結末には、ただ脱帽するのみです。デジタルを
信条とするなら、手順を磨き上げてほしい。そんな注文はありますが、結果は結
果として重要ですから、華麗なメンチンをアガって優勝した実績は、まさに「プ
ロ」とたたえられるべきでしょう。

 なお、このプロ対戦からしばらくたち、最高位のタイトルに挑戦する3名が決
定しました。最高位戦では、Aリーグの上位3名が最高位に挑戦して決定戦を行
うのです。村上プロはおしいところまで行きながら、もう一歩及びませんでした。

 勝ち残った3名には、村上プロがライバルとみなす尾崎公太プロも入っていま
す。村上プロが麻雀プロという山の五合目まで来たといえる日は、もう少し先の
ようですね。

************************************
次回、エンターテインメント系の第一人者であり、頭でっかちの皮をかぶった実
力者・馬場裕一プロの登場です。お楽しみに!
************************************

____________________________________
(3)○●薄幸OL編集長通信
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
物産展が熱い!

 最近ハマっているのが、「物産展」。休日に公園などで催していたりするんで
す。ババ臭い?うーん。確かに。

 先日は岩手県の物産展へいってきました。今回の「岩手県」が今まで行ってき
た物産展の中では上位を占める賑やかさだったような気がします。

 鮭のつかみ取りや、馬・牛に乗れるコーナーなんかもあって結構盛り上がりま
す。お約束の「ミスゆきうさぎ」さんも居たりして。わざと「ゆきうさぎ」さん
の後ろに立って笑っていたんですけど、撮影に夢中の方々に「どけ!」と言われ
るどころか眼中に無い感じでちょっとむなしさも感じつつ・・・。それとも、馴
染んでいたのでしょうか?んなわけないか。。カメラかなり寄っていたし。

 ちょっとした旅行気分を味わえます。 

※佐藤さんは2?歳(いくつなんでしょう?)、繊細系の美人です(福地)。
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=**=*=
発行  株式会社 テラネットプロダクト
    毎月第2木曜発行
協力  福地 誠
編集人  佐藤恭子(Terranet Product)
お問い合わせ jankenso_mm@terra.ne.jp 
http://jankenso.terra.ne.jp
Copyright(c)2000-2001 TerranetProduct Inc. 無断転載を禁じます。
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=**=*=-

Copyright(C) 2001 IS-Japan Inc. All rights reserved.