月カン!雀賢荘 Vol.8


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┃賢┃┃月┃カ┃ン┃!┃雀┃賢┃荘┃Vol.08┃
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●○●○●「雀賢荘」よりお知らせ●○●○●○●○

平素は雀賢荘をご利用いただき誠にありがとうございます。

このたび、弊社ドメインの移行に伴い、雀賢荘ホームページのアドレスが下記
のように変更されることとなりました。

以下に該当されるページをブックマークに登録、およびリンクされている方は、
適宜ご変更下さいますようお願い申し上げます。

<雀賢荘ホームページ>
http://jankenso.tnp.jp/

<isao.net版雀賢荘ホームページ>
 http://jankenso.tnp.jp/isao/

<DION版雀賢荘ホームページ>
http://jankenso.tnp.jp/dion/

なお、旧アドレスには12月17日(月)のサーバーメンテナンス以降アクセス
できなくなります。予めご了承ください。

【月カン!雀賢荘★INDEX】―――――――――――――――
|(1)麻雀を知ってるつもり!? Vol.8
|(2)ハカセの雀賢荘ハカ戦記(NEW)
|(3)薄幸OL編集長通信
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(1)○●麻雀を知ってるつもり!? Vol.8
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麻雀の歴史を面白おかしくえぐりだす!8回目。さて今回は?

■リーチなんていらないよ?

 麻雀ファンには断層が存在します。「俺は完先じゃなきゃ嫌だ」「俺はサンマし
か打たん」などと、人によって好き嫌いが分かれます。麻雀は統一ルールのないゲ
ームだといわれますが、個々のファンがそんな状態を望んでいるわけであって、そ
れが麻雀の自由さにもつながっています。

 そんな対立のなかで、もっとも根深いものは何でしょう。それはメンゼン派vs鳴
き派だと思われます。もちろん多数派はメンゼン派です。そのため鳴き派への嫌悪
感をぶちまけた掲示板の書き込みを見かけたりします。

 そういった非紳士的(?)な行為には及ばないまでも、心の奥底では鳴き派を嫌
っている人が多いもの。かくいう私も同様で、「鳴いて千点をアガるくらいだった
ら、アガらなくていい」などと思ったりします。しかし国際的・歴史的に見るなら
逆なのです。じつはメンゼン派こそ少数派であって、本来なら「リーチ? そんな
役いらないよ」といわれてもおかしくないのです。

 現在、ホンイツはメンゼンなら3ハン、鳴くと2ハンで、これを「食い下がり」
といいます。これは食うと下がるわけですから、メンゼンを本来の状態と考えてい
る発想です。この食い下がり概念は、昭和30〜40年あたりに出てきたもので、それ
以前の概念は「メンゼン上がり」でした。すなわち鳴いた状態が本来であって、メ
ンゼンなら1ハンプラスと考えられていたのです。

 昭和30〜40年は、魔女狩りのように鳴き派が制圧された時期でした。完全先付け
もこのころに作られたルールですし、食いピンフもなくなりました。一番大きな変
化は、その前史となる昭和20年代にリーチが登場したことでしょう。

 戦前にもリーチはありましたが、それは現在のダブルリーチでした。局の途中で
かける途中リーチは、戦後になって広まったものです。途中リーチがルールとして
明文化されたのは昭和27年のこと。報知新聞社によって報知ルールが発表され、そ
こで初めて定着したのです。それまでは鳴いていてもリーチをかけられたり、取り
消し可能だったり、細部まで規定が及んでいませんでした。

■リーチ派vs反リーチ派のバトル

 昭和23年、日本麻雀連盟の重鎮・古谷徳太郎氏は、リーチに反対する理由を「麻
雀タイムス」紙上でこう語っています。

「(リーチをかけると)ツモってきた牌をいやおうなしに打ち出さなければならな
いことは、麻雀における技の要素をあまりにも少なくし、麻雀を遊戯史上の『めく
り札』の段階にまで後退せしめるものだと判定したからである」

 日本麻雀連盟は、麻雀の歴史と伝統を守る団体です。戦時中に解散していたにも
かかわらず、このころ大衆的にリーチが広まっている状況に危機感を持ち、わざわ
ざリーチを潰すために再結成されたのでした。

 リーチ推進派だった天野大三氏は、リーチが導入されると麻雀が博打的になると
いう疑いを持たれ、警視庁から呼び出しを受けました。このとき、天野氏が断固と
して、リーチを採用した方が戦術的に高度となり、むしろ麻雀は競技的になると主
張しなかったなら、現在でもリーチは存在しなかったかもしれません。こうしてリ
ーチは定着し、後には一発や裏ドラまで登場して、メンゼンへのこだわりは強まっ
ていったのでした。

 戦後麻雀の特徴として、まずメンゼンへの志向性が挙げられるわけですが、これ
は日本麻雀にしかない特徴であり、しかも戦後の傾向です。

 感覚的にいうならリーチとは「発射準備完了」です。準備が完了した状態になっ
て、ドキがムネムネしながら発射を待つわけです。しかし麻雀の目的はテンパイで
なくアガリである以上、最後まで状況に対応できる鳴き派の方が戦術的にすぐれて
います。メンゼン派がメンゼン派を保護するルールを次々と作ったため、対等に見
えているにすぎません。

 最近では、家族や企業の歴史研究のなかで、高度成長期は世界史的にかなり特異
な時代だったことが明らかにされつつあります。家族では専業主婦の存在がその例
ですし、企業では終身雇用がそうですね。

 メンゼン至上主義もまた、そういった特異な状況が麻雀のルールに反映されたも
のかもしれません。戦後的な枠組みが揺らいでいる現在、これから生き残っていく
のは鳴き派なのでしょうか?

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麻雀のルール変遷に読み取る文明史。単なる考えすぎという意見もあるが、それは
さておき、次回も乞うご期待!
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(2)○●「近代麻雀」誌に数多くの連載を持つライターによる対戦記!!
  <ハカセの雀賢荘ハカ戦記>
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■麻雀格言に潜むツボ

 麻雀格言のひとつに「リャンカンの渡しを残せ」があります。リャンカンとは
246といった形です。その渡しを残すとは、15とあるときに3を引いたらリ
ャンカンというまあまあの形になる、だから端っこの1だって大切に扱いなさい
よという意味なのです。

 この「リャンカンの渡しを残せ」は、いつでも重要なものではありません。リ
ャンカンはリャンメンと同じ枚数の受け入れがありますから、悪い形ではないの
ですが、そのままテンパイまで残ったら、結局カンチャン待ちになってしまいま
す。また3枚必要な形であることも、2枚ですむリャンメンにくらべて劣るので
す。

 しかしこの格言には、重要になるポイントが存在します。先日、雀賢荘で麻雀
していて、そんな局面を迎えました。それはフライデーリーグ(雀賢荘で行われ
ている私設リーグ戦)でのことでした。

 南2局、たいした点差はなく、まだ均衡の崩れていない状況で、親を迎えまし
た。ここで一発決めればトップですし、逆に高い手をツモられたらラスでしょう。
そんな勝負所で、こんな配牌がやって来たのでした。

二二三五九(3)(7)(8)1345南發 ドラ八

 いける。そう思いました。高い手は見込み薄ですが、ピンフになりやすい配牌
です。この小場だったら、親のリーチピンフでも十分でしょう。そこで、まずは
ピンフ重視で字牌を切り出してゆきます。悪魔が訪れたのはそんなときでした。

二二三五九(3)(7)(8)13456 ツモ6

 この手牌で3巡目に6ソーをツモったのです。切る牌は九マンか1ソーしかあ
りません。私は九マンを切り、結果としてこの一打が敗因となったのでした。

 これこそ今回の格言の出番です。ポイントはドラが八マンだということ。そう、
「リャンカンの渡しを残せ」とは、ドラそばで注意すべきことなのです。

 リャンカンの渡しを残さなかった私の次巡のツモは、もうお分かりのように、
渡しとなる七マンでした。しかし渡す先の九マンは切ってしまっています。まも
なくドラの八マンも引き、手牌はこうなりました。

二二三七八(7)(8)345667

 ツモは順調だしドラも引きました。手牌はピンフドラ1へ着々と伸びています。
しかし、問題は捨牌に九マンがあることです。まさにお手本のようなフリテンです。
リャンカンの渡しを残さないと、ドラメンツがフリテンとなってしまうのです。こ
れが実戦だったら、手を伸ばして九マンを他人の捨牌にまぎれ込ませてしまうテク
ニックもアリでしょうが、ネット麻雀ではそんなこと不可能です。

 もちろんテンパイして初めてフリテンですから、六九マンをもう一度引けたら問
題は解消します。しかし場には九マンが3枚切られており、見込み薄でした。そし
て11巡目に無事(?)フリテンテンパイを果たしたのです。

 フリテンということは本来ならツモアガリしているわけです。それが、現実には
ほとんど死に体のテンパイとなっています。

 そんなとき、下家からリーチが入りました。もうこのときにはアガリに期待する
気持ちは最先端の繊維くらい細くなっていました。

 その同巡、リーチ者の現物でもないのに、対面が六マンを切り出しました。のど
から手が出そうな当たり牌ですが、フリテンですからアガれません。もしかしたら
私の手牌を読み切って、ロンの赤ランプをつけておちょくっていたのでしょうか。
あるいは切れチョンさせる狙いだったのかもしれません。

 そんな挑発に乗ることなく、じっと我慢の子で見送ったら、なんと下家が一発ツ
モのマンガン。こうして勝負所の親番は最悪の結果となり、フライデーリーグ初日
は1回戦トップの好スタートを切りながら、2回戦ラスと丸く(?)治まったので
した。

フライデーリーグHP
http://k-server.org/friday/

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無謀にも優勝宣言を掲げるハカセ。まさか本当に優勝してしまうのか? それと
もやはり丸く治まってくのだろうか? ハカセの明日はどっちだ!? 

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(3)○●薄幸OL編集長通信
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 寒いです。激寒です。

 私は、自転車に良く乗るんです。車の免許はありますが、車庫入れが出来ない
のでもっぱら自転車です。

 先日、小学校の時の同窓会がありまして。

 十数年ぶりの再会に、歓喜をあげつつかつての級友達に近づくや否や・・、
「いっつも自転車乗ってるよね?」
「俺の車抜いてったよ」
「声、かけようと思うんだけど凄い顔してこいでるから・・」
「毎日、前通っているんだから、声くらいかけろ」
と、会う人会う人みんな自転車のはなし。

懐かしさ<「自転車」。
私=「自転車」。

本人が気付かないところで、しょっちゅう知人に会っている。
しかも思いっきり「素」の私を見られていた・・。

恥ずかしさのあまり、ちょっと黙っていると、
「近所に、友達が居るって素敵な事じゃない〜」と先生。

そおいう意味ではないと思う。

嬉しいような、ある意味いい年して寂しいような。。

今日も私は自転車です。
そろそろ新車に買い替えようかしら。 

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本号で、2001年は最後となります。
皆様、ご購読いただきありがとうございます。来年もよろしくお願いいたします。

良いお年を。
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