月カン!雀賢荘 Vol.12


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┃賢┃┃月┃カ┃ン┃!┃雀┃賢┃荘┃Vol.12┃
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【月カン!雀賢荘★INDEX】―――――――――――――――
|(1)麻雀を知ってるつもり!? Vol.12
|(2)ハカセの雀賢荘ハカ戦記
|(3)薄幸OL編集長通信
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(1)○●麻雀を知ってるつもり!? Vol.12
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麻雀の歴史を面白おかしくえぐりだす!12回目。さて今回は?
 
■■世界の麻雀■■
 
■麻雀は亡国の遊戯だった■

 最近ではAOL組が流入したこともあって、雀賢荘にも海外から接続してい
る人が増えているようです。そこで今回は海外の麻雀事情を扱いましょう。

 世界的に見て、麻雀はサッカーと比較できるほどの競技人口を持つゲームで
す。しかし日本人以外では中国人が圧倒的に多いのです。中国の12億人が入る
ことによって多くなっているともいえそうです。

 中国では、2008年の北京オリンピックの年に、麻雀の世界選手権を行おうと
しています。麻雀も頭脳スポーツのひとつに認定され、競技化されようとして
いるのです。

 その背景には、社会主義を捨てると同時に麻雀も解禁され、とたんに国民が
あまりに麻雀ばかりするようになったという事情もあるようです。これではい
かんということで、政府が麻雀を競技化して規制しようとしているのです。麻
雀はそれくらい盛んになっており、日本メーカーの技術提供によって全自動卓
も大量生産されています。

 東南アジアでも麻雀は盛んに行われています。といっても現地の中国人がや
っているのが大半です。東南アジアには、中国ではなくなってしまった古いル
ールがいまでも生き残っています。

 それでは欧米はどうなのでしょう? 麻雀も卓上ゲームのひとつとして存在
していますが、社会的な認知はもう一歩というところでしょう。だいたい日本
におけるチェスやバッグギャモンくらいの規模だと思われます。しかしじつは
かなり前のこと、欧米にも空前の麻雀ブームがあったのです。それは恐ろしい
ほどの熱狂でした。

■史上空前の麻雀フィーバー■

 1920年代、欧米諸国は上海に数多くの人を送り込み、居住区を作っていまし
た。そこではやたらと面白い中国博打として、麻雀が盛んに行われていたので
す。

 当時ジャンボジェットはありませんでしたから、上海と本国を結ぶのは長い
船旅です。暇つぶしには麻雀が絶好ということで、上海→船旅→本国というル
ートで麻雀は伝わりました。

 ミステリーの女王といわれるイギリスの作家、アガサ・クリスティーの「ア
クロイド殺人事件」には、「麻雀の夕(ゆうべ)」という章があります。そこ
にはこんな一節があるのです。ちょっと引用してみましょう。

 ちょっとの間、わたしには返事ができなかった。わたしは圧倒され、夢中に
なった。こういう満貫があることは、本で読んで知っていた――配牌のままで
上がっている手を。しかし、そんな手が自分につこうとは思いがけもしなかっ
た。
 わたしは得意さをおさえて、自分の牌をテーブルにひろげた。
「シャンハイ・クラブでいう」とわたしはいった。「天和の満貫というやつで
すよ」
(「アクロイド殺人事件」クリスティ 中村能三訳 新潮文庫)

 天和まで出てくるのにはびっくりですが、イギリスでは社交界の遊びとして
麻雀が定着していた様子が描かれています。けれども、もっとすごかったのは
アメリカです。アメリカでは麻雀が空前の大ブームを巻き起こしていたのでし
た。1920年代のアメリカは「金ピカ時代」と呼ばれるバブル期でした。次々と
新しい遊びに飛びついていく時代で、そこに麻雀がハマったのです。

 1922年のアメリカでは、麻雀牌が飛ぶように売れてゆきました。中国からの
輸入では足りず、すぐにアメリカ本国でも生産する態勢が整えられました。す
ると今度は材料である牛の骨が不足したため、鹿の角、あざらしの牙、鯨の骨
なども動員し、さらにはシベリアのマンモスの牙まで掘り出して使ったのです。
これは白すぎるとして、象牙より評価は低かったそうです。

 それまでのブリッジ教師は麻雀教師に転向して、麻雀教室を開きました。ま
たパーティーの二次会といえば麻雀大会で、ホテルには専用の麻雀ルームが作
られました。解説書も次々と出版され、専門誌まで創刊されました。ついには
ブロードウェーで麻雀オペラが上演されたのです。

 こんな話を聞くと、疑問がわいてくるはずです。かつてこれほどのブームが
あったというのに、なぜいまのアメリカではほとんど麻雀が行われていないの
でしょう。不思議に思えてきます。

 その答えは瞬間的なブームにすぎなかったからだと思われます。というのも、
麻雀のブームは2年ほどで去ってしまい、その次にはクロスワードパズルがブ
ームとなったからです。またヨーロッパではアメリカほど極端でなかったにし
ろ、やはり麻雀は下火になっていきました。こうして麻雀は欧米を駆け抜けた
のです。

 急激に流行ったものは急激に廃れる。まるで今年の開幕から阪神が7連勝し
たような話です(まだ落ち込んだわけではありませんが、いずれ……)。もし
かすると脱衣とか高レートとか、人間の本性に結びつくかたちで行われなかっ
たことが、欧米麻雀の弱点だったのかもしれません。

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海外赴任や留学中の人にとって、ネット雀荘は日本と交流する手段のようです
ね。ハカセはアメリカのネット雀荘に進出したりしないんですか?

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(2)○●「近代麻雀」誌に数多くの連載を持つライターによる対戦記!!
  <ハカセの雀賢荘ハカ戦記>
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■降臨した女神様――ネット脱衣編■
 
 このメルマガの読者には、脱衣麻雀したことある方はいるのでしょうか。も
しもいたならば、その方は全国1000万雀士のなかで一万人に入る超エリート雀
士だと思います。それくらい脱衣麻雀とは、いうは易く行なうは難しいシロモ
ノです。

 きっとぼくも脱衣の味を知らないまま年老いていくのでしょう。そして松尾
芭蕉のマネをして「夢は脱衣を駆け巡る」などと辞世の句を詠んだりするので
しょう。そう思っていました。

 ところがです。そんな脱衣麻雀をついに経験してしまったのでした。それは
雀賢荘での出来事でした。そう、つまり脱衣は脱衣でも、バーチャル脱衣とで
もいうべき麻雀だったのです。つまり振り込んだ人は服を脱ぎますが、その姿
を拝むことはできません。

 そんなバーチャル脱衣の生贄になってくれたのは20代主婦雀士のミナさん。
男で脱衣麻雀したといえばエリートですが、女で脱衣麻雀したといったら十字
架を背負うことになります。しかしミナさんには脱衣に応じる下地があったよ
うでした。

 彼女にはもともと脱衣カラオケした経験があったといいますし、この脱衣麻
雀の直後には名前を賭けた勝負をして、「フェラーリΦミナ」というHNにな
っていました(いわれた通りの「ふぇらちよ子Φミナ」にはしていませんでし
たが)。

 そんなミナさんのおかげで、ついにぼくも脱衣チェリーを破る日が来たので
す。女神様はその麗しい裸身をさらす覚悟を決めて、パソコンに向かってくれ
たのでした。

 勝負は半荘3回行われました。まずはルールが問題になります。振り込んだ
人は一枚脱ぎ、マンガンをツモったら全員を一枚ずつ脱がせられる。そこまで
は簡単でした。それ以外の部分は、こんな具合に次々とルールが追加されてい
きました。

 ハネ満2枚か?
<すっぽんぽん> ひとりノーテンはぬぎっすか?
 チョンポは何枚にするYO?

 そして結果をいってしまいますと、男性軍の完敗となったのです。女神様の
誇る鉄壁の装備を崩すことができないまま、男たちは内部崩壊していきました。
「他人から裏切られる前に、自分から裏切れ!」。これこそサバイバルの技術
でしょう。女神様の狙い撃ちにこだわった者ほど、自分自身がすっぽんぽんに
なるハメに陥ったのでした。

<ふくちーく> 俺を脱がしてどーする?
<ミナΦ漢塾> ミナが喜ぶ(笑)
<聖帝サウザー(塾長)> 一応脱いでね・・
<ふくちーく> ユニクロぬいだ(涙)

<ミナΦ漢塾> さぁ〜脱いで脱いで〜〜ん
<ふくちーく> わしらをすっぽんぽんにしたい?
<ミナΦ漢塾> うん(笑)

 もう他人からでも上がるぞ!
<ふくちーく> 何のために見逃しやツモったのを崩して・・・
 暖房つけていいよNE?

<すっぽんぽん> ふくさん そろそろ 裸?
<ふくちーく> 0枚(涙)
<聖帝サウザー(塾長)> むほほほほほっ
<ミナΦ漢塾> うきゃきゃ
 想像してはいかん!

 こうして1回戦はAOI君が生まれたままの姿になり、2回戦はぼくがすっぽん
ぽんになりました(ToT)。3回戦は男性軍の結束が崩壊したまま、誰も脱ぐこと
なく終わったのです。

 次の日、またも女神様に挑戦しました。しかも今度は千点一枚というラージヒ
ルレート脱衣麻雀です。慈悲深い女神様はこころよく承諾してくれ、これまでに
聞いたこともない高レート脱衣が始まったのです。

 この勝負に備えてぼくは靴下を3枚はき、さらにズボンの上からもパンツを3
枚はくという重装備をしていました。女神様はダイエット中で、もともとガード
ルやコルセットなどを10枚ほど着込んでいたそうです。

 しかし冬山をTシャツで登るような装備でのぞんだひろぽん君は、東1局に親
マンを振り込んだだけで全裸となり、そのあとも何本となく体毛をむしるハメに
なったのでした。

 このときも女神様は靴下すら脱ぐことなく、安全運転で生きのびました。服を
賭けると女は強い。こんな事実があるのかもしれません。

 とはいえ、やはり十字架は重かったようです。この事件がバレて、ミナさんは
師匠のHydeプロから「やっぱりお前はそーいう女なんだよ」と破門されかけたそ
うです。世間は脱衣する女性に厳しいものです。もしかするとただうらやましか
っただけかもしれません。

 救いは隣で寝ていた赤ちゃんが、まだものごころつかないため、お母さんが何
をやっているのかわからなかったことでしょう。

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ついに脱衣チェリーを破ったというハカセ。将来テレビ電話が普及したら本格
大人向けのネット脱衣ができそうです。

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(3)○●薄幸OL編集長通信
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相手の振り見て?!

 先日入ったお好み焼き屋さんでの出来事。
 
 隣は若いカップル。彼女はかいがいしくお好み焼きを焼きはじめました。
ところがなんと、お肉だけを鉄板で焼き、それをまた生の具へ戻してぐる
ぐるにかき混ぜていたのです。

 それを見て私達は、
「くっ〜、邪道な焼き方だね。若造!それじゃ彼氏も引くぜっ!」
 と、小姑よろしく散々言っていたのでした。

 一方、私達の鉄板では中のお肉になかなか火が通らずペタペタと押していく
ものだから、空腹に比例するかのごとくどんどん薄くなっていきました。

 それでもなんとか、火を通し薄っぺらになったお好み焼きを前に
「ここは、ダメだね」

 等といいながらすべて完食し終わりました。ふと見ると『当店のお好み焼き
の焼き方』なるものを発見!

 そこには、「1.まず生の具(豚肉・えびなど)を鉄板でいため、火が通った
ら再び具の中へ戻す〜」と。

 そんなマニュアルがあったとは!どうりでなかなか焼けなかった訳だわ。散
々言っていた手前、友達にはその事実は言えず・・。空腹に任せて猛進した私
が邪道でした。

 でもやっぱりその焼き方は未だ腑に落ちず・・。

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