月カン!雀賢荘 Vol.13


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┃賢┃┃月┃カ┃ン┃!┃雀┃賢┃荘┃Vol.13┃
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【月カン!雀賢荘★INDEX】―――――――――――――――
|(1)麻雀を知ってるつもり!? Vol.13
|(2)ハカセの雀賢荘ハカ戦記
|(3)薄幸OL編集長通信
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(1)○●麻雀を知ってるつもり!? Vol.13
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麻雀の歴史を面白おかしくえぐりだす!13回目。さて今回は?
 
■■三元牌の謎■■

■三元牌はドラだった!!

 好きな牌のアンケートを取ってみると、かならず三元牌が上位に来ています。
3枚集めれば確実に1ハンとなり、さらに3種類集めた大三元はわずか9枚で
できる役満です。三元牌が価値ある牌であることは間違いないでしょう。

 それでもいまの麻雀では、三元牌の価値はかなり落ちています。そんな事情
を、昭和5〜7年に行われた三都代表対抗戦の観戦記に見てみましょう。現物
には牌譜がついており、西家が6巡目にこんな手牌でテンパイしたことが示さ
れていました。

四五六七八九(5)(6)345發發

 (4)(7)待ちテンパイで、いまならリーチするところです。ですが当時リーチ
はなく、また1ハンなくともアガれました。

 ここに發が切られます。西家はポンしませんでしたが、この見送りに対して
観戦記いわく。

「この際は、この發をポンして取りあえず(5)か(6)のタンキにする手もある。
そしてマンズかソーズを利用して、ノベタンに組み替える芸当もできるではな
いか。しかし、何とかして早く和了りたい一心で、ツモを急いだものと見る」

 すると同巡にもう一枚の發が切られました。西家はこれも見送ったのです。
これは現在の感覚からすれば当然で、「1ハン落としてアガリを急げ」とは、
こんなときに当てはまる格言ですね。

 しかし観戦記いわく。「これもポンしない。これは考えものではなかろうか」。
そう、当時はこの發はポンして当然だったのです。ドラもなく三色も一通もな
い時代の役牌ポンは、途方もなく大きなものでした。

 当時、三元牌は現在のドラと同じ位置づけで、白發中が一枚ずつ浮いている
配牌では最初からオリろといわれたくらいです。いまでは「麻雀はピンフに始
まってピンフに終わる」といわれますが、当時は「麻雀は三元牌に始まって三
元牌に終わる」ものだったのですね。

 ですから、いまでも三元牌は人気があるといっても、それは現在の松田聖子
と中森明菜と小泉今日子くらいの存在にすぎません。決して宇多田ヒカルと倉
木麻衣と浜崎あゆみではないのです。

 それにくらべて昔の三元牌は、20年前の松田聖子と中森明菜と小泉今日子の
ようなもので、まさに人気絶頂といえる存在でした。

■三元牌のルーツとは!?

 さてこの三元牌ですが、なぜ白發中なのでしょう。白發中とは、いったいど
ういう意味なのでしょうか?

 ぼくが高校生のころに読んだ本には、白はおしろい、發は眉墨、中は口紅を
表し、麻雀を宮廷の女官がやっていたことの証拠と書かれていました。しかし
いまでは、この説はでたらめ扱いされています。

 また似たような説として、白は玉のような肌、發は緑なす黒髪、中は紅い唇
であり、すなわち白發中は美しい女性を表すというものもあります。けれども
これまた文学的で、こじつけ臭のする説ですね。

 また「矢を発して、的(まと=白)に中(あた)る」の意味という説もあり
ます。これは単なる弓矢の話ではなく、何事かをなしとげるという意味であり、
漢字の国・中国らしい雰囲気を持った説です。とはいえ、これもはっきりした
根拠があるわけではありません。

 この問題に定説はなく、いろいろな説が乱立しているのが現状です。三元牌
の謎はまだ解かれていません。

 じつは、われわれが手にする麻雀牌では三元牌はかならず白發中ですが、麻
雀が誕生して間もない時期には、他の字が彫られた三元牌も存在していました。
「天地人」などもありましたが、圧倒的に多かったのは「白鳳龍」でした。こ
れが「白發中」に統一されていったのです。一説には、1912年に中華民国が成
立したときに、清王朝のシンボルである「龍」の使用を中止して、中華民国の
「中」が使われるようになったといいます。

 しかし単純に三元牌が「白鳳龍」から「白發中」になったかというと、そん
なことはなく、麻雀の前身であるカードゲームには、すでに「白發中」が登場
しています。

 そんな具合に、白發中の歴史は古く、そのルーツははっきりしません。麻雀
の前身であるカードゲーム・馬吊(マーチャオ)はトランプの祖先であるとい
う説もあり、すべては歴史の闇のなかに見通せない状況となっているのです。

 麻雀の歴史には女体の神秘のような側面がありますが、なかでも三元牌は
神秘の源泉であるブラックホールのような立場なのでありました。

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三元牌=女体の神秘説。若い頃に勉強ばかりしていると、男子校に通う高校生
のような意識が身についちゃうのでしょうか?

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(2)○●「近代麻雀」誌に数多くの連載を持つライターによる対戦記!!
  <ハカセの雀賢荘ハカ戦記>
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■雀ゴロネカマにご用心!!■

 ネカマをご存知でしょうか? ネカマとはネット+オカマの合成語で、ネット
上で顔が見えないのをいいことに、女のふりをして男をもてあそぶタチの悪い男
性のことです。

 そんなシロモノが雀賢荘にも生息していたのでした。今回はぼくがネカマのお
もちゃにされてしまった世にも恐ろしいお話です。

 彼女が雀賢荘に現れたのは昨年秋のことでした。

 彼女は強烈なインパクトを持っていました。というのも、彼女(の画像)は真
っ赤なドレスを着た目隠し美人で、つまり電話ボックスに貼ってあるフーゾクの
チラシだったのです。

 彼女の名前は「美遊☆銀座」といいました。いつも朝方に現れるため、銀座で
働いている水商売の女性ではないかと思ったものです。

 これだけだったら、いかがわしくて信用できないのが普通かもしれません。し
かし彼女にはもうひとつ大きな魅力があったのでした。恐ろしく麻雀が強かった
のです。

 初めて対戦したときから、彼女のフェロモン画像に目を奪われる一方で、「む
むむ、こいつは相当強いぞ」と思いました。それ以来ぼくは彼女に興味を持ち、
姿を見かけると同じ卓に入って対戦してきたのです。

 そのころ彼女は約4割のトップ率を保っていました。恐ろしいほどの高率です。
そして対戦数が増えて100回ほどになっても、4割をキープしたまま落ちてくる気
配が見えないのでした。

 彼女とは半荘20回くらい打ち、そのログもすべて見ていました。それは一分の
隙もない見事な麻雀でした。しかしいくら完成された麻雀でも、それで4割という数字
が可能なのかと彼女への興味は深まる一方でした。彼女はいかがわしさを忘れさ
せてしまう魔法の香水を身につけていたのです。

 印象的だった一局を挙げてみましょう。とある半荘の南3局、彼女は親で4巡
目に早々とリーチをかけてきました。ぼくはダントツだったため、金持ち喧嘩せ
ずと受け流していたのです。

 しばらくして「ツモ!」という声とともに開けられた手牌を見て、ぼくの下半
身はふたたび痺れました。リーチ・ツモ・タンヤオ・ドラ1の4000オールです。
いや、問題は点数ではなく待ちでした。その局はドラが四万で、彼女の待ちは二
四万の形、つまりドラ表示牌のカンチャン待ちだったのです。

 普段の彼女は禁欲的で、役があるならこんな形ではリーチしてこないタイプで
した。しかしその半荘はぼくがダントツだったため、ダマテンでは生ぬるいと思
ったのでしょう。早い親リーチで子を押さえつけて、ツモアガリか流局を狙った
のだと思います。

 なんという切れ味でしょうか。普段は守備的な打ち方をしながら、チャンスと
見るやまさに紫電一閃、斬り込んでくるのです。この攻撃と守備の切り替えに、
「昼は淑女、夜は娼婦」の魅力がまた感じられてくるのでした。

 彼女はなぜかぼくを避けている様子でしたが、それでもいつしか話をするよう
になっていました。そしてある日のこと、早朝の白々とした明るさにつつまれた
静けさのなか、こんな会話を交わしたのです。

<ふくちーく>  これまで美遊と対戦したログ
<美遊☆銀座> (・_・)......ン?
<ふくちーく> 全部見たYO
<美遊☆銀座> Σ(゜口゜;

<美遊☆銀座> (/。\)イヤン!ハズカシイ
<ふくちーく> 美しい麻雀だと思うYO
<美遊☆銀座> 何も出ないぞ(笑)

<ふくちーく> こんな麻雀打つ女性は初めて見たYO
<美遊☆銀座> (^з^)-☆Chu!!
<ふくちーく> (^з^)-☆Chu!!

<美遊☆銀座> (/。\)イヤン!ハズカシイ。
<ふくちーく> ん?(・_・?)ハテ
<美遊☆銀座> 急に恥ずかしくなったじゃないか(笑)

 こんな愛の語らいからまもなくのこと、彼女は突然の引退を宣言したのでした。
AOLが本拠地で雀賢荘には遊びに来ただけだから、これで引退すると……。そ
の宣言に対して、せめてメールアドレスを教えてほしいと頼みました。しかしそ
の頼みを無下にあしらい、彼女はネットのブラックホールに吸い込まれていった
のです。

 こうしてほのかな恋は終わりを告げたのでした。

 それから数カ月後のこと、じつは彼女は男性だったというニュースが友人から
伝えられました。その男性はまめた【自然流】という名で、いまでも雀賢荘にい
るというのです。そのときちょうど彼が打っていましたから、さっそくその卓に
行って本人に聞いてみました。

<ふくちーく>    まめたさん
<まめた【自然流】> はい?
<ふくちーく>    美遊だってホント?
<まめた【自然流】> ( ̄□ ̄;)!!

<ふくちーく>    ホントなの?
<まめた【自然流】> (U_U)ウム
<ふくちーく>    (°◇°)~ガーン(°◇°)~ガーン(°◇°)~ガーン

 その後、彼の写真を探し出して見てみると、そこに写っていたのはフェロモン
美女どころか、額が後退しつつあるやせ気味のオッサンだったのでした(ToT)。
いったん終わった恋は、さらに深々とトドメを刺されたのです。いまでも彼は
「まめた」というエッチな名で、相変わらず驚異の成績を上げています。

 一年ほど前に「中年男に恋はできるか」という嫌な題名の本が出され、世の片
隅で話題になりました。中年男の恋はハゲ男の食い物にしかならないのでしょう
か?(ToT)

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サラ金と一緒で、ネカマも若いうちにハマっておくといいかもしれません。
いや、すでに若いうちじゃないのか。
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(3)○●薄幸OL編集長通信
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打算は禁物。

 連休も今は昔・・・・。皆さんはどんなお休みでしたか??

 自分の近くで「友達」でちょっと得をしている人を見るとちょっとうらやまし
くなります。

 先日も「友達がグルメライターで取材のために一緒に食事に行った」とか、
「友達が美容師で」とか、「彼女が栄養士で」など聞きました。そんな、何だか
生活にちょっと得した感じがいいなと思ってしまいます。 

 私にもそんな人はいないもんかと考えたところ・・、昔ちっともジャズに興味
が無かった頃にジャズのベーシストと友達だったり。足ツボなんて無縁だと思っ
ていた時にリフレクソロジーを学ぶカップルと友達だったり。

 で、今結構ジャズにハマりCDも買って、足ツボなんかしょっちゅう通っている
私だけどその人たちとはほとんど交流が無いのです。

 もう少し回りに意識を持とうと改めて思いました。

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編集人  佐藤恭子(Terranet Product)
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