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┗━┛ 月カン!雀賢荘−03.3.10−
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┃賢┃┃月┃カ┃ン┃!┃雀┃賢┃荘┃Vol.21┃
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┃荘┃ □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
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【月カン!雀賢荘★INDEX】―――――――――――――――
(1)お笑い雀賢士列伝
(2)特命リサーチ雀賢荘X
(3)雀賢荘戦記
(4)ネットバージンの挑戦!
(5)レッツ必勝呪文
(6)若手でポン
(7)若手でチー
(8)金言劇場
(9)重箱の隅Q&A
(10)IT'sリアル麻雀屋巡り
(11)ハカセの四畳半から
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■ごあいさつ
バレンタインからホワイトデーにいたるこの時期。チョコに勝負をかけた方
も、そんなもんは関係ないという方も、麻雀の前では平等です。戦争の臭いが
する昨今、おお、なんと平和なゲームなんだ! ラブ&ピースばんざい!
というわけで、今月のメルマガをお届けします。
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━━━(1)<お笑い雀賢士列伝>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
雀賢荘に出没するキャラクター、サークル、出来事などを紹介します。
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■大会の魔力とは?■
雀賢荘では2ヵ月に1回ずつ10日間の「大会」が行われます。この大会シス
テムこそ雀賢荘の最大の特徴といえるでしょう。
この3月にも龍虎王決定大会が終わったばかりです。期間は2月21日から3
月3日までの10日間、参加者は1200人を超えました(ただし二重、三重登録も
かなりいると思われます)。
大会期間中はランキングサロンが特設され、どの階級も同じ条件となってい
ます。ふだんなら上位者に勝つとボーナスがもらえますが、そういった区別は
いっさいなくなります。過去の実績は関係なく、純粋な実力勝負であることも
大会が人気ある理由でしょう。
大会には2種類ありまして、一方がプロ対戦の予選大会、そしてもう一方が
龍虎王決定大会です。前者はプロ対戦への出場者を選抜する大会で、後者はそ
の1回だけの独立した大会です。とはいえ目的は違ってもシステムは一緒。回
数無制限で、どこまでポイントを積み上げられるかの勝負です。
この方式だと回数を打てない人は不利になるということで、龍虎王決定大会
では平均ポイントの1位にも白虎王というタイトルが与えられます。しかしほ
とんどの人たちは白虎王をそれほど意識しないようです。確かに半荘20回打っ
て、平均26ポイントプラス(今回の白虎王・もおさん)なんて成績が、そうそ
う残せるはずもありません。
そこで、大半の人は回数無制限でのポイント1位をとりあえずめざすようで
す。これなら後半まで逆転優勝の可能性が残されているため、気持ちとしてや
りやすいのでしょう。
この回数無制限というシステムはかなり単純です。他のネット雀荘ではもっ
と複雑な大会も珍しくありません。しかしこれこそが雀賢荘の人気の源泉とな
っているように思われます。それくらい大会期間中とそれ以外の時期では、ア
クセスしている人数が違うのです。
ネット麻雀にはお金の刺激がないので、どうやってモチベーションを維持す
るかが重要になります。やはり何かしら目的がないと燃えにくいのでしょう。
大会はそういった意味での刺激剤として機能しています。いうなれば中学や高
校での中間試験や期末試験のようなものでしょう(といったらイメージが悪く
なりそうですが)。
■大会に懸ける人々■
それでは大会に燃えている人が、どれくらい燃え上がっているものなのか、
実例を出してみましょう。ぼくの知り合いのトモゾウさんは今年1月のインフ
ルエンザが大流行していた時期にこんなことをいっていました。
「いい時期に風邪が流行ってくれたわ。これで疑われずに会社を休める」
彼は大会になると有給休暇を取って打ちまくっているのですが、会社が忙し
い時期は休みにくくなるので、それが悩みだったのでしょう。学校をズル休み
する小学生みたいですが、それくらい大会に懸けているわけです。
そんなトモゾウさんも敵わないと認めるのが唯我独損さんです。この人こそ
大会の鬼と呼ぶにふさわしい存在です。以前は2回に1回は優勝していた時期
もありましたが、最近では優勝から遠ざかっています。
彼はどの大会でもたいてい打荘数が一番になっています。たとえばこの3月
に終わった龍虎王決定大会では、わずか10日間で半荘166回打っていました。
驚異としかいいようがありません。過去に何度も優勝した経験から、ひたすら
打ちまくるのが近道だと考えているのでしょう。
ここで唯我独損さんが大会期間中にどれくらいの時間打っているのか、計算
してみましょう。雀賢荘では半荘1回打つのに35〜40分くらいかかります(ぼ
くの打ったログ30回分を調べてみたら平均38分22秒でした)。
そこで半荘1回を35分として166回打ったとします。すると96時間50分とな
りますから、1日当たりだと9時間41分。なんと1日の3分の1以上を大会に
投入しているわけです。彼は立派な社会人ですから、いったいどれほど努力し
ているのでしょう。まさに万難を排して大会に参加しているのです。
といっても、彼が突出しているというわけでもなく、この前の大会では半荘
100回以上打った人が全部で18人いました。それだけ大会には魔力があるとい
うことなのでしょう。ぼくの経験でも、キャラ画像にタイトルホルダーマーク
がついているときには、街でフェラーリを乗り回してブイブイいわせている気
がしました(乗ったことありませんが)。
今回の大会では、新【自然流】さんが自分のHPで毎日の成績を公開してい
ました。1日のノルマが120ポイントに設定され、その日の達成状況とコメン
トが毎日更新されていました。初日には、いきなり3連勝して打ち止めにする
余裕ぶりでしたが、大会も後半になると、ノルマを果たせずにズブズブと打ち
まくっていました。HPを毎日のぞいていると、電波少年系の番組を観ている
気分になります。
10日間にそれほど打ちまくるとなったら、主婦雀士が有利に思えます。けれ
ども結果で見るかぎり、そうともいえないようです。今回優勝した亀子(奴)♪
さんは主婦雀士ですが、ぼくの知る範囲では彼女くらいです。気合いの入った
女性雀士はまだ少ないのかもしれません。
ぼく自身は優勝を狙って大会に参加したことはありません。最大でも20回ほ
どしか打っていないのです。そのうち優勝を狙って本気で挑戦してみたいと思
っていますが、もしかしたら、軽い気持ちで味を覚えてはいけないのかもしれ
ませんね。仕事か家庭か身体が壊れてしまいそうですが、18人を魅了する禁断
のエクスタシーはその先にあるのでしょう。
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━━━(2)<特命リサーチ雀賢荘X>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1ユーザー・DONNAによる雀賢荘の闇を探る報告書!
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■ダイウチ君の伝説■
皆様はじめまして。このたび無謀にも雀賢荘メルマガの一紙面をまかされる
ことになりました雀賢荘HN、DONNA(ドナ)です。最初にお断りしなけれ
ばなりませんが、小生は「プロ」でもなければ「ハカセ」でもなく、ましてや
アイ・エス・ジャパンさんと個人的な繋がりがあるわけでもありません。早い
話が雀賢荘の一般ユーザーの立場から、この紙面をいただいてしまったわけで
す。
そんな小生が「ここでの話題は何にしようか」と考えたところ、前述のよう
な立場である以上、まさか「松井がヤンキースで何本ホームラン打つか真剣に
検証しよう!」とか言ってもしょうがないので(むしろヘタなこと言うと小生
の雀賢荘IDが一発で削除されかねません)、ここでの話題は雀賢荘での話題
に限ります。ささやかな目標は「※編集部注」がつかない文章を書くこと。こ
れです。うん、ささやかですね。
※編集部注 注と内容の良し悪しは関係ありません。念のため。
ここで記載するのは基本的に小生が雀賢荘をやっていて思ったことというか
出くわした出来事というか、簡単に言えば雀賢荘月記です(難しくいってもそ
うなのだけど)。で、今回はダイウチ君についてのウワサ話を少々。
ご存知のように雀賢荘では途中抜けをした人の代わりとして、または意図的
にコンピュータのダイウチを入れることができます。このダイウチ君に「父」
「弟」などをはじめとする様々な親族や「友人」「弟子」といった身近な人物
も登場してくるのもご承知の通り。これを踏まえて小生がいままでに聞いたダ
イウチ君に関する話を3つしたいと思います。
■ダイウチ君の姉 最強説
小生がこのウワサを聞いたのはまだ雀賢荘に入会して間もない時期でした。
知り合いがほとんどいないなかで打っていたとき、他のメンツの一人がこんな
ことを言っていたのです。
「いや、ちょっと聞いたんだけどさ。ダイウチ君のなかでは姉が最強らしいの
よ。なんといってもツモのパワーが違うらしいぜ。パワー」
ツモのパワーってなんなのさという突っ込みを入れたかったのですが、シャ
イな小生にそんなことはできません。ところが人間そういうことを1回聞いて
しまうとどうもそう見えてしまうものらしく、以後「姉」が登場すると妙に警
戒したりして。もちろんこれはデタラメでしょう。
■ダイウチ君 しゃべる
「お、おれ見たんだよ。こないだ観戦いったらなんとダイウチ君が「おめ」っ
て入れてたんだよ! ホントだってば! やっぱり生きてる、生きてるんだよ
ダイウチ君は!」
これは「ダイウチ君」というハンドルネームの人ですね。結構昔からいろい
ろな人に使われているようです。おまけにコメントを「今日も代打ち頑張りま
す」に変えて、成績欄をおもいっきり下げて隠すといった凝りようの方もいま
す。小生が実際に見た現場ですごかったのは、ある卓で打っていた4人のハン
ドルネームとコメントが、
ダイウチ君:今日も代打ち頑張ります
ダイウチ君の父:今日も代打ち頑張ります
ダイウチ君の叔母:今日も代打ち頑張ります
ダイウチ君の弟子:今日も代打ち頑張ります
だったことです(親族の名前は不確かです)。アツイです。この人たちアツす
ぎます。最近は「COMP」というハンドルネームの人もいたりして、いっそ
うアツイことになっています(アツイ方向性が間違っていないかと…)。
なお、雀賢荘ではロビーからサロンと卓情報を見たとき、コンピュータのダ
イウチ君が打っている場合は「<COMP>」と表記されますのですぐに見分け
がつきますね。実際の現場では「ダイウチ君の〜」となっています。いや、だ
からどうだといわれても。
■ダイウチ君 ロン牌をスルーする
いえ、これはウワサじゃなくて本当の話です。小生が実際に目で確認しまし
た。あるログを見ていたときです。途中から入ったダイウチ君がダマでテンパ
イ後に、手役もありフリテンでもないのにロン牌を見逃しました(ちなみにメ
ンゼン)。かなりビックリした記憶があります。残念ながらログは捨ててしま
いましたが、はっきりと覚えています。わざわざダイウチ君の視点で見ていた
ので確かです。
実際そういったアルゴリズムがあるのかどうかは開発したプログラマーの方
に聞かなければわかりません。他に目撃した人いませんか? よく見たら「ダ
イウチ君」というハンドルネームの人だったというオチは残念ながら(?)あ
りません。
■今回のマトメ
雀賢荘がVer2.0になり、コンピュータ3人対戦でのポイント無効になってか
ら、コンピュータ対戦をする方は激減しました。活躍の場が失われていくダイ
ウチ君。しかし麻雀を打つアルゴリズムは雀賢荘発足当時から比べると確実に
進化していると聞いたことがあります。嫌われ者の感が強い彼らですが、入っ
てきたときはあまり邪険にせず「今日もダイウチおつかれさん」ぐらいの気持
ちで迎えると精神的にもいいかもしれません。
マトメになってないですね、はい。こんなことで連載が続くのかどうか本人
もはなはだ怪しいのですが、今後ともどうかよろしくお願いします。みなさま
雀賢荘で会ったら遊んでくださいませ。
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出禁になりそうなタイトルはぼくが勝手につけました。著者が売られてゆく子
牛の心境にならないよう、見かけた方は刺激しないでくださいませませ。
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━━━(3)<雀賢荘戦記>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ぼくが雀賢荘で1ヵ月間に対戦した記録です(byハカセ)。
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●2月1日(土)→2431431
知り合いの女性プロと打った……と思ったらネカマだったらしい(ToT)
●2月2日(日)→43
1月とともに好調は去った模様(  ̄ - ̄)
●2月5日(水)→333
早朝にぬるい発泡酒を飲みながら打つ。やはり不調(*゚Д゚)/ ダー!
●2月7日(金)→222112
Fリーグは2回ともトップを取りきれなかった。それでもやっと上向き。
●2月9日(日)→11
久しぶりに夜中にトモゾウ氏と打った。あげ男発見!
●2月12日(水)→2422412
バロン氏にカモられた後、奴隷ちゃんと打ってやっとトップが取れた。
●2月14日(金)→34434
バレンタインと関係なくFリーグ。惨敗して望みゼロに。その後も悲惨(ToT)
●2月15日(土)→441221
絶不調かと思ったら後半は好調に。
●2月16日(日)→121
深夜によりさんと打つ。1勝1敗。
●2月21日(金)→1243
Fリーグ最終日。マンガンのアガリ牌が出たところでクリックミス。親マンに
振り込む羽目に(ToT)
●2月24日(月)→1
夕飯前に1回だけ打つ。11月に麻雀を覚えた少年(?)をオーラスに逆転。
●2月25日(火)→12
剣黒氏に動員されて大会で初打ち。ほどよく好調だった。
●2月26日(水)→421
大会でトモゾウ氏と3連戦。2連勝されたが3回目はラスにした。
●2月27日(木)→32
昼間に2回打つ。リーチしてもさっぱりアガれず。つかん(ノ_・。)
●2月28日(金)→11
午前中に打つ。大物手を振り込んだ人が次々と「ごめんなさい」といって落ち
てゆき、最後は二人になっていた。(* ̄m ̄)プッ
■2月の成績
1着17回
2着16回
3着10回
4着12回
まずまずの成績(*゜Д゜)/ ダー!
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━━━(4)<ネットバージンの挑戦!>━━━━━━━━━━━━━━━━━━
麻雀はプロ! ネットでは原始人! 早乙女あこの雀賢荘対戦記。
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■ネット麻雀バージンを破った日■
みなさん、こんにちは。日本プロ麻雀協会の早乙女あこです。「はじめまし
て」の方が多いと思うので、まずは簡単だけど自己紹介します。
身長150cm、童顔とハイトーンな声のせいでいまだに「お嬢ちゃん」なんて
呼ばれてます。そんな天真爛漫な射手座のO型の女の子です。年齢はヒ・ミ・
ツ!(笑) こんな私が、運良く合格した大学を中退し、麻雀荘で働き始めた昨
年に、プロの道に進みました。麻雀ジャンキーで有名な私にとってこれはごく
自然なことだったかも……。趣味はピアノと歌とゲームです。最近は「FF]
−2」の発売を心待ちに、かなり重度な花粉症と日々闘ってます(涙)。
さて、そんな私ですが、さる2月15日(土)、雀賢荘にて生まれて初めてのネ
ット麻雀を体験しちゃいました。
ネット麻雀では初心者の私、それがプロを名乗ってネット上で闘牌対局なん
て……。思ってもいませんでした。とっても不安で一杯な私。やはり不安は的
中(笑)。まずチャットができない。文字を入力するのに四苦八苦、その間に牌
がツモ切られていることもしばしばでした(涙)。
それから困ったのは自動理牌。私、独特の並べ方をするクセがあって、順序
よく綺麗に並んでいると、逆に何を切ればいいのか戸惑っちゃうんです。なん
だかプロとしては変な話ですけどね(笑)。まあ、すぐ慣れるでしょう。頑張り
ます。
一番戸惑ったのは、手出し、ツモ切りがよくわからなくて、場が見えないこ
と。よく見てるとわかるらしいんですが、余裕ないんで(笑)。そんなわけで、
この日打った5半荘全部が、かなり全ツッパ麻雀になってしまいました。
その2半荘目、!!くのいち!!さん、テモリさん、ゾロメさんと打ちまし
た。私の強気攻撃がうまくいって5万点トップでした。4半荘目では、トリノ
スUさん、aki.さん、3222さんと打ちました。そのとき「プロの方と打て
て光栄です」なんてもったいないお言葉をいただいたのに、強気に勝負しすぎ
て放銃マシーンになり、ハコ寸前のラスをとってしまいました。申し訳ないで
すホント(汗)。でも楽しかった。
初めてのネット麻雀は、普段、打ち慣れてる麻雀とは全く異なるもののよう
に感じました。そして想像よりも操作は手軽で対局者のマナーもよく、とても
楽しめました。
今はまだ、利き手ではない右手でマウスを扱うのが大変で、思わず画面に手
を伸ばして牌をつかみたくなってしまいました(笑)。次回、みなさんにお会い
する頃はきっと、もっと手慣れた感じでチャットし、闘牌対局を楽しめるよう
になっているハズです。
それではまたね〜!
(早乙女あこ:プロ協会C2リーグ)
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生まれたままの姿になって……じゃなくて、生まれて初めて体験した雀賢荘。
次回は3月22日(土)午後に登場予定。その場にいたら誰でも挑戦OK!
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━━━(5)<レッツ必勝呪文>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
麻雀のオリジナル格言を紹介するコーナーです。役立ち度は保証せず。
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●呪文1【仕掛け後に来たリーチは食いずらせ!】
ついていないときに仕掛けると、一発でツモられることが多い。一発消しの鳴
きをしたほうがいいかも。役立ち度★★★
●呪文2【入り目を切られた先行リーチに勝ち目なし】
自分が先行リーチしていて追いかけリーチが入り、入り目を一発で打たれたと
きは諦めが肝心。役立ち度★★
●呪文3【もらいタバコに幸運あり】
ゲーム中についていないと思ったら、ついている奴のタバコをもらうと状態が
良くなるかも。ただし逆もあるので気をつけよう。役立ち度★★★
●呪文4【つかぬリャンメンはバッタにすべし】
ついていないときほどリャンメン待ちがアガれないもの。そんなときは愚形リ
ーチが有効かも。役立ち度★
●呪文5【日本人ならハシを使え】
ついていないときほど端パイがくるから、上手くハシのパイを利用しよう。
役立ち度★★★★
●呪文6【ラス親の安アガリは自業自得】
ラス親が親権維持のため、慌てた仕掛けやダマテンの安めアガリをすると、な
ぜか次局のハイパイが悪かったりする。役立ち度★★
(中石尚祐:プロ協会C1リーグ)
(打上裕之:プロ協会Aリーグ)
(田端靖浩:プロ協会C2リーグ)
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━━━(6)<若手でポン>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
若手プロによる戦術論。彼らはこんなことを考えて麻雀を打っている。
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■「ピンフのみ」に思いを馳せて■
最近年が明けたと思ったら、もう3月。希望に満ちあふれる一方で、ちょっ
ぴり切ない気持ちにさせられる、そんな月なんだよね〜、3月は。
ところでおいらの所属する協会の道場「雀王」は水道橋にある。水道橋とい
えば東京ドームや後楽園がすぐ近くにあるが、駅を挟んで反対側には大学が多
数ある。2月は受験シーズン、雀王に行く途中、何度受験生の群れに出くわし
たことだろうか。
そしてそのたびに「彼らが大学に入って何を学んで行くんだろう?」「この
中の何人が麻雀のせいで単位を落とすのだろう……」なんて超根暗な事を考え
たりするのだ。
さかのぼること6年前、ういういしい(?)大学1年生のおいらは、先輩に麻
雀を教えられ初めて牌を触ったのであった。ルールも役もよくわからんまま、
卓に着いたおいらが打った麻雀は、ただ無我夢中で同じ種類の牌を集めまくる
ものだった。
「先輩、なんかいっぱい集まってよくわかりません。でも高そうです。テンパ
イしてるんですか?」
混乱しておいらが先輩に助けを求めると、しばし手牌を見つめた先輩がそこ
で一言。
「お前、牌が一個足りないじゃん!!」
なんと、おいらが初めて打った麻雀は、いわゆる少牌というものだった。
こんな経験もあった。ようやく役も覚えどうにか一人で打てるようになった
ときのこと、おいらが得意げに「ピンフ」をあがった。すると先輩が突然「ふ
ざけんなよお前、そんな手あがってんじゃねーよ!」と怒り出した。
おいらは何で怒られたのか理解できず、ただ目を丸くして、今後ピンフのみ
はあがっちゃいけないということだけを自分にいい聞かせた。いま考えるとオ
ーラスだったのかも知れないが、とはいえ、役を覚えたばかりの少年に場況を
判断しろとは酷な話だよ〜。
と、まあこんな記憶がよみがえったところで、今回はこの「ピンフ」にスポ
ットを当ててみよう。
メンゼンで手を進めるとき、誰もが一度は考慮することになる「ピンフ」。
メンゼンの役の中でとっても作りやすいし、いろんな役と複合できて超便利で
ある。スピード重視の棒テン時代といっても、配牌からまっすぐピンフに向か
う「棒ピンフ」だって、スピードも効率もさほど負けていない。なんてったっ
て棒テンに比べれば出あがりもできるし、裏ドラの乗る確率だって他の手格好
に比べたらひじょうに高い。
じゃあピンフ手は攻めっ気100%でいいのかというと、それがまた難しい。
棒テンなら覚悟を決めてリーチと行けるが、ピンフはダマでもあがれる。ダマ
であがれるということは、かわしの術としても使えるのだ。そういうわけで、
ピンフテンパイ時の方針として、攻めか受けかで特に悩ませられるのがノミ手
(ダマでピンフのみ)の場合なんだよねえ。
まずリーチをかけた時の事を考えてみよう。「リーチ・ピンフ」で2000点、
裏1で3900点。攻めてるといっても点数的には大きくないし、それほどの魅力
はない。ゆいいつ魅力的なのがリャンメン待ちのツモりやすさ。ツモれるんだ
ったら誰だってリーチをかける。
一方ダマにした場合、アガリ点は1000点と決まっている。しかし他家の攻撃
に対してはあっさりと受けに回れる。あるいはチャンス手の人に警戒されるこ
となくアガれるかもしれない。
こうなっちゃうと、結局すべては場況しだい、なんて結論で終わらせたくな
るけど、それじゃただの運麻雀。運を試したいんなら、宝くじでも買ったらい
い。
ではもう一度考えてみよう。ある程度早いテンパイなら確かにリャンメン待
ちのツモりやすさがメリットだ。そのメリットを生かせるケースはないだろう
か? 考えられるケースとして自分が親番の時がある。親リーは、その怖さで
子がオリてくれる場合も多い。それならばツモに専念できる。というわけで、
ひとつの結論として親のピンフテンパイは即リーチである。
ならば子ならどうするか? これはダマだ。アガって連荘もない。リーチに
ひるまない親もいる。行くメリットが無い。これはかわし手だ。クイタンと一
緒。ドラの行方と親の手の高さを推測しながら、いつでもオリられる心構えで
(←これ重要)じーっとアガリ牌が出てくるのを待つのである。これがもうひ
とつの結論。
ピンフ手の基本骨子はこの2点。この2点をふまえて後は皆さんの場読みで
対処してほしい。つけ加えるなら、ピンフ手でのリーチは、リーチによる点数
の多寡はあんまり気にしなくていいと思う。ツモれるからリーチ、それでええ
やねん。
それにしても、結局学生時代はピンフをダマであがることはほとんどなかっ
た。どんな立派な戦術よりも、先輩の一言って影響あるんだなーってつくづく
思うのでした。
ところで皆さん、愚形テンパイはどう対応しましたか? やっぱり即リーな
のかなあ。この1ヵ月おいらは、愚形がどうのこうのより、リーチに頼りすぎ
る自分の甘さを確認した次第です。まだまだです。
みなさんも頑張って雀力アップして、雀賢荘でどんどん勝ってくださいね。
そしていづれは我が協会と対決か??なんてね。ではでは。
(高橋常幸:プロ協会C1リーグ)
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人は誰でもピンフのみをテンパイすると詩人になる(ゲーテ)。そこでダマテ
ンを選んだ者だけが恋の果実を食らう(ツルゲーネフ)。←嘘です。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
━━━(7)<若手でチー>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
若手プロによる流行の先端を行く戦術論。ノーベル麻雀賞をめざせ!
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■デジタルのメスでオカルトを解剖する!■
よくオカルトvsデジタルといわれますが、このオカルトとは何でしょう。
1.局と局の繋がりを点ではなく線で考える、つまり一般に「流れ」と言われ
ているものを意識するのがオカルトなのか?
2.それとも、ある手牌における打牌を、卓上の情報だけでなく経験によって
決めるのがオカルトなのか?
3.あるいは日頃の行いをよくするとか、服装を気にするとか、卓外での行動
まで気を配るのがオカルトなのか?
他にもオカルトのとらえ方は人によっていろいろあると思います。このコラ
ムではそんないろいろなオカルトを数値や期待値、時には心理的な方面からも
解析していきたいと思います。
さて今回のお題は「オカルトは手役重視か?」です。
デジタルとオカルトの比較でよく話題に上るのが手役に関することで、デジ
タル打法の人も手役を考えて枚数的には劣る打牌をすることもありますし、オ
カルト打法の人でも手役を見切って枚数重視の打牌をすることがあるのです。
例えばこんな手牌があります。
三四五七八(3)(3)(3)(4)34567 ドラ中
打牌の候補としては(4)と七か八があります。打(4)の場合11種37枚でテンパ
イが組め、これが一番手広いが三色は消えます。また打七or八では7種25枚と
テンパイを組める枚数は減りますが、三色目は残ります。
この時の打牌を決めるのは、デジタルかオカルトかではなく、場況や自分の
点棒状況なんです。デジタルな麻雀を打つと言われている人だとしても、実際
に何種何枚……なんて考えている人はほとんどいないでしょう。皆が考えてい
るのは麻雀の主たる目的であるトップを取るための方法です。
よってデジタルは手役軽視でスピード重視の棒テン打法であり、オカルトは
手役重視でスピード軽視の古典的打法である、という認識は誤りなのです。こ
のような局地的な何切るには正解は無いと言われます。それもそのはず、自分
の置かれた状況が無ければトップへの道も見えないですからね。
次回はオカルトを語る上では欠かせない「流れ」について書いていきたいと
おもいます。それではまた来月。
(鎌田勝彦:プロ協会C1リーグ)
**********************************************************************
デジタルかオカルトかという神学論争が若手プロでは盛んです。そんなテーマ
に挑む意欲作です。麻雀の理屈も理系の時代に入ってます。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
━━━(8)<金言劇場>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
麻雀の金言を毎月ひとつずつ紹介します。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■今月の金言■
麻雀は遊びごとで、確かにたかが麻雀なのであるが、同時にゴキブリのよう
なもので、将来、ますます奇っ怪な存在になっていくおそれが充分にある。ど
んな形になるか、忌憚なくいえば興味深い。
人間が本当に必要としているものはもっと他にいろいろとあるのに、こんな
物がやがて人間を震撼させる可能性をはらんでいるあたりがまことに痛烈であ
る。
――阿佐田哲也先生のお言葉――(「ギャンブル人生論」より)
■麻雀オタクの麻雀ゴタク■
「麻雀の神様」とか「雀聖」と呼ばれる阿佐田哲也先生が、なんと麻雀をゴキ
ブリにまで例えていたとは……。(≧∇≦)ブァッハハ!
文章の続きでは自分を「このゴキブリ業者」と称していますが、阿佐田先生
がゴキブリなら、ぼくなどはゴキブリの体内に住む寄生虫(いるのか?)だと
思ったりするのでありました。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
━━━(9)<重箱の隅Q&A>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
麻雀に関するあらゆるQ&Aです。質問が寄せられたら取り上げます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ついに来ました。惑星直列の日……じゃなくて、投稿が来なかった月。とい
うわけで今月はお休みです。何か聞いてみようということがありましたら、メ
ールをお送りくださいませ。
■質問・投稿の送り先
質問以外の投稿も歓迎します。
福地誠 HZN01410@nifty.com
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
━━━(10)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
バブル絶頂期の89年、雀馬鹿への道をひた走った男によるナルシーエッセイ。
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■第5話 大宮から浦和へ■
俺のサウナ暮らしも10日がすぎ、フロントの兄さんや食堂のおばちゃんとす
っかり仲良くなる。今日も俺は「おばちゃん、いつものね」と、モーニングと
ビールを頼む。こんな毎日で、いっこうにフトコロは暖まらない。が、寒くも
なっていない。
いちおう雀屋で稼いではいるが、ついつい大宮ライフをエンジョイしてしま
う。軍資金を残すのが精一杯だ。しかし、そろそろ河岸を変えたいところ…。
大宮で麻雀を打つが飽きてきた。半荘2回ほど打ち、ラス半コールをかける。
やはりそろそろ潮時か。
俺は大宮駅に足を向け、オレンジ色の憎い奴、そう高崎線に乗ろうとする。
が、目の前には青色の電車(京浜東北線)が……。ホームを間違えたようだ。
が、今の気分を表す青色に俺は黙って吸い込まれた。着いた先は埼玉の県庁所
在地、浦和(現さいたま市浦和区)だった。
駅前に雀荘が一軒、その名も「大元荘」。レートは1−2−4、ルールは東
南戦、赤3枚のアリアリだ。初めての店では入るまでの緊張感がたまらず、こ
れがまたゾクゾクさせてくれる。さっそく店に入る。怖モテのメンバーから説
明を受け、始まりの卓にいざ出陣。
俺は東家スタート、ドラは發。まずは相手三人をチェックする。と、これま
た怖モテ。まあ、気にすることもないか。俺は俺だ。そして親につきガンガン
攻める。そう、出るポン見るチー。とにかく先制攻撃だ。
5巡目には手パイが4枚になっていた。すでに3フーロのタンヤオ仕掛け。
だが、俺に合わせるように下家はマンズのホンイツ仕掛け、対面は役パイのバ
ック仕掛けのようだ。すでに三人は4枚麻雀になっていた。
連荘したい俺は心中穏やかではない。俺はまだテンパイしていないからだ。
そこで俺はタンヤオ手にドラを引く。ますますアガリが遠のく展開に…。
俺の手パイは發の他はマンズだらけだった。そう何切るである。すべてが当
たりパイに見える。とりあえず1枚マンズを切る。1巡は凌いだ。が、放銃も
時間の問題か。
そんなとき下家が「チー」して初パイの白を強打、続けて対面が「ポン」。
目まぐるしい戦いである。そして16巡目、俺にも役なしだがドラ待ちテンパイ
が入った。残りはあと2巡だ。
どうやら親は死守できそうだ。俺は「お前らツモるなよ!ドラなんか」と心
の中で叫ぶ。俺は間違って青色に吸い込まれないよう気を引き締めた。
やっとの思いで凌いだこの局、終わってみれば4人テンパイ。しかもオナテ
ン。俺は「フー」と一息。この雀屋でも凌いでいけそうな気がした。
(斉藤勝久:麻雀馬鹿一代、プロ協会Bリーグ)
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どこに行っても麻雀するなら旅打ちする必要あるのでしょうか? …と思わな
いでもないですが、なんだか充実してます。獅子はわが子を旅打ちに?
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━━━(11)<ハカセの四畳半から>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ハカセの麻雀ライフ、あるいは麻雀関係の仕事についての独り言です。
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■麻雀ライターの救世主■
ぼくは『近代麻雀』という漫画雑誌に「手役図鑑」という小さな連載をして
います。二通りの役が狙える牌姿をひとつ選んで、どちらを狙うか語るといっ
た内容です。
牌姿の半分くらいは自分の実戦から、残る半分は他人の実戦(おもにプロで
すね)から選んでいます。そのうち自分の実戦譜は、ほとんどが雀賢荘で打っ
たときの牌姿なのです。
ぼくは生麻雀もそれなりに打ちますが、牌姿は流れ去って行きますし、最近
では記憶に残りません。そもそもどんなに記憶力がよかったとしても、巡目か
ら持ち点まですべてを覚えようとするのは無理があります。
それがネットなら、ばっちりログが残ります。そこで原稿に使うのはほとん
どがネットでの牌姿になるのです。便利になったものだと思います。
当初はわざわざログまで見るのは麻雀マニアだけだろうと思いました。とこ
ろがそういうわけでもないようです。自分のログはすべて見るとある主婦雀士
がいっていましたし、また別の人(弟子ですかね)からメールでログを送って
もらい、ぼくが簡単な授業をしたこともあります。じつに便利です。
ある高校生雀士は自分が九蓮宝燈をアガったログを「ぼくの宝物さ」といっ
ていました。メモリアルグッズにもなっているのですね(データ形式の問題が
ありますから、長期保存に耐えるかは疑問ですが)。
生麻雀を記録するには膨大な手間と人件費がかかります。打ち手に一人ずつ
記録者がつきますから、4人が必要となり、その生牌譜を整理牌譜にするため
に、さらなる手間とお金がかかるのです。
記録が必要な対局は、すべてネットに移行すべきではないか。そんな意見が
語られる日も遠くないかもしれません。通信環境の問題はありますが、競技や
大会を行う際にもネットは鬼のように便利です。
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●○●○●「雀賢荘」からのお知らせ●○●○●○●○
第11回龍虎王決定戦への多くの皆様の御参加ありがとうございました。
次回大会は第22回プロ対戦予選大会です。
<第22回プロ対戦予選大会 日程(予定)>
@2003年3月28日(金)〜4月7日(月)
@雀賢荘大会サロンにて。
皆様、ふるって御参加ください。
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発行 有限会社 アイ・エス・ジャパン
毎月10日発行
編集長 福地 誠
記事協力 日本プロ麻雀協会
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