月カン!雀賢荘 Vol.22


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┃賢┃┃月┃カ┃ン┃!┃雀┃賢┃荘┃Vol.22┃
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【月カン!雀賢荘★INDEX】―――――――――――――――

(1)特命リサーチ雀賢荘X
(2)お笑い雀賢士列伝
(3)雀賢荘戦記
(4)ネットバージンの挑戦!
(5)レッツ必勝呪文
(6)若手でポン
(7)若手でチー
(8)金言劇場
(9)重箱の隅Q&A
(10)IT'sリアル麻雀屋巡り
(11)ハカセの四畳半から
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■ごあいさつ

 春といえば出会いの季節。新しい出会いがあって、恋と欲望の種がまかれる
のが春というもの。麻雀もまた出会いの場。ラブ&ピース万歳!
 というわけで、今月のメルマガをお届けします。


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━━━(1)<特命リサーチ雀賢荘X>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1ユーザー・DONNAによる雀賢荘の闇を探る報告書!
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■■雀賢荘ながら考察■■

 はい、こんにちは。前回の連載一発目から見事に「※編集部注」をいただい
て心理状態がかなり微妙な小生です。今月のキャッチコピーは「落ち込んだり
もしたけれど私は元気です」っていうかむしろへこんでます。それはともかく
として、今回はユーザーの皆様に少々スポットを当ててみたいと思います。

 いうでもなく雀賢荘はネットワーク麻雀ですね。皆様はお互いの顔も見えず
しぐさも見えずといった状態の中で麻雀を打っているわけです。コミュニケー
ション手段は文字伝達のチャットのみ。ということは相手がいったい「何をし
ながら」麻雀打っているのか一切わからないということになります。

 で、今回はよく見る「ながら行為」をレベル別に集めて見ました。横につい
ている★の数は小生の独断と偏見による対戦相手と自分の闘牌に対する影響度
です。

■みんなやってるレベル

・飲みながら(★☆☆☆☆)
・食べながら(★★☆☆☆)
・吸いながら(★☆☆☆☆)

 これをしながらじゃないと麻雀を打てないという方も多いことでしょう。た
だし、こぼしたりしてキーボードにかかると大変ですのでキーボードカバーは
しておいたほうがいいかもしれません。「食べながら」は両手を使う場合もあ
るので少々進行に影響が出るときもありますね。「吸いながら」はもちろんタ
バコです。危ないモノを吸ってはいけません。

■結構やってるレベル

・音楽聞きながら(★★☆☆☆)
 映画やテレビを見ればわかるように音楽の力が人の心理に与える影響はかな
り大きいです。勇ましい音楽がかかれば心は高揚し、寂しい音楽がかかれば意
気消沈してしまうかもしれません。麻雀を冷静に打ちたいときは無音か静かな
環境音楽などがいいのかと。

・テレビ見ながら(★★★☆☆)
 これはやっている方が多いと思われます。自分が気になる番組を見ながらだ
とかなり集中力が落ちそうですね。テレビがある位置にもよりますが、テレビ
に夢中で自分の番に気がつかないなど進行上の影響がありそうです。

■それなりにやってるレベル

・電話しながら(★★★☆☆)
 これもやっている方多いです。集中力はかなり落ちますね。かかってくる電
話は避けられませんが、急ぎの用でないかぎりこちらからかけるのは避けた方
がいいのかもしれません。

・ 泥酔しながら(★★★★☆)
 お酒を飲みながら打つ方はかなり多いと思われますが、泥酔となると話は別
です。寝てしまう危険も伴いますので注意しましょう。

■そろそろやばいよレベル

・仕事しながら(★★★★☆)
「山本君、例の報告書今日までじゃなかったかね?」
「あ、部長。ちょっと待ってください。今2軒リーチかかってるんですよ」
「というか君の人生リーチな」

 実際は昼休みを利用したりしてこんな状況はないでしょうが、どちらにして
も途中抜けの危険を伴うことは確かです。え? 誰ですか仕事をサボってネッ
ト喫茶でやっている人は。

・別のネットゲームやりながら(★★★★★)
 2画面同時進行でGO!「よーし、こっちは王手であっちはリーチ。絶好調
だね」って、双方の対局者に進行面で大迷惑が及ぶのは必至。自己集中力もガ
タガタになると思われます。

・眠りながら(★★★★★)
 要するに居眠り運転の麻雀バージョン。深夜帯になるとときどき見受けられ
ます。進行速度に影響大。完全に寝てしまうとその半荘で残された人は悲惨で
あります。

■あんたすごいよレベル

・エッチしながら(★★★★★☆彡)
「なぁ美代子(仮名31歳パート勤務)いいだろ? 久しぶりなんだから…」
「ダ、ダメよ、あなた」
「ここ掘れワンワン(笑)」
「あ、ああ、ほ、ほら、いま雀賢荘やってるし。もうちょっと待って…ね」
「大丈夫、麻雀もオレがやってやるから」
「あっ…ダメだったら…」
「出た出たワンワン(笑)」
「あ、あああ、観戦者が3人もいるのに…、あぁ…あな…た〜」

ポトッ(椿の花が落ちる)

 誰か妄想を止めてくれ〜。

■今回のマトメ

 要するに器用な人がうらやましいというか、いや、そんなことを言いたいわ
けじゃなくて、つまり何をやってようが相手にはわかりませんよということで
す。ネットの世界ではあたりまえのことなのですけどね。真剣に麻雀を打って
いる人もいれば、実は麻雀そっちのけでなにかやっている人もいるわけです。
相手がなにをやっているのか考えていたら正直キリがありません。

 じゃあお前はどうなんだといわれると、今現在の小生は雀賢荘を打っている
ときは基本的に「飲み・食い・吸い」ぐらいしかやっておりません。これは別
にマジメに打っているというよりも、不器用なのでそうなっているだけという
感じです。でも、いっさい余計な事をしないで雀賢荘のみに一点集中!ってい
うのも、それはそれでネット麻雀のおもしろみがあまりないのかなとか思って
みたり。

 ということで今回もファジーなマトメで逃げてみました。

著者サイト メカラウロコ(http://homepage3.nifty.com/ronde/)

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あ、あああぁ〜、前もパーピンがほしいけど、後ろのパーピンも最高だわ〜っ
てのは、まだやったことがありまへん(* ̄m ̄)プッ


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━━━(2)<お笑い雀賢士列伝>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

雀賢荘に出没するキャラクター、サークル、出来事などを紹介します。
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■■チーム対抗戦■■

 麻雀にも団体戦があることをご存知でしょうか。2〜5人でチームを組み、
チームごとに合計点を競う大会です。麻雀は個人競技ですから、そんなの意味
ないじゃんと思いがちですが、これがなかなか盛り上がるのです。

 雀賢荘でも団体戦が行われています。それはチーム対抗戦で、ジャンさんと
いう古くからのユーザが主催しています。彼は大阪人でありながら寒いギャグ
センスを持ち、20代後半でありながら彼女なし(推定)という人物ですが、お
そろしく麻雀が強く(ぼくもいつもカモられてます)、おそろしく大会の運営
がうまいという特技があったのでした。

 大会を運営したから彼女ができるわけでもないでしょうが、彼は驚異の企画
力と実行力によって昨年6月にチーム対抗戦を行い、大好評でした。そしてい
ま第2回が行われているというわけです。

 昨年は5人×16チーム(=80人)が参加しましたが、今年はあっという間に
16チームの枠が埋まり、結局24チーム(=120人!)の大会となりました。この
人数を彼は鼻歌まじりでさばき、さらには参加者としても出場するのですから
脱帽です。

 昨年の大会では、おめクラBチームが優勝しました。「おめクラ」とは「お
めでとうクラブ」の略で、楽しむことを主にしたネット麻雀サークルです。そ
のなかで、Aチームにもれた人たちを寄せ集めて作られたのがBチームでした
が、そんな彼らが1回戦→準決勝→決勝と勝ち抜いて優勝したのです。

 そのとき、ぼくもFリーグ選抜というチームで出場して彼らと準決勝で当た
りました。しかし青春野郎たち&応援団にあっさりと敗れ去ったのでした。あ
まり強そうなチームでもなかったのに、それがチーム戦というものなのか一番
結束しているチームが優勝したのです。

 第2回チーム対抗戦はまさにいま行われています。いまちょうど予選が終わ
ったところです。今回もFリーグ選抜チームを作りたかったのですが、金曜日
の深夜という日程がバッティングしているので無理でした。さらにのんびり構
えていたらあぶれてしまい、同じようにあぶれている人たちを探すハメになっ
たのです。

 おーい、あぶれてる人やーい。と探していたら、すぐに見つかりました。な
んと前回優勝のおめクラがチームを組めないでいたのです。彼らに快諾され、
ぼくはおめクラチームの一員として出場することになったのです。前回優勝メ
ンバーは一人もいないところがまたおめクラらしいのですが、ぼくが最後に役
満をアガるから大船に乗った気でいてくれ〜い、と無責任にも吹いていたので
した。

 予選で24チームが16チームになり、そこから先は16→8→4→1と残ってい
きます。3分の2が通過できる予選が一番簡単で、4分の1となる決勝が一番
厳しい勝負となります。まあ、予選はなんとかなるでしょう。そう思っていま
した。

 ところが予選の日、もう一息で落ちそうなギャルがいた……んじゃなくて、
仕事がどうしても終わらないのです。このころ(っていうかいまもですが)、
とある出版社に通ってそこで出版ゴロとして仕事していました。こりゃ間に合
わんな。そう思ったぼくは、友だちに電話して替え玉受験を頼みました。替え
玉も二重登録もOKなのがネット大会のいいところです(よくないか)。

 と、そのころ、2着、1着と好発進したおめクラチームは、その後、3着、
4着と苦戦していたのです。最終戦のぼくによって勝敗が決まる状況となって
いました。

 そして最終戦。観戦者が蟻のように来たため、替え玉君は苦しかったようで
す。ぼくならどう打つんだろうなどと考えてしまい(牌を伏せちゃえばいいの
にね)、さらに打ってる途中で電話がかかってきたりしたとか。その結果、替
え玉君は3着となり、16チームが予選を通過するというのに、おめクラは17位
でいきなり敗退してしまったのでありました(ToT)

 もしかしてHP出禁?

ジャンの部屋(チーム対抗戦の状況が逐一更新されています)
http://www.hct.zaq.ne.jp/cpahv604/


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━━━(3)<雀賢荘戦記>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ぼくが雀賢荘で1ヵ月間に対戦した記録です(byハカセ)。
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●3月1日(土)→3
新画像を登録して第1戦。あげまんじゃなさそう(´ヘ`;)

●3月7日(木)→343
観戦者してた人から新画像に何か憑いてるといわれる┐('〜`;)┌

●3月13日(木)→443414
不調(*゜Д゜)/ ダー! プロフィールでメルマガの宣伝を始めた。

●3月14日(金)→41
第6期Fリーグの第1戦。1戦目はインパチを打っていきなり箱に。

●3月20日(木)→323
寝ぼけながらFリーグ。やはりボケボケ。そのあと不幸マンと1回打った。

●3月28日(金)→32
ギリギリに帰ってきてFリーグ。ここんとこ週に1回しか打ってない。

■3月の成績

1着2回
2着2回
3着7回
4着6回

過去最悪の成績&引きこもり(*゜Д゜)/ ダー!


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━━━(4)<ネットバージンの挑戦!>━━━━━━━━━━━━━━━━━━

麻雀はプロ! ネットでは原始人! 早乙女あこの雀賢荘対戦記。
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■■ネットセカンドバージンの入院■■

 前回から連載が始まり、予告対局する予定の早乙女さんでしたが、対局予定
日に風邪をこじらせて入院するハメに。抜け出して漫画喫茶から打とうと思っ
たそうですが、そんなことして大事に至ったら大変だから、それは止めてくれ
と頼みました。ってなわけで今月はお休みです。

 恋う! ……じゃなくて、乞う! 次回復帰!


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━━━(5)<レッツ必勝呪文>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

麻雀のオリジナル格言を紹介するコーナーです。役立ち度は保証せず。
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●呪文1【東パツハネマンかぶりはトップの気配】
いきなりハンデを背負ったときは、大事に手を進めるから逆にミスが減る。役
立ち度★★★

●呪文2【くっつきテンパイは即リーチ】
よくいわれる「パイ流定石」がもととなって生まれた言葉。役立ち度★★★★

●呪文3【大ミンカンにドラあり】
単純にドラを増やしたい願望だけ。役立ち度★

●呪文4【2枚切れのカンチャン待ちならリーチ】
待ちが悪いと思われがちだが結構アガれるもの。役立ち度★★★

(岸本信宏:プロ麻雀協会Aリーグ)


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━━━(6)<若手でポン>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

若手プロによる戦術論。彼らはこんなことを考えて麻雀を打っている。
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■■百花繚乱 卓に咲く職人技■■

 こんにちは。まいど高橋です。街では多くのリクルートスーツ姿の若者達が
見うけられ、いよいよプロ野球ペナントレースも開幕し、待ちに待った新シー
ズンの到来って感じです。

 おいらの公式戦も、つい先日行われた「野口賞」を皮切りにスタート致しま
した。今シーズン初公式戦の結果はというと、嬉しいことに一回戦トップで一
次予選通過でした。続けて翌日に2次予選が行われたんですけど、こちらはつ
らい戦いでした。自分の弱点が露呈させられた半荘もあったし、勉強になる半
荘もあったので、確かに得るものは多かったけど…。

 さてその2次予選(全5回戦)の3回戦目、ボーダー付近のおいらは、オー
ラスの親番をトップと一万点差のラスで迎えた。この半荘ラスだと残り2戦ト
ップ縛りになるだろうから半分終わってしまう。なんとか2着以上は確保して
首をつなぎたいのだ。配牌を取る時は祈る気持ちだったよ。
 そしてそんなおいらが手にした配牌はこんなんであった。

 八九(2)(6)(6)(9)11377東白中  ドラ3

「やれやれだぜ、やっぱ選ばれし者ではないのかな? おいらは」なんて、か
なりの絶望感にうちひしがれたが、配牌ごときで諦める訳にはいかない。とり
あえず気合いで字牌を重ねて後はところかまわず鳴くか、もしくは開き直って
(6)、1、7全部鳴いてトイトイ、最悪の場合は、どっからでも鳴いて形テン
を目指す。考えつく戦略はそんなところだ。

 とはいえ、手順には気をつけなければならない。わずかな裏目も当然痛いだ
ろうし、それ以上に相手に手の内を悟られるのが怖い。見切られて真直ぐ来ら
れたらお終いだ。急所を押さえながら後はもうツモ頼み。

 でどうなったかというと、まず開局早々(4順目)2着の対面がチー。「お
いおい、スピードじゃ勝てないよ〜」なんて思っていると、さらに6巡目にも
チーをしてきた。「すでにイーシャンテンか、あるいはテンパイまである」。
そうは思ったが、ここまで(4)、4以外の有効牌を引いていないおいらはどうす
ることもできない。「もうおしまいかな」。一瞬そう思ったよ。

 しかし気持ちは諦め模様だったのに、この局面では体が先に動いた。対面が
チーして打ってきた(6)をとっさに鳴いていたのであった。トイトイとクイタ
ンを含みに九を打っておいて数巡後(6)を引く。次に(5)、次には八と、鬼のよ
うな引きで12巡目には以下のような配姿になった。

 八八(2)(4)(5)(6)3477 ポン(6)(6)(6)

 やっとの思いでこぎつけたイーシャンテン。対面はというと、鳴いた仕掛け
は役牌バックのイーシャンテンだったらしく、その役牌がトップ目と持ち持ち
でその後は身動きが取れなかったらしい。

 おいらは上図のイーシャンテンから、前に出てきた上家から2を鳴くことが
でき、さらに上家から八が出て、結果、望外の2900をアガることができた。そ
して頑張ったご褒美か、続く次局はメンホンドラドラをあがることができ、オ
ーラスでラスから一気にトップに立つことができたのであったとさ。

 そんなこんなで最終戦、2着以上で残れる状況で迎えたオーラス、親のおい
らは46600のトップ。2着とも一万点以上離しています。もうアガる必要もな
いので、あとは「危険牌絞って下りるだけ♪」とかなり余裕かまして打ってい
ました。ああ今日も疲れたななんて思って、残り数巡に差し掛かったときのこ
とです。

 ラスで総合ポイントもかなり悪く、でかいトップじゃないとあがっても意味
が無いはずの下家が、「べっこーん」と(9)を卓に叩きつけたのです。一瞬意
味がわかりませんでした。国士ならすでに4枚切れの字牌があるし、ピンズの
染め手も捨牌的にありえない。それぐらいは警戒してたし。するとどうでしょ
う。下家は「8000、16000」と発声したのです。よく手を見てみると、なんと
四暗刻でした。

 冷や汗がどっと流れました。2着でもいいのですが、このルールは沈み馬方
式といって、原点(30000)を割ると2着でもマイナスなのです。16000取られ
てちょうど3万点なのは確認してましたが、それにしても冷や汗ものでした。
オーラスは適当におりてた自分が恥ずかしくなってしまいました。せめて場に
高い牌くらいはしっかり確認しながら打つのが当然でした。

 この勝負を通して麻雀は本当にメンタルが大事だなあと思いました。諦めそ
うになる状態や、油断しそうになる状態、いろんな状態に自分はなるのです。
当たり前の話だ。

 けど、悪い配牌をもらってそれで諦めたり、ふてくされたりする人がいる。
それがさらに自分の状況(精神的に)を悪くしているとも知らずに。これから
16回以上もツモるわけだし、実はやることはいくらでもあるのだ。

 死んだふりして国士という手もあるしチートイという手もある。死守したい
親番ならブラフ戦法もある。あるトイツを全部鳴いていくとかね。あるいは同
じ色を全部鳴くとかだって有効な戦術だ。そう、こんな状況って意外に楽しい
のだ。

 技術的な手法、手筋もいろいろある。例えばホンイツに見せかける場合、ど
ういう形で鳴ける場合であっても、あえてリャンメンから鳴いていく方が、ス
ピードを感じされられ、周りに警戒心を与えることができるとかね。

 あるいは子番だったら、無理にあがりに向かう必要もなく、しっかりオリる
ことも技術。その場合でも場に対してしっかり牌を絞るのがポイント。4、7
どっちも安全牌だった時でも下家にどっちが食われやすいかを考えましょう。
赤無しの場合は3、7牌が急所であり、赤ありは4、6牌が急所だ。

 しっかり打ってれば、いずれ噴く。絶対上向きになってくる。そしたら今度
は油断や暴牌が禁物。油断は思わぬ災害を招く。それに気をつけて後は大胆に
攻める。攻めになりふりは構っていられない。周りは気にするな。

 執念の野獣攻めと、しっぶーい仕事人。今日からあなたも使い分けて卓上の
ファンタジスタになろう!!

 というわけで、今回はいろんな自分の状態を感じながらの押し引きと、その
中に見る細かい手筋を紹介しました。決しておいらの自慢話じゃあないぞよ。
そんじゃまた次回にお会いしましょう!

(高橋常幸:プロ協会C1リーグ)

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卓上のファンタジスタもいいですが、ベッド上の攻めダルマもいいですよね。
攻められマグロはいけませんけど(U_U;)ウム


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━━━(7)<若手でチー>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

若手プロによる流行の先端を行く戦術論。ノーベル麻雀賞をめざせ!
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■■「流れ」ってなんだろう?■■

 今月からは麻雀を語る上で欠かせない要素の一つである「流れ」について書
いていきたいと思います。ただし、これは僕の一つの考えなんで、あんましい
じめないでください^^;

 僕が日本プロ麻雀協会に入って約一年半。色々な所に顔を出していたおかげ
で、たくさんの先輩プロや、同年代の若手プロと話す機会を持ちました。

「デジタル」全盛と言われる現在、やはり多くの若手プロは「流れ」否定派で、
皆が集まった時、話に上るのは、この手牌から何を切る?とか、南2局西家
21800点持ち、7巡目、場況はこんなでどうする? みたいな局単位の戦い方
がほとんどで、「流れ」に関する話はほとんど出てきません。

 たまに「この時の流れが…」みたいな会話を誰かがすると「何いってんのこ
の人?」みたいな空気が漂い、白い目で見られることもしばしばです。悲しい
かな、どこにいっても似た様な話ばかりで、新しい発見をすることがほとんど
ないのが現状の若手といわれるプロ達の集まりです。

 逆に、大先輩である大御所のプロと麻雀の話をしていると「流れ」は当たり
前のように話題に上ります。先輩方のほとんどは「流れ」を意識し、自分の闘
牌スタイルに見事に組み込んでいます。僕自身は「流れ」肯定派なので、先輩
の方々との話は興味深く、人によって色々な話が聞けるのでとても勉強になり
ます。

 僕は、「流れ」は存在し、また存在すると思って打った方が麻雀は楽しいと
思っています。

 もし「流れ」が存在しないと定義するのなら、上級者同士の闘いにおいて同
じ状況で同じ手牌で打つ牌は皆、期待値が最も高い同じ牌ということになり、
純粋に「運」だけの勝負になってしまいます。その瞬間麻雀は「ジャンケン」
となんら変わらないゲームに成り下がってしまうのではないでしょうか?

 俗に言う「牌理」とか「牌効率」などのデジタルな麻雀を打つのは決して難
しいことではないと思います。そんな言葉は聞いたことが無い! なんて人で
も、「牌理」や「牌効率」は長年麻雀を打ってきて勝っている人ならば、ほぼ
間違いなく身に付いているはずです。

 デジタルは確かに大事な基本の一つです。どんなものも基本をおろそかにし
ては成功は難しいものです。僕の考えでは基本から応用へ発展するときに間違
いなく絡んでくるのが「流れ」で、強者は必ずといっていいほど「流れ」を意
識しているのが麻雀というものなのです。

 来月は具体的な例にあげて「流れ」を考えて行きたいとおもいます。それで
はまた来月!!

(鎌田勝彦:プロ協会C1リーグ)

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恋愛に流れってあるでしょうか? すぐやっちゃうと軽いみたいだし、やらな
いとよそに行っちゃうかもしれないし…。これは押し引きか(* ̄m ̄)プッ


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━━━(8)<金言劇場>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

麻雀の金言を毎月ひとつずつ紹介します。
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■今月の金言■

 私はここで、はっきり言っておきたい。
 麻雀というのは、たとえば物理学のように、ある一つの原理を理解すること
で、多くの事実が解明できるというようなものではなく、生物学に似て、毛一
筋の雑多きわまりない事実を集め、やっと実態がつかめるものではないかと思
う。阿佐田哲也さんは、麻雀を過密都市東京になぞらえたけれど、東京を知る
ためには、歩いてみて、アパートに寄ったり、デパートに入ったり、銀座の人
ごみを見たりしなければならぬ。その一つ一つのファクターが、東京を知るこ
とにつながっていく。
 麻雀も同じことだ。

――畑正憲先生のお言葉――「畑正憲の精密麻雀」より

■麻雀オタクの麻雀ゴタク■

 動物王国で有名なムツゴロウ先生による戦術書。1979年初版ながらも、同時
代の本がのきなみ絶版となるなか、いまでも売られています。プロ連盟に入っ
ていたこともあり、氏は麻雀にひとかたならない情熱を注ぎました。そのエッ
センスが込められたものとして、本書は高く評価をされています。

 麻雀は物理学でなく生物学であるという考え方は、ぼくも最近同じように思
っています。自分の専門である動物に引き付けている気がしないでもないです
けどね。


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━━━(9)<重箱の隅Q&A>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

麻雀に関するあらゆるQ&Aです。質問が寄せられたら取り上げます。
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■■ザル麻雀の正体は?■■

◆Question◆

 先日ボーリングに行ったとき待ち時間があったので、2軒となりの雀荘で時
間をつぶしてた時のことです。奥の卓で遊んでいた中年の男性グループを見て
唖然としました。 

 自動卓の真ん中(牌を流す所)にザルを置いて、捨てハイを皆が放り込んで
行くんですわ。驚いたことにリーチ宣言パイまで放るんです(笑)。どうやら
フリテンもクソもヘチマも無いようなんですよ。 

 店員に尋ねたところ、彼らは中国か台湾の船員らしく、年に数回わが町に仕
事でやってきて、この店にも顔を出すんだそうです。点棒は使用しないで、1
局ごとに現金清算してました(日本円じゃなかったようですが)。

 あ、それとね 東南戦じゃないんですよ。なんとエンドレス麻雀(笑)。ト
ランプや花札のように、誰かの負けがこんで泣きが入るか、飽きたら終わりっ
て感じでしょうかね(^^ゞ  それとも船に戻る時間キッチリで終われる工夫な
んでしょうか? そこのところは確かめようが無かったので残念でした。

 中国や台湾には、そんなルールの麻雀が存在するのか? それとも彼らだけ
のオリジナル・ルールなのか? ふくさんなら聞いたことあるかなと思ってメ
ールした次第です。 

 会社の同僚にも話したところ、麻雀パイを使った別の何とかって遊びじゃな
いかってことです。名前が思い出せないと彼も言ってましたが、よくよく考え
たらザルに放り込んだりしたらツモ限定になってしまうし、チーやポンもでき
ないので麻雀としては成り立ちませんよね(笑)。

 余談ですが、先ほどの店員によると、その東洋人達は雀荘の帰りにボーリン
グ場から自転車や原付を盗んで行くので、手を焼いているとのことでした。ザ
ル持参なのかも確認できませんでした。ヾ(≧▽≦)ノギャハハ☆
【ちちビンタさん】

◆Answer◆

 はい、なかなか難しいご質問です。卓の真ん中にザルを置き、そこに捨牌を
投げ込んでゆく麻雀は本で読んだことがあります。阿佐田哲也さんのエッセイ
に出てきたもので、京都の芸妓がやる麻雀として紹介されていました。

 牌を捨てるときに、パーピン、サンソーなどといって他の人に見せてから投
げ込んでゆくそうで、ポンチーしたい人はそのときに鳴けるとか。阿佐田さん
は終盤になると誰が何を捨てていたかわからなくなってしまったそうで、正確
に覚えている彼女らに「あら、先生ったら冗談いいはって、それフリテンです
やろ〜」などといわれ、もてあそばれたとか。

 氏の書いたことは作り半分ですが、そういった麻雀の存在自体は作りじゃな
いかもしれません。ただし、もしそういった麻雀が京都で行われていたとして
も、フリテンといった新し目のルールは採用されていなかっただろうと思われ
ます。

 なお正確を期すために、そのエッセイを探してみたのですが、残念ながら見
つかりませんでした。もしかしたら記憶のザルのなかで別な人の本と混ざって
いるかもしれませんね。

 それからエンドレス麻雀は珍しいものではありません。アジアではそちらが
主流ではないかと思います。他国の人にとって麻雀はトランプのようなもので
すから、われわれがセブンブリッジをやるときには適当に始めて適当に終わっ
ているような感覚で、麻雀を打っていると思われます。

 点棒を使用しないのも普通のことで、そもそも麻雀で点棒を使い始めたのは
イギリス人です。それまで中国人は現金生産オンリーだったので、まあ伝統と
いうことでしょうか。

 最近は中国人が来る雀荘が増えているようです。雀荘が中国人だらけになっ
たという話も聞きますし、ぼくもフリー雀荘で中国ネーちゃんと打ったことが
あります。彼女はいつも日本人の男につれてこられ、日本の麻雀にハマってい
るようでした。変な一発ツモばかりされてまいりました。

 むかし中近東を旅行したときに、おっさんたちが茶店で麻雀の弟分のような
ゲームをしているのを見たことがあります。使っている牌の枚数は麻雀の半分
くらいで、麻雀同様にメンツを作るゲームでした。しばらく見ていましたが、
それ以上のルールはわかりませんでした。

 まだ地球は広いですから、これからもレポートをお待ちしています。中国人
は脱衣麻雀しないんですかねえ? と、いいかげんですみませんが、こんなも
のでお答えになったでしょうか?

■質問・投稿の送り先
質問以外の投稿も歓迎します。

福地誠 HZN01410@nifty.com


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━━━(10)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

バブル絶頂期の89年、雀馬鹿への道をひた走った男によるナルシーエッセイ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■第6話 浦和の洗礼■■

 この浦和という街、大宮ほどネオンはない。だが県庁のある西口は栄えてい
て、遊び人心をくすぐる。

 西口は俺にはコジャレすぎていて、ブラつくには眩しすぎる。いっぽう麻雀
屋のある東口は、公営ギャンブル「浦和競馬場」があるだけに、こちら側に降
りる人間たちはバクチ好きの遊び人が多いようだ。そこには公営がある街独特
の雰囲気があった。

 俺も足に身を任せて降りたところが東口だった。そして気が付くと、この麻
雀屋でブっている。しかも、ここの麻雀打ちたちは、なかなかやってくれる。
俺にとっては意外と厳しい街になるかもしれない。俺の雀魂を熱くし、燃えさ
せてくれる。

 そんな浦和の戦いだった。まだ3半荘目というのに疲れはピークである。そ
れはなぜなのか。2半荘が終わり、成績は2着、3着だった。だが、じつはい
まだにヤキトリなのだ。それが疲労を増幅させているのか。

 浦和流なのか、この店の流儀なのかわからないが、毎局参加で何でもアリア
リのスピード麻雀。これに毎局あわせるのも大変で、俺のスタイルに反する。
オリてオリて、手が入ったら責めようなんて思っていたら、いつまでも後手を
踏むことになる。

 そんな3半荘目、南入り南場の俺である。相も変わらず、5巡目、下家と対
面が2フーロで、親に不気味な1フーロが入っている。またまた俺には切り遅
れとなるションパイの南と白があった。

「南白つきもの」なんて格言のせいで、ついつい残してしまう。格言も良し悪
しだ。また防戦で、こんな状況でのベタオリほど気を使うものはない。親はす
でにテンパイ気配で、タンヤオドラドラ以上か。他の二人は2フーロで、バッ
ク仕掛けなのか、トイトイか三色か、まだノーテンなのか判断しかねる。

 ノーテンなら俺はベタオリで絞り倒し、せめて下家と心中したい。二人ノー
テンを狙うのが俺にできる最良の対処法だろうと思い、なれない完全ベタオリ
体制にはいる。

 だが考えれば考えるほど、俺の手パイは切れないパイだらけになってゆく。
流局まで3巡となり、苦渋の選択でアンコの南に手をかけて1巡しのぐ。「ヨッ
シャー、これで流局だ」と思いながら、3枚目の南を切って安堵に浸る。その
瞬間、「ロン!ハイテイドラ3」と親マン宣言。

 こんなオリ打ちをした俺は、その日、親父たちに打たれるままのサンドバッ
グとなった。浦和の洗礼は生煮えで苦かった。

(斉藤勝久:麻雀馬鹿一代、プロ協会Bリーグ)

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ぼくは浦和出身なのですが、地元で麻雀を打ったことありまへん。ガッシリと
扉を閉じた雀荘のイメージしかない(笑)。ギャル雀はないのか〜!?


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━━━(11)<ハカセの四畳半から>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ハカセの麻雀ライフ、あるいは麻雀関係の仕事についての独り言です。
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■■6巡目の一通はイカサマか?■■

 高校生のころ、麻雀仲間に通称「師匠」と通称「小僧」がいました。そこに
ぼくを加えた3人が固定メンツで、もう一人をいつも探していました。

 あるとき、師匠と小僧がどこかの家まで遠征に行ってきました。雀荘でも全
自動卓は場代が高かったそのころ、自宅に全自動卓が置いてある知人がいたの
です。その家が遠すぎたためぼくは行かなかったのですが、彼らはあっさりと
負けてきたのです。そしてこういったのでした。

「あそこは6巡目に一通ができるんだぜ。イカサマに決まってるだろ〜」

 それを聞いて、ぼくもうなづきました。「たしかに6巡目の一通は異常だよ
な」と。

「だろー、イカサマ以外ありえねーよ」

 われわれは6巡目の一通はイカサマ以外にありえないから、その家の全自動
卓にはイカサマがセットされているという結論に達したのです。そして、もう
そこには行かないことを確認したのでした。

 思えば、チンチンにうぶ毛も生えてない麻雀を打っていました。

 それから何年もたって大学生のとき、2巡目にメンホン一通をアガったこと
がありました。待ちは47ソーで、どちらが出てもメンホン一通赤のハネマン
となる、こんな手牌です。

12345赤566789白白 ロン7

 振り込んだ大学生風は、「オレ何か悪いことしたかよ〜」と、ふてくされて
いました。その後、ダブリー三暗刻に打ち込んだこともありますし、ダブリー
国士を目撃したこともあります。それでいて、なぜかいまでも6巡目の一通は
イカサマだという高校時代のセオリー(?)が忘れられないのです。


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●○●○●「雀賢荘」からのお知らせ●○●○●○●○

第22回プロ対戦予選大会への多くの皆様の御参加ありがとうございました。
次回大会は第11回龍虎王決定戦です。

<第12回龍虎王決定戦 日程(予定)>
@2003年4月25日(金)〜5月6日(火)
@雀賢荘大会サロンにて。

皆様、ふるって御参加ください。


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     毎月10日発行
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