月カン!雀賢荘 Vol.29


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┃雀┃□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
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┃賢┃┃月┃カ┃ン┃!┃雀┃賢┃荘┃Vol.29┃
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┃荘┃ □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
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【月カン!雀賢荘★INDEX】―――――――――――――――

(1)特命リサーチ雀賢荘X
(2)お笑い雀賢士列伝
(3)雀賢荘戦記
(4)若手でポン
(5)若手でチー
(6)金言劇場
(7)重箱の隅Q&A
(8)IT'sリアル麻雀屋巡り
(9)ハカセの四畳半から

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■ごあいさつ

 日本シリーズも終わり、総選挙も終わり、終わってないのは女子バレーボー
ルと野球の長島ジャパンだけ。いよいよ秋も深まると麻雀の季節……ってこと
もないでしょうが、今月のメルマガをお届けします。

━◇>凡 例<◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  麻雀牌の表記は以下の通りとしております

・マンズ---- 一二三四五六七八九    ・ピンズ---- 1)2)3)4)5)6)7)8)9)
・ソーズ---- 123456789    ・字牌 ---- 東南西北白発中

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━━━(1)<特命リサーチ雀賢荘X>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1ユーザー・DONNAによる雀賢荘の闇を探る報告書!
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■■ログな人■■

 まぁ、電化製品というのはよくできたもんで大体新しく買い換えたいなと思
うころには旧製品はしっかりと壊れてくれることが多いわけであります。例え
ばこれが掃除機であったならばあちらの奥様が「あん、困ったわ。動かなくな
っちゃった」といった程度で済むわけですが、ことパソコンに到ってはそうで
もなく特に唐突にHDDがクラッシュした場合を鑑みるとそれとは比較になら
ないぐらいの反応を人は見せるわけです。例えばレベルAの雀賢荘な人であれ
ばこんな感じ。

「ああっログが! 僕の対戦ログコレクションがぁああああ!!」

 でなにがいいたいかというとバックアップだけはマメにとっておきましょう
というお話。そう、雀賢荘な人にとって対戦ログは何よりも大事なファイルな
わけです。それこそWinnyで落としまくった●●●なファイルよりもMX
でやっとこ交換してもらった×××なファイルよりも大事なわけですってか大
事であってくれ。

 そんな雀賢荘対戦ログですが、大体において皆様はログの取得の基準という
のがおありではないかと思うわけです。俺は常に明日に向かって生きているか
らそんなもの1回も落としたことはないぜという硬派な方もいらっしゃるでし
ょうがここではあえてその基準となるものを考えてみようと思います。

■検証用に取る
 もっともポピュラーな方法かと。あの時相手がどんな手牌だったのか、自分
の切った牌は本当に正しかったのかなどなど雀賢荘で自己や相手の麻雀を研究
するのにこれほど手軽にかつ効率的な手段はありません。

 手痛く負けたときほどログを取って自己解析しなければいけないのでしょう
が、逆にスランプに落ちたときに調子のよかった時のログを見て検証するとい
うのもありでしょう。もちろん人の手牌をみて解析や勉強することもあるかと
思います。

 なお、誰にでも知られたくない過去があるように麻雀でも人に知られたくな
い打ち方というのがあるものです。例えばこんな感じ。

W君「さっきのログ見たんだけどさ、なんであそこでフリテンリーチにいった
んだい?」

D君「(こ、こいつ余計なログ拾ってきやがって。あれは場を見てなかったん
だよっ)ああ、あれはツモる確信があったのさ。いわゆる場の流れを読んだ?
むしろ読みきった?みたいな」

W君「ふーん。七対子地獄待ちなのに?」

 ログを見て人のチョンボなミスを見つけてもそっと心にしまっておきましょ
う。それが大人ってもんですよ! 社会ってもんですよ! と必死になってみ
たりする。

■記念に取る
 ハイ、チーズとカメラのごとく自分の麻雀を記念に収められるのがログの魅
力です。役満を和了した、オーラスでの怒涛のまくり勝ち、その他大会で勝っ
たり雀賢王を取得したりした闘牌などなどなんでも思いのままにいつでも再生
できます。その他私設大会などを開催している方などはその大会の模様なども
残しているかもしれません。

 その中でも特に多いのが役満ログを保存している人です。横好きさんという
方が雀賢荘にいらっしゃいますが、この方は役満ログコレクターとして自身の
役満だけではなく人が珍しい役満を和了したら交渉して手に入れるという熱の
いれようであります。

 気をつけなければならないのはサーバのログ保存期間で、過去1週間、過去
10回以内となっているためいつの間にか取れなくなっていることが多々ありま
す。そうなると、もうその場にいた他の面子から分けてもらうしかないわけで
す。しかしながら例えば役満ログの場合などで見知らぬ人に頼む場合に、

「この前、君から国士を直撃したログ、残ってたらくれないかな?(^^♪」

 などと笑顔で話しかけると相手も笑顔で裏拳を繰り出しかねないので丁重に
頼まなければいけません。とりあえずそうなる前に雀賢荘な人としては忘れず
にその時その時ログを落としておくように心がけるようにしましょう。

■全て取り保存している
 とにかく自分が対戦したログは全て保存してあるという方。完全主義者な人
はやっている人もいるようです。雀賢荘ver2.0以降対戦回数が2000回を超えて
いる人を見るのも珍しくなくなった今日この頃、そういった方のパソコン内に
は膨大な数のログが保存されていることでしょう。ある程度まとまったらCD
―Rに焼くなどし、レーベル貼って個別管理と、なんか雀賢荘な人っぽくてい
い感じです。

 余談ですが、雀賢荘のログサイズって内容からしてみたら軽いと思いません
か。平均してもせいぜい60kbぐらいですから仮に1000回分のログを見積もって
も60mb程度にしかなりません。これなら相当数保存したとしてもパソコンには
たいした負担にならず、まことにもって製作者の方に感謝感謝であります。

■今回のマトメ
 雀賢荘ユーザから雀賢荘に対するシステムの改善要望というのは実に数多く
あがっているわけですが、その中で対戦ログにおける意見というのはほとんど
見たことがありません。それだけ完成されているという証拠ですね。小生の中
で今のログ機能にあえて改善要望があるとすれば、

・立ち上げ時に座席決定しないでも終了できるようにしてほしい
・闘牌中でも座席移動できるようにしてほしい
・一牌ごとにも巻き戻しと早送りができるようにしてほしい

 ぐらいなもんでしょうか。闘牌中のチャットも再現してほしいという意見も
あるかもしれませんが小生はあまり必要性を感じないもので。

 ちなみに小生が所有しているログは120個ほどあるわけですがその全てが記念
ログというこれまたすこぶるミーハーユーザぶりを露呈しながら今回はおしま
い。

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ぼくが持っているログは100個くらいです。これが見られなくなってしまうと
マジ困るので、このシステムがずっと続いていくことを願ってます。


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━━━(2)<お笑い雀賢士列伝>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

雀賢荘に出没するキャラクター、サークル、出来事などを紹介します。
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■■ネット麻雀のマナーとは■■

 ネット麻雀は知らない人と同卓するため、マナーが問題になります。麻雀は
ルールやマナーが曖昧なゲームですからトラブルになりやすいのです。しかし
ネット麻雀が誕生してからまだ日が浅いので、マナーの共通認識ができている
とはいえません。そこで今回は、ぼくなりに考えるネット麻雀のマナーについ
て書いてみようと思います。

■対人編

・「氏ね」といわない(サルモネラ菌級)

 当たり前すぎるくらい当たり前のことですが「氏ね」「逝け」などというの
は反則です。人によってはものすごく傷つきます。

・相手の打牌やアガリにケチをつけない(フナムシ級)

「そのリーチはありえない」などと講釈されるのは困りものです。誰でも自由
に打てるのが麻雀のいいところですから、麻雀の内容にケチをつけるべきでは
ありません。画面の向こうから殴られます。

・半荘の最初と最後に挨拶する(イグアナ級)

 顔が見えないネットでは、無言だと気味が悪いものです。やはり最初と最後
の挨拶くらいは必須だと思います。

・最後まで打つ(ヤマアラシ級)

 無料のネット雀荘に行くと、途中落ちは当たり前のところもあるようで、聞
いた話では、東風荘で役満をアガった瞬間に残り三人が落ちてしまい、一人で
ツモ切り相手に打つのは空しかったとか。やはり最後まで打つのは基本で、や
むをえないときでも「ごめん」くらいはいってほしいものです。

・観戦者とおしゃべりしすぎない(北京原人級)

 仲間内で打つ麻雀と見ず知らずの人と打つ麻雀は違います。おしゃべり麻雀
は仲間内で卓を立てるべきで、知らない人が入ったらメインは麻雀だと思いま
しょう。

・18禁用語を使わない(ヤンキー級)

 あまりエロすぎるチャットは止めましょう。ま、まあ、できたらね。

・ネカマしない(美川憲一級)

 仮想の相手に恋をしてしまう人は気の毒です。ネットが発達すると同時にネ
カマにだまされる人も増加し、性同一障害に陥る人も増えている……かどうか
は知りませんが、あまり罪なことは止めておきましょう。

■麻雀編

・自分の手牌に関する情報は伝えない

 いま打っている局について「發はどうした?」「ドラ切っていい?」などと
ストレートにいわないのが基本マナーです。たがいに手牌を見えないようにし
て打つのが麻雀ですから、卓上からはわからない情報をチャットで伝えるのは
避けるのがマナーなのです。

・全般的な話はOK

 ただし勝っている負けているといった全般的な話は問題ありません。目の前
の麻雀に大きなヒントとなってしまう内容はやばいよということです。

・誤解させる発言をしない

 そうなると、ストレートじゃないとしても相手に誤解させる発言は避けるべ
きということになります。たとえば親が連荘しているときに「この親、キック
だ」といって中をポンしたとしましょう。それなら安いだろうと思ってしまう
のが人情で、その手牌がマンガンだったら相手は嫌な気分になるでしょう。ホ
ントに安かったらいいのですが、もし高い手だったら「キックだ」とはいわな
いのが気配りです。

 また仮に「1000点だよ」といったとして、実際にそのときは1000点の手牌だ
ったとしましょう。それでもこれからドラを3枚引いてくるかもしれません。
ウソはいっていないとしても、結果として相手に誤解させる可能性があったな
ら、そういった発言は慎むのが無難です。

・本当のことでも意図的な情報リークはまずい

 たとえば、親が高そうな雰囲気で、自分の手牌は1000点というときに「こっ
ちは1000点だから、こっちに振り込めよ〜」というのは、いいマナーでしょう
か? これは相手が読み取るべきことであり、こちらから意図的に安いという
情報をリークするのは、やはりいいことではありませんよね。

・他人の話はしてもいい

 それでは麻雀に関する話はすべて避けるべきかというと、そんなことはない
のです。それだと麻雀がつまらなくなってしまいます。相手に誤解させる可能
性があるのは、自分の手牌や自分の戦略について語ったときだけなのです。

 たとえば親がドラをポンしたときに、「やばいな」といっても問題ないので
す。そのとき「急がなきゃ」と自分の戦略に関することをいっても、これまた
誤解される可能性はないのでOKです。

 会話の技量が高くなると、相手に誤解させることなく、打っている局につい
て会話ができるようになります。知り合い同士で打つリアル麻雀にくらべて、
知らない人と打つネット麻雀では、会話に必要とされるマナーは一段階レベル
が高くなり、フリー雀荘レベルとなります。

 キーワードは「自分の手牌の話はまずい」と「相手の立場に立って考えてみ
る」ということでしょうか。結局は相手に嫌な思いをさせなければいいわけで
すから、気配りを目の前の麻雀に当てはめることになります。

■打ち筋編

 打ち筋の話になると内容がグッと高度になります。じつはぼく個人の意見と
しては、打ち筋について厳密なマナーというものはないと思っています。本当
にいけないことはルールで禁じられているわけで、そこから先は当人の領域だ
と思うのです。

 初心者だったらよくわからないわけで、初心者に守れないことを不文律とし
てマナー化するのは閉鎖的ではないかと思うのです。まったくないと考えてし
まうのも極論かもしれませんが、ものすごい本格的なものというよりも、ネチ
ケットくらいの問題ではないでしょうか。それでは実際にマナーとしてよくい
われるものを挙げていきましょう。

・オーラスにアガラス(アガってもラスのまま)のアガリをしない。
・オーラスにアガサン(アガっても3着のまま)のアガリをしない。
・オーラスにアガニ(アガっても2着のまま)のアガリをしない。

 まずアガラスしない(オーラスにアガってもラスのアガリをしない)です。
これはかなりポピュラーな存在で、当然のマナーとして主張する人は少なくあ
りません。

 ですが、ぼくの考えでは、これはマナーではなくレベルであり、自分がラス
でいいと思ってアガる人を他人が批判するのは変ではないかと思います。もっ
と志の高い人と打ちたいとか、あるいは戦略性の高い人と打ちたいというのは
わかりますが、打ち筋として批判するものではないでしょう。たとえ千点だっ
てアガれたら、点数は増えますしうれしいわけですから。

 ただし現実問題としてはアガラスを嫌う人は多いので、しない方が人間関係
がスムーズにいくことは事実です。アガラスされると切れてしまう人も少なく
ないので、逆に次に打つときのために嫌がらせしておくと有利になるのではな
いかと思ったりします(こういう発想が一番マナ悪ですか)。

 アガサン、アガニというのはアガラスの発展形で、要するにこれを嫌う人の
言い分は「オーラスは順位の上がるアガリをめざすべし」ということですね。
かなり理想主義的な考え方ですから、他人にそうしろというのは無理があると
思います。これはマナーというよりも、「みんなかっこいい麻雀を打とうじゃ
ないか、違うかい?」といった叫びのようなものでしょう。

・北家で鳴きまくらない。

 これは、北家で鳴きまくると親のツモが増えるから、あまり鳴かないのが親
の上家たる北家の打ち方である、という発想から来ています。ですが、これは
やや古い戦術だと思いますし、最大でも四つまでしか鳴けませんから、あまり
気にしなくてもいいのではないかと思います。

・見え見えの大物手に鳴かせない。
・下家のホンイツにたくさん鳴かせない。
・あまりドラを鳴かせない

 牌の絞りの話ですね。他人に鳴かせない(ポンチーさせない)ことを、牌を
絞るというのです。これまたマナーではなくレベルであって、自分の損得だけ
考えて打てばいいとぼくは思っています。

 というのも、下家が鳴きたい牌を押さえることによって、自分は余計な牌を
抱え、下家は鳴けませんから、残る二人が得するわけです。その牌を切ってし
まうと、今度は自分と下家が得するわけです。結局、誰かに利益があって誰か
に損失があるわけで、そこに共通のマナーなんてないと思うのです。

 この牌をポンさせたら、この人は大物手をアガってしまうかもしれない。そ
うしたらトップを狙えなくなるな。じゃあ切るのを止めようか。これが健全な
発想であって、他人に迷惑がかかるか否かを考える必要はないですよね。

 現実問題としては、下家に鳴かれまくる展開になったときに、叱られること
はありますから、そんなときは八つ当たりはやめてくれと開き直るか、あるい
は好きに打つことは諦めて忍の麻雀に方向転換するかを選ぶことになります。
これは麻雀のマナーというよりも、つきあいの部類ですよね。

・見え見えの大物手に振り込まない。

 誰かが誰かに大物手を振り込んだときに、残る二人から愚痴をいわれるケー
スを見かけます。自分は大物手に振り込んでしまったことによりラスに転落す
るわけですが、残る二人はトップの可能性が低くなり、実質2着争いになりま
す。つまりトップ狙いの面白さがそこで失われたわけで、そういった落胆から
愚痴をいわれるわけですね。

 ですが、見え見えの大物手というのはかなり主観的な問題であり、振り込ん
で点数を払うかたちで十分に責任を取っているのですから、さらに責められる
のは割に合いません。マナーとしては愚痴をいう人が悪いですよね。

・高そうな手で二つ鳴いている人に三つ目を鳴かせない
・高そうな手で三つ鳴いている人に四つ目を鳴かせない

 ぼくが打ち筋のマナーだと思うのは、この二つですね。たとえば字牌を二つ
ポンしている人に三つ目をポンさせたり、さらには四つ目をポンさせると、そ
の人がツモアガリしたときには他の人の点数も減らしますし、トップ狙いの面
白みがなくなったりします。

 これは絶対に三つ目や四つ目を鳴かせてはいけないということではなくて、
もしかしたら鳴かれるかもしれない、でも自分も勝負手だから(あるいは先に
アガれると思うから)切るというくらいまで、考えて打ってほしいということ
です。これまたマナーというよりもレベルであり、つまるところ打ち筋の話は
そこに集約されると思うのですが、いかがでしょう。

■よく問題とされるのは

 掲示板などでよくマナーを中心とする論争が起きています。主に問題となる
のはこんなテーマでしょうか。

・局ごとに挨拶すべきか否か

 雀賢荘では毎局アガリが出るごとに「あり」「おめ」などの挨拶をするのが
普通となっており、しない人は批判されることが多いのです。けれども不要派
もそれなりにいます。

・アガラスはやめてくれ

 アガラスする打ち手だけは認められないという人がけっこういます。この問
題から始まって、打ち筋の複雑な話に発展するケースも多いですね。

・途中抜け許すまじ

 自分が負けていると落ちてしまう打ち手に対する批判です。これは認めない
派が圧倒多数で、認める派の言い分はまず見られません。

・他人の打ち筋に対する批判は止めろ

 他人の打ち筋を批判した人に対して「あんた態度が悪いよ」と名指しで書き
込む例が多く見られます。

・途中落ちしてしまったことのおわび

 通信障害などの事情で途中落ちしてしまった人が、そのときの対局者に対し
て「すみませんでした」とおわびするケースもよくあります。逆にいうなら、
それだけ途中落ちはタブー視されているわけですね。

 だいたいこんなところでしょうか。雀賢荘の掲示板では、かなり熱くという
かクソ真面目にというか、論争が起きる傾向があります。これも雀賢荘の特徴
かなと思います。

 最近はコメント欄に自分のマナー信条を書いている人がやや増えています。
「おめありいいません。了解願います」とか「途中落ちする人は来ないよう願
います」などと書かれています。それでも多少のトラブルは発生するようで、
なかなか理想的にはいかないようです。

 しかし、誰もが気持ちよく対局していて、まったくトラブルの起きない場と
いうのも、理想状態ではあるのですが、社会主義的な理想主義が感じられてし
まいます。犬猫レベルのマナーが守れない人はしょうがないとしても、人間レ
ベル以上は他人に要求せず、多様な人間のいる場として多少の行き違いは認め
られる場が健全だと思います。

 マナー原理主義に陥ってしまうと窮屈になりますから、まあ気楽にやりまし
ょう〜(⌒∇⌒)ノ


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━━━(3)<雀賢荘戦記>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ぼくが雀賢荘で1ヵ月間に対戦した記録です(byハカセ)。
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●10月3日(金)→21
どうすればハカセになれるかと定番の質問をされ、手術を受けろと定番の返答
をする。

●10月7日(火)→221
手が湿ってたけど地味ぃ〜な2着とタナボタトップ。らっき(^。^;)ほっ

●10月9日(木)→433
なぜか悪魔が降臨。半荘3回で何回振り込んだことか。

●10月17日(金)→41
新人New Face君と連戦。メルマガを10部取るよう口説き落とす。

●10月21日(火)→311
すじこさん、暁風涼月さん(←この名前かっこつけてないか?)と連戦。

●10月23日(木)→21
珍しく飲まずに打つ。睡魔も襲ってこないし好調だった気がする。

■10月の成績
1着6回
2着4回
3着3回
4着2回
順調(゜д゜)ノダー


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━━━(4)<若手でポン>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

若手プロによる戦術論。彼らはこんなことを考えて麻雀を打っている。
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■■効率と手役〜現代麻雀における両者の溝〜■■

 雀賢荘の皆さんこんにちは。実はおいらの連載も今月で丸一年、長かったよ
うであっという間の月日でした。ここまで連載が続いたのも皆さんのご愛読の
おかげです。おいらの文章がどこまで参考になったかは怖くて聞けませんが、
今後ともよろしくお願いします。

 丸一年の成果としてリーグ戦昇級といきたかったのですが、最終戦爆発する
ことができず、入れ替え戦に出られる4位とは1トップ差で惜しくも5位にな
り、残念ながら残留となりました。一方「若手でチー」の鎌田君はダントツト
ップで昇級。強いですね。は〜、はやく追いつきたいのう。

 さてさて、この一年さまざまなテーマで書いてきました。流れ・ピンフ・チ
ートイ、あるいは鳴き方、いろいろありますね。しかし触れてないテーマがひ
とつあったのです。それは「牌効率」についてです。

「牌効率」という考え方は麻雀の手牌組みにおいてもっとも重要な要素。理解
してるのとしてないのではスピードも全然違ってきますし、テンパイ率にも差
が出てくる。非常に重要な要素なんです。

 しかし、じゃあなんでここまで触れなかったのかというと、牌効率を考える
には打点力や手役をある程度無視しなければならないため、実戦で応用すべき
局面の見極めが難しい。そもそも効率、効率っていうのもおいらは嫌いだし、
なんか味気ないしね。

 おいらは読みと押し引きを重視するちょっと古めなタイプ。そんなおいらが
牌効率の一打と実戦との差を検討してみました。

A図 二三五五2)3)4)2356778

 まずA図。牌効率問題としては有名なこの形、打2とするのが1引き以外の
ロスがない正解の一打となります(4を引いてもテンパイするので)。

 しかし私の教えるご婦人方の教室で打2が正解といったらたちまちクレーム
がきちゃいます。

「仮に4を引いても裏目にはなりませんけど、それでも三色が消えますわ」

「この形で三色を見ないなんて信じられないわ」

 うーむ、返答に苦しみます。しかし考えてみると、生徒さんのクレームはも
っともかもしれません。ロスの少ない一打を選んでテンパイしても、たかがピ
ンフ。その効率を追求して三色を見切るのはちょいとつまんない。早いテンパ
イの背景にある一発裏ドラの重要性を説いたところで、生徒さんに積極的に裏
ドラを狙えとはとても言えません。だって裏ドラってなかなか乗らないものだ
もの。

 そうすると結局A図のような牌姿では7、8を落として三色を狙いましょう
と教えることになるのです。安目を引いたら変わんないじゃんといっても、そ
れはしょうがないでいいんです。ご婦人方は可能性を消すのが嫌なのです。い
やご婦人方だけではないはず。結構多いと思う、三色派は。

 しかしそれにしても効率と手役、こんな有名な形でも両者の溝は大きいんだ
よなあ。

 お次はB図。

B図 二三四四六七八八九3)4)4)5)6)

 テンパイチャンスがもっとも多くなる一打はどれでしょう? 正解は打八で
11種35枚のテンパイチャンスがあるんだけど、じゃあ仮に実戦で親だとしてど
う打つの?と、また別の教室で聞いてみたら、今度はテンパイチャンスにした
がって打八という人が多かった。

 ピンフテンパイを狙いながら手広く構えるという理由なんだけど、ツモ7)の
場合のカン五のテンパイだけがいやらしい。まあこのときはテンパイに取らな
いんでしょうけど。

 ちなみにこのとき講師だった、われらが副代表・五十嵐毅氏は打九を選択。
確実にタンピンを狙いにいくとのこと。確かにこれだと余計な変化も少なく、
確実に手役と絡めることができるので安定度抜群の一打かもしれませんね。

 というわけで、牌効率と手役のバランス、分かっていただけたかな? 麻雀
が強くなるには乗り越えなければならないハードルはいっぱいあるのねん。今
日のテーマはそんな中の一つ。

 それでは再見!

(高橋常幸:プロ協会C1リーグ)

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「三色が消えますわ」って、いくつくらいのご婦人方に教えているのでしょう
か? 「あ、あ、そんなことなさってはいけませんわ。ああ、これが先生の1
ピンですのね」に通じるものがあって、惹かれます( 。-_-)ポッ


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━━━(5)<若手でチー>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

若手プロによる流行の先端を行く戦術論。麻雀に流れはある!
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■■相手の力量を測る 〜底辺に合わせろ!!〜■■

 麻雀をやっていると、様々なタイプ、様々なレベルの人と打つことになりま
す。打ち手のタイプ分けの例は先月に書いた通りです。相手の力量を測る上で
一つの指針となっていれば幸いです。

 麻雀は不思議なゲームで、常に力量が上の者が下の者に勝つゲームではない
のは皆さんご存知の通りです。でもそこに、おもしろい部分がたくさんあり、
皆がはまっていくのだと僕は思っています。

 先月の予告どおり、今月は相手の力量を測った上でどうするかを書いていき
たいとおもいます。

 麻雀プロをやっていると、様々な大会に出る機会があります。大きな大会の
予選等ですと、時には目を疑うような牌を打ってくる人もいますし、「それを
リーチしてツモるの!?」みたいな技を使ってくる人など、一癖も二癖もある猛
者(^^;)と出会うことがあります。

 そんなとき、僕はまず卓内でもっともレベルの低そうな人、または癖のなさ
そうな人、つまりはメンツの底辺に目をつけます。そして後はその人を徹底マ
ーク。自分なりに先月書いたようなタイプ分けに当てはめ、その人が苦手な麻
雀を打つように心がけます。

 3人のうち1人を崩せばラスは無く、首尾よく美味しくいただければトップ
が取れる、そんな風に考えています。「流れ」論者的に言えば、一人を仕上げ
てその勢いでそのまま他家もやっつけてしまおうって考えです。

 え? 自分が底辺だったらどうするかって? そんな風に考えたことは一度
もありません。もちろん実力的には自分が一番低レベルだったことは何度でも
ありますよ。けれども、それで縮こまっていれば、勝てる勝負も勝てなくなっ
てしまいます。

 常に自分の踏み台になってくれそうな相手を見つけ、そこを沈めれば負けな
くなると思いますよ。事実、予選通過が得意な僕はこの考えで打ってますから
ね^^;

 さて、来月は……ってすいません、先月は色々と忙しかったので、来月のネ
タがまだ決まっていません。なんとか、おもしろいネタを考えますのでお楽し
みに〜。

(鎌田勝彦:プロ協会C1リーグ)

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要約すると「カモを見つけろ」「なめて打て」ということでしょうか。内容に
は同意見ですが、相手をいかになめるかがコツというと、別のモノをなめる話
になりそうですが、ま、まあ、麻雀はなめて打て!とゆーことで。


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━━━(6)<金言劇場>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

麻雀の金言を毎月ひとつずつ紹介します。
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■今月の金言■

 現在、競馬をやる人は25%が税金に取られていることを知っている。それな
のに競馬をやるということは、単なる射幸心でやっているわけではない。25%
の壁にいどんで、いかにして利益をあげるかという闘いに全力をあげているわ
けだ。まともに行ったんでは、ジリ貧である。それをどう繕って生きのびてい
くかという闘いであります。これが堅気の人の休日の闘いであります。

 ところがアウトサイドの人間は、いってみれば、この闘いを毎日やっている
ようなものであります。いってみれば、グレの生活は、いずれ駄目になること
は分かっていても、どうしたら少しでも長く持ちこたえるかというテーマに挑
んでいるようなものなのです。破滅に向かっているといっても、如何にその破
滅から逃れるかというテーマと常に接触しているのであります。

 この粘り強い猛烈さをもって、堅気の世界に生きたなら、相当な仕事が出来
るのではなかろうか、と私は常々思っているのであります。

――阿佐田哲也先生のお言葉――
『ギャンブル人生論』(1980年、けいせい出版)より

■麻雀オタクの麻雀ゴタク■

 ギャンブルを本気でやればやるほどそれは仕事になってしまい、最初はギャ
ンブルで稼ごうなどという反社会的な考えから出発していたはずなのに、実際
にやっていることはクソ真面目な努力の連続。それならなんで最初から普通に
努力しないのよ?

 こんなジレンマにハマってしまう人は少なくないようで、ぼくも経験があり
ます。しかし最近は違った見方をするようになりました。

 これってそもそもがアウトロー型の発想じゃないでしょうか? 普通の人は
何が何でも勝ってやろうとして休日にギャンブルをやるもんでしょうか? た
だ平日のうさを晴らそうと競馬場に行くんじゃないでしょうか。

 昔のギャンブラーは努力型が多かったけれども、最近のギャンブラーは一発
勝負型(あるいは破滅型)が多い気がします。昔だったら小博打で凌いでいこ
うとしていた人が、いまでは引きこもり化しているということでしょうか。な
んか最近は勤勉なギャンブラーって減ってきている印象があるのですが、どう
でしょう?


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━━━(7)<重箱の隅Q&A>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

麻雀に関するあらゆるQ&Aです。質問が寄せられたら取り上げます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆From Reader's◆
 こんばんわ。だっくんです。早速、読ませて頂きました。感想を一言で言え
ば大変面白かったです(普通ですいません)。

 自分は雀賢荘歴が2年ちょっとになりますが、引退された方の数の少なさに
ホント驚かされています。これは居心地の良さが最も大きいように思います。
待合や対戦での会話はなかなか入りにくいものですが、今回カキコされた方な
どは初心者にも優しく声を掛けられているように感じます。それがきっかけで
輪が広がっているのでしょう。民主的という点もそういった所から波及してい
っているのでしょうね。

 もちろんゲーム性も高いと思います。どなたかから牌勢に偏りがあるのでは
ないかという指摘がありましたが、実戦でもよくある事なので自分は気にして
ません。負けがあるからゲームは面白いのですから(イライラもしますけど 
汗)。永世名人の事についても自分はリセットしてやり直してまた楽しんでい
ます(リセットというのも考え物なのかな…)。

 そういえばプロ対戦のチップ制の案。大賛成です。これならただやみくもに
打ってポイントを稼ぐ事が出来なくなる訳で、打つ回数が限られている人にも
大会への意欲がわくでしょうから。最近は大会中でも級で打つ人が多い(観戦
できるから?)ですけど、真剣に遊ぶのも楽しいので是非実現してほしいと思
います。

 長々と書いてしまいましたが、またこれで雀賢荘への楽しみが増えたように
思います。また会ったらお相手していただけるととても嬉しいです。
 それでは。^−^v【だっくんさん】

◆Answer◆
 久方ぶりの投稿です(ToT)ダー。どうもありがとございます〜。

 ほんと雀賢荘にはムーミン谷のような雰囲気があると思うのですが、これは
いったいなぜなのか不思議に思います。「氏ね」発言率の低さでは業界一かも
しれないですね。

 プロ対戦のシステムはこんなふうに変更されます。最初に30チップ持ってい
る状態から始めて、3着だと1チップ減り、4着だと3チップ減る。手持ちの
チップがなくなった時点で終了。そのときの得点ポイントで勝負。こんなシス
テムです。

 一般に、勝ちを積み重ねる方式よりも、負け抜けてゆく方式の方がドキドキ
感は強くなりますが、それだけだと麻雀がショボくなります。これなら勝ちも
必要だけど負けたくもないという絶妙のバランスの上に立っているわけです。
ぼく自身、これまで大会に本格的に参加したことはないのですが、今度は30チ
ップなくなるまで打ってみようと思ってます。

 ってなわけで、これからもよろしくお願いいたします。よろしかったら購読
部数を10部に増やしてくださいませ(って読○新聞の勧誘みたいですが)。


■質問・投稿の送り先
質問以外の投稿も歓迎します。

福地誠 HZN01410@nifty.com


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━━━(8)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

バブル絶頂期の89年、雀馬鹿への道をひた走った男によるナルシーエッセイ。
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■■第13話 ノガミ進出■■

 西川口流麻雀も気がつけば朝。眩しい光が差し込み、目の前に草原が現われ
て、麻雀牌が突然輝きだした。メンバーが何も言わずにカーテンを開き、窓を
開けた。

「おいおい眩しいよ!」
「もう朝かい」

 オヤジが言った。俺も思わず光の方に目をやった。眩しかった。目の前がキ
ラキラと朝から星が舞った。このナチュラルハイがたまらない。これぞ徹マン
だ。

 窓から吹き込む風が妙に心地良く、俺の息子も反応する。疲れマラである。
息子とは裏腹に急にまぶたが重くなってきた。眠い、が息子はビンビンだ。そ
ろそろ終わりにするか。

「すいませんラス半で!」

 ラス半コールをする。徹マンをすると身も心もへとへとだ。だが、しかし黄
金バッド。この高揚した俺の体を治めるにはどうしたものか。そう、やはり最
後も西川口流にお世話になるべきだろう。こうしてすっきりした俺は、そろそ
ろ河岸を変えるかという気になった。ここも飽きてきた頃だ。

 俺は駅に向かった。ガラガラの青い電車に乗って座ると、すぐ爆睡をかまし
た。目的地は決めていなかった。ハッと目が覚めた。場所は上野だった。降り
る人の流れとともに俺も飛び降りた。そこは北の玄関口といわれる上野駅だっ
た。麻雀打ちなら誰もが一度は来ることだろう。俺もその一人となった。

 さっそく麻雀屋を探しにアメ横の方に向かったが見当たらない。行けども行
けども魚河岸だ。あとは洋服屋が建ち並び、路地裏に入れば貴金属屋だ。そこ
を抜けると御徒町駅が見えてきた。随分歩いたものだ。

 さ迷うこと30分ほど、ようやく一軒の麻雀屋の看板が見えた。砂漠をさ迷い
オアシスを見つけたときの気分とはこういうものかもしれない。知らない土地
でさ迷うことほど淋しいものはない。とにかく入ってみる。

 昼時だというのに卓は3卓も立っている。雰囲気も明るい感じ。なかなかの
優良店のようだ。

「いらっしゃいませ初めてですか」

 小奇麗なおじさんが出てきた。

「はい、初めてです。あのすいません。つめ茶を一杯」

 まずはノドを潤し、さ迷った疲れを癒した。おじさんが丁寧に「ではこちら
にご記入お願いします」と新規カードを渡された。そして丁寧なルール説明が
始まった。が、早口でよく聞き取れない。アリアリであることは間違いないよ
うだ。

 レートが分かればそれでいい。ルールはやってるうちに体が覚えるだろう。
それが俺の麻雀だ。やっと果たした東京進出は、この上野で勝負だ。さて吉と
出るか凶と出るか。こうして上野での勝負が始まった。

(斉藤勝久:麻雀馬鹿一代、プロ協会Bリーグ)

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いまでは旅打ちの頂点は歌舞伎町に移っていますが、その前は上野だったとい
う話です。ついに旧メッカにやって来た馬鹿一代の運命は? 西川口流は西川
口で終わりなの?


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━━━(9)<ハカセの四畳半から>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ハカセの麻雀ライフ、あるいは麻雀関係の仕事についての独り言です。
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■■エストラダ杯麻雀カップ■■

 先日、雑誌の企画で編集者たちと高レートの麻雀を打つことになりました。
高レートっていくらだろう? やっぱデカピンかなあ? そんな期待に小さな
胸をふくらませていたぼくなのですが、自腹でやらなきゃいけない編集者が逃
げ回って結果はわずか3ピンに。

 ちぇ、せっかく30万も持ってきたのによ……と思っていたら、ラッキーとい
うか、アンラッキーというか、まったくつかない。ほとんどアガれず、でもテ
ンパイしないので勝負に行くこともなく、振り込みもなし。地すべりのように
少しずつ負けていきました。

 東風戦を5回ほどやったところで、そろそろサシウマを始めるかということ
になり、対面同士でまずは5千円から。あっさりと敗北。ところが残り回数が
2回となったとき、残る三人の脳内が風雲急をつげていたのでした。

「福地さんとはサシウマやめましょう」
「じゃあこっちの三人で1万円オールね」

 オヤジ一人を取り残し、彼ら若者はヒートアップしていったのです。そのと
たんになぜか女神が舞い降りて、ぼくは2連勝。トータルではマイナス6千円
と、サシウマ1回分だけ残っていました。編集者1号もチャラで、編集者2号
は8万5千円の負け。漫画原作者が9万円の勝ちとなりました。

 この漫画原作者は3本の連載を持っているのですが、この前大敗したために
今年いっぱい原稿料の差し押さえを食っています。その金が向かう先は某小説
家。

 ってなわけで、30万勝つか30万負けるかの勝負と思っていたら、ぼくは万札
1枚すら動かなかったのでありました。やっぱ麻雀ってギャンブルとしては小
さいわ。って、そーいう話じゃない?


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●○●○●「雀賢荘」からのお知らせ●○●○●○●○

■大会のお知らせ

<第25回プロ対戦予選大会 日程(予定)>
@2003年11月28日(金)〜 12月8日(月)
@雀賢荘大会サロンにて。

※今回からプロ対戦予選では、チップによる回数制限を設けます。

・大会開始時点で、各人は30チップを持っている。
・3着の場合、1チップ減る
・4着の場合、3チップ減る
・チップがなくなった時点で参加終了とし、得点ポイント確定


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発行   有限会社 アイ・エス・ジャパン
     毎月10日発行
編集長  福地 誠
記事協力 日本プロ麻雀協会
編集   有限会社 アイ・エス・ジャパン
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雀賢荘HP  http://jankenso.is-jpn.com/
 
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