月カン!雀賢荘 Vol.64


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┃賢┃┃月┃カ┃ン┃!┃雀┃賢┃荘┃Vol.64┃
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┃荘┃ □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
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【月カン!雀賢荘★INDEX】―――――――――――――――

(1)若手でツモ!
(2)異常だぞ麻雀は!
(3)麻雀哲学論考
(4)雀賢荘に熱中症!
(5)IT'sリアル麻雀屋巡り

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■ごあいさつ

 梅雨も明け、いよいよ夏です。ますます暑くなる外。こうなったら涼しいと
ころで麻雀するしかないってことで、7月後半号をお届けします。

━◇>凡 例<◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  麻雀牌の表記は以下の通りとしております

・マンズ---- 一〜九    ・ピンズ---- (1)〜(9)
・ソーズ---- 1〜9    ・字牌 ---- 東南西北白発中


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━━━(1)<若手でツモ!>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

プロ協会若手プロによる戦術論。麻雀は工夫して勝て!
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■■振り込む技術・振り込んでもらう技術■■

 突然ですが、麻雀の調子がこのところずっと良くありません。こんなとき、
みなさんはどうするものなんですか??? ちょっとどうしていいか分からな
いので、思い切った行動にでちゃいましたよ。引っ越しです。中途半端なこと
では変わらないと考え、所得に見合わない高級マンションにお引っ越し。さす
がにお金がないです。。。

 これからは、よりいっそう仕事の虫となること決定です。まあ、麻雀と自分
の肉体をいじめることにしか興味がありませんから調度よいかもしれません。
ハードスケジュール大歓迎です♪ 後は麻雀にいい影響があることを祈るだけ
です。

 では、本題に移ります。今回のテーマは『サシコミ・サシコマレ』です。

 麻雀は4人でやっているもの、局面によっては利害関係が一致する人が存在
することもあります。この親は蹴ってしまいたいだとか、このリーチ者にはど
うしてもアガらせたくないといったような場面ですね。

 そんな時は協力して場を流そうという意識を持ってください。自分の手がダ
メでも他者が軽く流してくれるかもしれないのですから。どんなにノリノリの
人相手でも、1対2や1対3でかかれば大抵はうまくいくもんですよ。

 実際にあった例を挙げると…、

 南1局でトップ目の親番、南家と北家が熾烈な2着争いをしている状況。2
着とはそこそこの点差があるのですが、大きいのをツモられでもしたらちょっ
と厄介な感じ。そんなことを考えていると、自信満々に北家がリーチ!直撃は
最悪なのでもちろんベタオリです。。。すると、北家にはアガられたくない南
家がオタ風をポンして無スジを強打してきたのです。

 はい、ここです。南家の仕掛けはホンイツ仕掛けなんですが、ドラは違う色
だし、他の役牌はもうないんです。どう見てもホンイツのみの仕掛けなわけで
す。ちなみに南家は超が付くくらいの守備系雀士でホンイツのみで危険牌を切
ってきたってことは…テンパイでかつリーチ者の現物待ちってサインですな。
次巡にキッチリとサシコんであげました。

 協力して場を流す場合、大事なのは信頼関係とアピールでしょうか。「協力
して流しましょう。お安くなってますよ」ってな感じに牌が語っているような
状況がベストです♪

 手役が複合する可能性を減らし、ドラも切ってしまうのが簡単な方法です。
敢えてドラを切るなんて技術もあります。

二三五(4)(5)(5)(6)(7)22888 ドラ五

 このような場面で、上家から四が出たとします。ここで敢えて二三四で鳴い
てドラの五を切ってしまうのです。鳴いての三色だったらドラメンツで鳴いて
も変わりないわけですし、これならドラが暗刻の可能性もありません。これで
確実に安い手だということがアピールできるのです。他者にこの意思が伝われ
ばきっとアシストしてくれるはずです。

 まあ、他者が気づかずに何もしてくれなくても文句を言ってはダメですよ。
みんないろいろなことを考えて打っているのですから、自分の考えばかり押し
付けるのはダメな行為です。アピールが足りなかったと自分を責めるくらいの
気持ちで。

 今回は「協力プレー」についての話でした。麻雀は一人でやっているもんじ
ゃないという意識ができるようになれば、今より一層楽しんで打てるようにな
りますよー。

 では、来月またお会いしましょう♪

(渡辺順洋:プロ協会C3リーグ)

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協力プレーを誘っても放置プレーされたら悲しいことになります。そのため、
多くの人は一人遊びで麻雀を打ってますね〜。差し込みを使いこなすのって、
相当レベルが高いメンツだと思うな〜。


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━━━(2)<異常だぞ麻雀は!>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

なぜ麻雀はかくも面白いのか。レトロな感性の新米プロによる麻雀エッセイ!
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■■麻雀の強さの範疇は?■■

 暑さに負けない皆様こんばんは! それにしても1ケ月ぶりですね。今年も
われら誇り高き肉の一族・ブーデーたちにとっては厳しい季節がやってきたわ
けなんですが、これだけ汗をかいても全く痩せないのはいったいどういった人
体の神秘なんでしょうね? まあ毎日1ガロンはコーラとカルピス飲んでます
けど。

 さらにはいまどき住まいにクーラーもありませんゆえ、涼を求めてマンガ喫
茶に入り浸る毎日。というわけで最近は地獄のように麻雀マンガを読み漁る日
々を過ごしておるのですが、そんな中である時、ふとシュートな疑問が頭をよ
ぎったので聞いてください。

 麻雀劇画によく出てくる「感性による一点読み」や「ツモ牌の予知」、ある
いは「透視」なんてものがあるじゃないですか。実際その域に達している人が
居るか居ないかはどっちでもいいことなんですが、それは果たして「麻雀の強
さ」と呼んでいいものなんですかね?

 たとえば、サッカーのゴールを埋め尽くせるサイズの人間がいたら最強のゴ
ールキーパーですが、そこにスポーツ的なスキルは全く存在しませんよね。だ
からもし、そんな人間が実在したとしても、誰も彼を名選手とは呼びません。
「超能力で待ちを当てられる」って、じつはこれと同じなんじゃないでしょう
か?

 デジとかオカとかそういう話をしたいわけではなく、問題はどこまでを「麻
雀の強さ」に含むのかということです。超能力という「ゲーム外スキル」がア
リなら、レートにびびらない精神的な強さなども同じか? ならば「金を持っ
ている」も強さのうちか? 姿形や態度で威嚇するのはどうなのか? それが
駄目だとして、強者がネームバリューで弱者を萎縮させることとの本質的な差
はどこに? 口三味線の達人は? イカサマが「技」として成立していた時代
が確かにあったことをどう考えるのか? いっそのこと「麻雀は人間力を競う
ゲーム」と割り切り、卓上で有利に働く要素全てを肯定してしまうべきなので
しょうか。

 しかしながら、結論を導き出すためにはどうしても「チチ丸出しの美女問題」
について触れねばなりません。突然卑猥な単語が出てきて驚かれたかもしれま
せんが、実のところこれは由々しき問題であるため、少し詳しく説明させてく
ださい。

 これはもうずっと以前から、それこそフリーに慣れ始めた頃からずっとずっ
と考えていたことなんですが、ボクはチチ丸出しの美女と打ったら絶対に勝て
ません。絶対にです。理由は説明するのも野暮かと思われますが、手牌や捨牌
を見てあれこれ考えている暇があったらチチを眺めていたいからですね。では、
そういった事態が現実に訪れたとして、果たしてチチ丸出しの美女はボクより
「麻雀が強い」といえるのでしょうか?

 この命題の難しさがわかってもらえたことと思います。さらにはチチに惑わ
されない強き精神力&集中力の持ち主がいたとして、それも「麻雀の強さ」な
のでしょうか? ただのインポかホモなんじゃないでしょうか? そうであっ
てもなくても、ここを肯定するなら「インポとホモは、そうでない人より確実
に麻雀が強い」ということになってしまいますが、これに頷ける人はいるので
しょうか? 実に難しい問題です。

 答えを出すことはおそらく不可能ですが、ひとつだけ言えるのは「超能力」
も「チチ丸出し」も同じ「ゲーム外スキル」であるからして、お前さんは感性
で当たり牌を感じ取れるのかもしらんけど、そんなんは俺にいわせりゃただの
パイオツですよと。麻雀ものすごく強いんだろうけど、要するにビーチクと等
価値であると。つまりはそういうことですね。

 みなさんも麻雀でどうしても敵わない相手に遭ったときは「この乳頭野郎が!」
などと罵ってみたらよろしいかと思われます。関係ないけどどうして乳首のま
わりは毛が生えるんでしょうね? それでは、また次回!

(田中太陽:プロ協会C3リーグ)

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チチ丸出し美女が相手でも普通に打てるとは思いますが、チチが見えそうで見
えない美女が相手だと、普通に打てなくなると思います。ツボが違う?


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━━━(3)<麻雀哲学論考>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

何事も不合理や整合性が気になってしまうSEが、麻雀を多面的に語る!
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■■ネット麻雀は麻雀か?■■

 2週間ぶりでこんばんは。以前に比べ最近フリー雀荘に行く回数も減り、セ
ットで中国麻将ばっかり打ってるヒロタシです。

 さて今回は、雀賢荘のメルマガに寄稿させていただいて5回目にしてようや
くネット麻雀について書いてみたいと思います。

 近代麻雀誌に連載中の「東風のカバ」を見ても、あるいは某巨大掲示板群を
見てもそうですが、ネット麻雀はなぜかリアル麻雀に比べ下に見られることが
多いようです。打ち手のレベルはともかく、ネット麻雀そのもののシステムに
対し「こんなもんは麻雀と言えない」とまで言ってのける人が存在します。

 そりゃネットとリアルには細かな点での差異はあるでしょうが、その差異は
麻雀を打つ上でそれほど重大なものと言えるのでしょうか。

 たとえばよく言われることに「ネット麻雀のツモはリアルのそれと同じにな
っているか?」という疑問があります。簡単に言えば「リアル麻雀と同じく次
のツモは既に決定しているか?あるいはアカギの鷲巣麻雀のように、ツモ番の
度に残りの牌からツモ牌を決定するのか?」という問題です。これによって
「食い流れ」の有無が決定されるからだそうですが。

 これが僕にはとても理解ができないことなのです。どうしてそんなことが気
になるんだろう、と。

 裏返しのまま寝ている牌の表がわからないのは当たり前で、それが鳴くこと
によって変わったとしても「わからない牌とわからない牌」が入れ替わるだけ
であるはず。その食い流れが有効かどうかを事前に知ることができない以上、
食い流れを論じることに意味を感じないのです。言ってしまえば、例えネット
麻雀のツモが鷲巣麻雀形式であったとしても、「リアル麻雀形式だと思えば」
いいんじゃないでしょうか。それによってなにか不都合が起こるとは思えない
のですが。どうせわからないのですから。

 というわけで、「ネット麻雀がリアルとまったく同じとは思わないが、論じ
るに値するほどそれらの間に差異は感じられない」というのが僕の考えです。
「ネット麻雀は麻雀か?」と聞かれたら「もちろん」と答える、麻雀アマのヒ
ロタシでした。

ヒロタシ(似非トーラス http://oak.zero.ad.jp/~zaf93998/)

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一人エッチは二人エッチと同じ行為なのか? 少なくとも生殖行為ではないで
すが、ちゃんと避妊してたら同じ……なんでしょーか? ほんとに?


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━━━(4)<雀賢荘に熱中症!>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

日本プロ麻雀協会プロによる雀賢荘の対戦レポート!
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■■悪夢の11本場■■

 みなさんこんにちは〜。毎度おなじみ「雀賢荘に熱中症」でございます。

 この「雀賢荘に熱中症」もおかげさまで今回で1年が経ちました。第1回目
から24回目まで眺めていくと、私の雀風も変わってきたなぁとつくづくと感じ
ます。これからも様々な対局を重ねて進化していきたいと思っていますので、
今後ともよろしくお願いいたします。

 いよいよ、夏休みシーズン。みなさんは、どんなプランを立てていますか?
リッチに海外旅行される方もいらっしゃれば、近場でゆっくりと遊ばれる方も
いらっしゃるかと思います。

 でも、私のお勧めは、「計画なき各駅停車の旅」です。車窓を眺めるのもよ
し、おいしい駅弁をほうばるのもよし、麻雀をうちたければ雀荘のある街でお
りて打つのもよし、発想力さえあれば無限に楽しめる旅だと思います。ちなみ
に、去年の私もそんな旅行をして、気がつけば仙台で麻雀を打って、翌日には
協会の山本政樹プロと名所観光していました。

 でも、旅行もいいけど夜中は雀賢荘。ということで、7月中旬の対局記です
が、「11本場の悪夢」と自称した悲劇の一半荘を紹介します。

■1回戦
 バルサンさん、Mr.Mrさん、猫化さんとの対局です。

 この半荘、考慮時間10秒なのに対局時間が70分5秒。サイ振り、牌取り、点
棒支払の必要のあるリアル麻雀ならば100分くらいかかっていてもおかしくな
い対局時間となります。こんなに長丁場になると、チャットの間違いは日常茶
飯事となってきます。とくに「おめでとう」と言おうとしたのに「おつかれ」
になっていたり(笑)。

 順を追って説明しますね。東場は、猫化さんが先制弾を放って優位に進めま
す。連荘も1本場止まりで、トップの猫化さんにとっては、いい展開ではなか
ったでしょうか。

 そして南入。ここからが、とにかく長かった…。

【南1局】ドラは(3)。北家の私は、マンズの染め手が入ってのチャンス手です
が、西家の猫化さんは、(1)と(7)をポンして、ピンズの清一色気配。嫌な予感
がしますが、逆にマンズは何でも鳴けると前向きに考え、まずは中ポン。ひと
まずは、以下のテンパイ。

二二二四四五五五八九 ポン→中中中

 この間、運よく抑えるべきピンズはツモらずにテンパイ続行。そこに四が出
てこれをポン。トイトイ確定の八単騎待ちとします。もしピンズをひけば単騎
めぐりでテンパイ続行しようというニュアンスもあります。このまま八単騎を
既にテンパイしていた猫化さんからゲット。一気に追い詰めます。

【南2局】絶好の満貫ゲットができたので、このまま逆転トップへ行きたいと
ころ。しかし、よかったのはここまででした。ラス目の親番のMr.Mrさんにとっ
ては歴史的大勝、私にとっては歴史的大敗を味わう「11本場の悪夢」の始まり
はここからでした。

南2局0本場:2人テンパイで流局。テンパイの私はひとまずトップ目に躍り
出たのですが…。

南2局1本場:Mr.Mrさんが中のみを和了。じわじわと追い上げモードに入り
ます。

南2局2本場:Mr.Mrさんと猫化さんのテンパイで流局。Mr.Mrさんは3連続
1500の加点。

南2局3本場:Mr.Mrさんがリーチのみ2000の和了。場の支配権はもう私に非
ず??

南2局4本場:またもや、3人テンパイで流局。1時間時代劇ならば、もうチ
ャンバラシーンの時間に突入している時間です。

南2局5本場:それでも、私に交わし手が入ります。そこにMr.Mrさんのリー
チ。私は、このときMr.Mrさんの現物でテンパイしていたので、差し込みを期
待したのですが、全く出ずに、無筋の四を勝負!これがドッカーン。メンタン
ピン…裏!!やってしまいました。南暗刻落としが正着なのか??

南2局6本場:それでも、私はメンホン手で押し返そうとするのですが。そこ
にMr.Mrさんのリーチ。あやしい牌を引かずいけそうでしたが、2000点を和了
されます。パチンコでたとえるなら、もうジャンジャカジャン!?

南2局7本場:戦況の悪い私ですが、意志のある麻雀だけは見学されている方
にも魅せなきゃということで、執念で高めタンピン三色を9巡目にテンパイし
て即リーチです。しかし、高めはおろか安めすら現れず2人テンパイで流局。
当たり牌はきっちりとMr.Mrさんに押さえられて、ついに八連荘達成です!!!

南2局8本場:チャンスが成就できなかったあとに来るのは放銃?ということ
で、好手ながらもMr.Mrさんのリーチ裏1に放銃。甘い好配牌に潜む黒い罠な
のか?

南2局9本場:好配牌地獄に続いては「切る来る地獄」の到来です。ボヤキを
いれる癖のある人なら、ずっとぼやいていそうです。言うまでもなく、私はノ
ーテンで流局。

南2局10本場:7巡目で、Mr.Mrさんが1500を和了。当然ですが、アガった点
数より、積み棒の方が多くなっていますね。1本場1500点ルールじゃないのに
(笑)。

南2局11本場:長かった連荘もここでやっと終わりました。今まで耐えてこら
れたバルサンさんがハネマン和了にて終止符を打ちました。で、打ったのはも
ちろん私です。「リーチ・一発・平和・表1・裏2」の刑が執行されて、つい
にダンラスの底まで突き落とされました。このとき、

二四六七八(2)(3)(4)(5)(5)234 ドラ(4)

 とヤミテンしていたのですが…さすがに耐えられず、通ってもない6を打ち
ました。

 これが、自称「11本場の悪夢」です。南2局だけで30000点強の失点をして
しまいました。でも、長丁場にもかかわらず、オーラス前までに誰1人として
点棒を借りていないのが不思議でなりません。いやいや、まいりました…。実
対局にとどまらず、このメルマガを記すのも長丁場になりました(笑)。ちなみ
に、南3と南4はあっさりと終わりました。

 それでは今日はこれで。雀賢荘メルマガ2周年目突入となる私ですが、これ
からも長々とお付き合いさせていただきたく考えておりますので、よろしくお
願いします!

 ではでは!!!

(高島努 プロ協会C3リーグ)

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Mr.Mrさんはぼくも打ったことあります。たしかに三都主みたいにシュート!
シュート!シュート!で来る人ですよね〜( ̄w ̄)プッ


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━━━(5)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

バブル絶頂期の89年、雀馬鹿への道をひた走った男によるナルシーエッセイ。
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■■第27話 ブクロのゴージャス配牌■■

 ブクロは男の場として感じさせものがあり、俺をとどまらせた。だが、第2
ラウンドに選んだ雀屋は疑問が残った。

 いちおう「アリアリの1‐2‐4、祝儀1枚500P」の店に飛び込んでみた
ものの、卓が悪かったようだ。相手は、一見普通の親父のようだが、三者三様
の癖のある打ち手のようだ。俺にとっては、初めて経験するタイプといえる。
麻雀打ちはより多くの引き出しが大事というが、俺の引き出しはまだ少なかっ
た。俺はいきなり未知の世界に飛び込んだ気分だった。

 前局、俺は場の状況も確認せず軽率なリーチをしてしまったが、どうにか親
番をキープでき次局が始まる。ドラは6ピンである。

 癖のあるオヤジ3人を強いと判断した俺は、第一打から緊張した。そんなと
き、対面の親父が「兄ちゃん、第一打から長考かい!? あんまり考えるとチョ
ー後悔するよ!」という。南家も「なんだか早そうだな。早くキックした方が
よさそうだねえ」といった。さらには対面が「兄ちゃん、親が切らねえと始ま
んねえよ」という。俺は慌てて第一打を切り飛ばした。これが運命の始まりだ
った。

 長考しただけ俺の配牌は悩ましかった。ダブ東、中、1ピン、八がトイツで
ドラが受け入れられる78ピンのターツ、マンズがイーペーコ含みの七アンコ
で九が1枚だ。七を切ればチートイの1シャンテン、だがダブ東と中が仕掛け
られれば簡単に親マンが見える。少なくともゴッパ―だ。また、チャンタやト
イトイと仕掛けてもいくらでも手役の絡まる手牌だ。

七七七八八九(1)(1)(7)(8)東東中中

 ゴージャスな配牌に判断が鈍った。そして、あおられて切り出したのがあわ
やの東であった。理由は単純、ただ一番右端にあった牌をつまんでしまったの
だ。

 俺は心の中で「やっちゃったか!」と思った。せっかくもらったゴージャス
配牌がどこにいくのやらの選択を自らしてしまった。それを見た南家が「親が
最初からダブ東かい!じゃ鳴いとこうか!」と、ポンした。そして南家が切っ
た白を、北家が「俺も鳴いとこうか」とポンした。

 親の俺が長考してダブ東を切り出したことが、回りを警戒させ早仕掛けさせ
たようだ。しかし、俺はダブ東切りを前向きに考え、二人が仕掛けたなら俺は
意地でもメンゼンで仕上げてやろうと思い、対面が切った中をスルーした。や
っとまわってきた1巡目のツモは1ピンだった。今度はチャンタと中ポンテン
の見える1シャンテンとなった。俺はダブ東を切った以上、中ポンテンはあり
えない、と心で誓った。

 そんな3巡目だが、すでに南家が2フーロ、北家は3フーと、俺の親の終焉
も近いことを感じさせた。と感じた3巡目に、対面が「中」を捨てた。俺は、
これもまた微動だにせず初志を貫いた。その我慢のご褒美なのか4巡目のツモ
は八だった。

七七七八八八(1)(1)(1)(7)(8)中中

 ひとまず69ピン待ちの三暗刻のテンパイが入った。瞬間、四暗刻を考えた
俺はひとずダマにする。が、9ピンの出アガリなど支度もなく、また仮に7ピ
ンか8ピンを重ねても苦しいと判断した俺は、次巡に「後悔先に立たず!リー
チ!」と、四角いエメラルドグリーンへ男の航海に旅立った。

(斉藤勝久:プロ協会Bリーグ)

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卓上って、四角いエメラルドグリーンの海原なんでしょーか? 馬鹿一代麻雀
が大航海時代のコロンブス的なイメージの上に成り立っていたとは!


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●○●○●「雀賢荘」からのお知らせ●○●○●○●○

<雀賢荘バージョン3について>

バージョン3「一人麻雀」について、たくさんのご意見、ご感想を頂き、誠に
ありがとうございます。現在、ご意見やご要望等への対応を行っております。
今後の予定ですが、ネットワーク対戦について、8月初旬に公開ベータテスト
を開始する予定です。


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発行   有限会社 アイ・エス・ジャパン
     毎月10日・25日発行
編集長  福地 誠
記事協力 日本プロ麻雀協会
編集   有限会社 アイ・エス・ジャパン
お問い合わせ jankenso@is-jpn.com 
雀賢荘HP  http://jankenso.is-jpn.com/
 
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