月カン!雀賢荘 Vol.75


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┗━┛              月カン!雀賢荘−2006.1.10−
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┃賢┃┃月┃カ┃ン┃!┃雀┃賢┃荘┃Vol.75┃
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【月カン!雀賢荘★INDEX】―――――――――――――――

(1)中年雀士勝負録
(2)麻雀哲学論考
(3)雀賢荘に熱中症!
(4)雀賢荘戦記
(5)先月の登場プロ

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■ごあいさつ

 ついに始まった2006年。いい年になるのかどーなのか。とりあえず麻雀では
あまり負けない年にしたいですねー(弱気)。とまあそんなわけで、1月前半
のメルマガをお届けします。

━◇>凡 例<◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  麻雀牌の表記は以下の通りとしております

・マンズ---- 一二三四五六七八九    ・ピンズ---- (1)(2)(3)……(8)(9)
・ソーズ---- 123456789    ・字牌 ---- 東南西北白発中


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━━━(1)<中年雀士勝負録>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

最近少々レートが上がっているハカセの勝負録! 今回はいくらだ!?
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■■頂点への挑戦■■

 でかい金を賭ける麻雀も痺れるが、ストイックなルールで強者と打つ麻雀も
痺れるもんだ。11月、古久根さんが最高位を獲ったことを知ったぼくは、すぐ
電話して「おめでとうございます」といい、そして最高位の強さを直接見せて
くれと頼んだのだった。

 そして、101という別の団体で頂点に立ち、業界内ではそら恐ろしいほど
強いと評判の成岡さんを同時に呼ぶことにも成功した。

古久根英孝 現最高位(計3期) 

成岡明彦 現八翔位(元名翔位) 

 まさに2団体の頂点に立つ二人。この日は最高位戦ルール(一発裏あり、オ
カなし、ウマ10−30)、半荘4回戦。もう一人のメンツは須山いづみさん(最
高位戦B2リーグ)。

 作戦など何も考えていなかったが、おそらくビシビシ来るであろう古久根さ
んのカンチャンリーチに受身に回りたくないとは思っていた。リーチに無筋を
切れない者に勝つ資格はない。 

1回戦。

 東2局、古久根さんがリーチに来た。手出し牌に逆切りが多く変則の捨牌。
チートイかと思った。すぐに入る須山さんの追いかけリーチ。よっしゃ!

 この局は須山さんの勝ちだろう。古久根さんにカウンターを一発お見舞いで
きそうだ。その期待通り、古久根さんから須山さんにマンガンの振り込み。後
で聞いたところでは、古久根さんはメンツ手で、ドラヘッドのカン3索、ひっ
かけ待ちだったとか。

 だが東3局、親になった古久根さんは、3フーロの500オールと早いリーチ
による流局で連荘を続ける。すぐマンガン分を回復してしまう。ここらへんが
しぶとい。ノンラスの古久根と呼ばれるゆえんだ。

 そのまま須山さんがトップ目、成岡さんが2着目となった。ぼくは古久根さ
んと2千点差のラス目。この回は3着でいい。この2千点差をまくるのが俺の
仕事だ。しかし手が入らないまま局は進んでゆく。

 ようやくオーラスになって早いピンフの3メンチャンが入ってリーチツモ。
当初の狙い通り、古久根さんをラスにすることに成功した。やったぜ。まずは
目標をひとつ達成。あとは自分が浮くことだ。

2回戦。

 東場の親でダブ東をずっと持ってたら、2枚になり3枚になってテンパイ。
待ちは絶テンの69索。即リーしたら一発ツモで4千オール。これでトップ目
に立った。 

 次局、古久根さんが早いリーチに来た。親のぼくもチートイのドラ發タンキ
でテンパイ。よし! この親マンのカウンターがとどめだ。自信を持って追い
かけリーチをしたが、すぐ持ってきた3筒に古久根さんが「ロン」という。な
んてこったいと思って手を見ると、なんとあっちもチートイじゃないか! 自
信の3筒タンキだという。チートイの待ち牌選択で敗れたのだった。

 それから古久根さんの猛攻が火を噴いた。カン6筒、2索タンキ、五万タン
キ、つぎつぎ繰り出される悪形リーチ。一発決まってハネマン。2回戦は古久
根さんがダントツとなった。飽くなき攻撃を決められてしまった。 

3回戦。

 突如として須山さんが火ダルマとなった。3人に連続して振り込み、箱テン
近くまで沈む。ぼくがいったん古久根さんと並んだが、須山さんのラス目リー
チに甘い放銃をしてしまう。古久根さんの2連勝。成岡さんが3連続2着。ぼ
くは3連続3着。ぼくと須山さんが40くらいずつの沈み。 

4回戦。

 古久根さんのホンイツ・ホンロウ・トイトイ風の3フーロに屈せず、ぼくが
ドラトイツの2シャンテンからバシバシと危険牌を叩き切り、リーチツモでマ
ンガン。これを最初からやらなきゃいけなかったんだよな。それからもこまめ
に一人でアガリ続ける。 

 オーラス、ぼくの切った牌が須山さんのメンホンに当たりとなり、彼女が2
着。沈んでいた2人がトップと2着を取ったので、トータルではかなり平たい
結果となった。 

古久根(4113)+41.7
成岡 (2224)−1.6
福地 (3331)−2.9
須山 (1442)−37.2 

 成岡さんとぼくはわずか1600点と2900点の沈み。ゼロみたいなもんだ。浮い
た古久根さんにしても、沈んだ須山さんにしても、たいした数字じゃない。だ
が、内容には明らかに差があった。やはりタイトルホルダー二人は強く、ぼく
と須山さんは甘かった。 

 ぼくは甘い振り込みが3回。5200が1回と2600が2回。須山さんの北トイツ
落としを見抜きさえすれば、取れていた6400が1回。手材料からすれば、もっ
といい結果を出せたはずだと思う。

 成岡さんはとにかくツカなかったようで、先制攻撃を見せなかった。古久根
さんは予想通り、悪形リーチの嵐だった。1回戦は理想的な展開で古久根さん
にカウンターを食らわせたが、2回戦はカウンターを当てられず、こちらが食
らって、それから爆発されてしまった。

 それにしても、最高位戦ルールの最強者が相対性スピード打法だということ
は、一発裏ドラ麻雀とはつまるところスピード勝負だということか。これは意
外な仮説だ。

 強さとは速さである。この公式はかなり多くの麻雀に当てはまる。赤いっぱ
い麻雀はスピードがすべてだし、たいがいのサンマもそうだろう。

 だが、単なる一発裏ルールでも、強さ=速さとしている打ち手は少ないと思
う。単純に自分のスピードを上げるだけじゃなく、相手との相対スピードを徹
底して計るのが古久根さんの流儀だ。速さの比重ってそこまで大きいのか?

(福地誠 小銭ライター)

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余計なことは書くなよと古久根に釘を刺されました。金関係とか女関係のこと
など、何も知らないですし、一言も書いてないですから〜♪


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━━━(2)<麻雀哲学論考>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

何事も不合理や整合性が気になってしまうSEが、麻雀を多面的に語る!
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■小手返し■

 新年明けましておめでとうございます。皆様もう打ち初めはお済みでしょう
か。ヒロタシです。

 ネット麻雀をした後でホンモノの牌を使った麻雀(以下「リアル麻雀」)を
打つとその差に気づくことがあります。例えばリアル麻雀で他家の「手出し・
ツモ切り」の判断をするには、その他家がツモった牌の行方を目で追う必要が
あります。相手の手元で打牌選択が行われている以上、見逃してしまう危険が
あるのです。

 となると、リアル麻雀における「ツモ牌と手牌をかき混ぜる行為」、いわゆ
る「小手返し」は許されるのかという疑問が浮かんできます。本来他家が知り
うるはずの「手出しかツモ切りか」がゲームの重要な要素である以上、知らせ
たくないからと言ってかき混ぜる事が認められてもいいのでしょうか。

 小手返しを認めてしまうと、ならばツモ牌と手牌のうち数枚を伏せて手の平
で覆い、ガラガラかき混ぜてから1枚を打牌してもいいという事になりはしま
せんか。小手返しに回数制限がない以上、このガラガラも毎打繰り返していい
とはなりませんか。四人が四人ともガラガラを毎打行う卓を想像しても、まだ
問題ないと言えるのでしょうか。

 もし「ガラガラはダメで小手返しはいい」となると、それはつまり手先の器
用な人が有利となる手積み時代の価値観ではないでしょうか。相手に(手出し
であることが)バレないように指先のテクニックでごまかす、というのはどう
しても麻雀の健全な姿だと思えないのです。

 そういったわけで、指先の技である小手返しを黙認したままなのは麻雀にお
いて負の遺産であり、早急にルールによる対処を行うべきだと思うのですが、
いかがでしょう。

ヒロタシ(似非トーラス http://oak.zero.ad.jp/~zaf93998/)

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小手返しはマナー違反である。こんな認識が、実際に少しずつ広まってると思
います。20世紀の遺産になるんでしょーね。団地妻って言葉と一緒?


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━━━(3)<雀賢荘に熱中症!>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

日本プロ麻雀協会プロによる雀賢荘の対戦レポート!
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■■年賀状に熱中症!■■

 みなさん、新年あけましておめでとうございます。今年もまた「雀賢荘に熱
中症」をよろしくお願いします!!

 皆さんはどんな正月を過ごされたのでしょうか? 私ですが例年通り実家で
ゆっくりと過ごしました。とはいうものの、こう見えても結構お手伝いしたん
です。おかげで英気を養うこともできて、いい休暇になったかと思います。

 こんな幸せなお正月ですが、唯一幸せでないのが「貰う年賀状の枚数」。年
を追う毎に少なくなっているんですよ。メールという文明の利器が定着してい
るのも影響しているとはいえ、お正月に右手の指の数で数えられる枚数じゃ寂
しいかな(う〜む)。

 こんな私ですが、2006年も目標をしっかりたててがんばっていこうと思いま
す。麻雀部門の第一目標は、やっぱ「C1リーグに上がること」かな。協会の
C2リーグは、C1に上がる数よりC3に陥落する方が高く、昇級は至難の業
ですが、念願を成就できるように頑張っていきますね。あとは、私のファンが
1人でもできると嬉しいな(特に女の子とか…)。

 というわけで、女性ファンの前に年賀状の枚数を増やさなきゃと誓いつつ、
新年最初の雀賢荘対局記をお伝えします。

 新年最初の対局は、いさおさん、彩女さん、ゆきのさんとの一戦。雀竜位戦
C級リーグ前日の調整に付き合っていただきました。この半荘、たくさんの観
戦者が熱い闘牌を観戦にいらしてくださいました。勝利を勝ち取る
のはもちろんのこと、面白い対局ができればと思って打ってみました。そのた
めには悪い配牌を料理してみるのも大切ですよね。この半荘から実牌譜を1つ
とってみましょう。

東4局西家28800点(2着目)ドラ發

三八八(1)(1)2389東南發中

 ドラの發が重ならない限り、重い・安い・悪いの3つが揃った手牌。でも、
「重い」はどうしようもないのですが、「安い」と「悪い」だけは、意志を持
った摸打をすれば生きた手に蘇生させることが出来ることもあるわけです。

 さてさて、第一打の候補ですが、南・三・八があります。南じゃただの手な
り。先ほど記した蘇生行為ではありません。じゃあ、三か八かのどちらかにな
りますが、三切りは「123の三色」が消え、八切りは「七対子」が消えます
。しかし、どちらにしても「發の重なり」「国士無双」「チャンタ系」の可能
性は残ります。私が選んだのは打三。123の三色にするには牌種が限定され
てしまいますが、七対子は、任意の7種を使える上、「クズ手は七対子へ」と
いう格言もあるくらいだからです。

 最終的には、こんな聴牌形になってのリーチ。

八八八(1)(2)(3)23789發發

 手役がすべて消えてしまいましたが、發を重ねた5200確定の両面待ち。勝負
できる手牌になりました。まあ結果は、リーチ後に他家のロン牌(7)をつかん
でしまいましたが…。

 ではでは、今日はここまで。今年も、皆さんと生きた闘牌ができることを楽
しみにしています。今後ともメルマガともによろしくお願いします。

(高島努:プロ協会C3リーグ)

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高島プロファンクラブの会員を募集中です。会費はゼロ、資格はひとつだけ。
「高島プロ、がんばって〜!」を単語登録すること。いかがでっか?


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━━━(4)<雀賢荘戦記>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

ぼくが雀賢荘で1ヵ月間に対戦した記録です(byハカセ)。
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●12月5日(月)→334
内容は悪くなかったと思うのだが、結果はボロボロ。難しいですなあ。

■12月の成績
1着0回
2着0回
3着2回
4着1回
1日で敗退(゜ロ゜)ノダー


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━━━(5)<先月の登場プロ>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

雀賢荘に登場したプロの名前と打荘数です。
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■■12月の登場プロ■■

プロ協会

宮崎和樹=20回
福田 聡=20回
山舗 徹=7回
佐伯圭亮=6回
金村直樹=5回
高島 努=5回
山本政樹=5回
郷内武広=5回
小倉 孝=3回
井上正貴=2回

プロ連盟
Hyde =多数回

宮崎王位とおかずプロが1位(゜ロ゜)ノダー


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●○●○●「雀賢荘」からのお知らせ●○●○●○●○

【大会のお知らせ】

第3回青龍王決定戦が大会特設サロンにて開催いたします。

 開催日程:1月13日(金)13:00 〜 1月23日(月)10:00

 皆様、ふるってご参加ください。


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発行   有限会社 アイ・エス・ジャパン
     毎月10日・25日発行
編集長  福地 誠
記事協力 日本プロ麻雀協会
編集   有限会社 アイ・エス・ジャパン
お問い合わせ jankenso@is-jpn.com 
雀賢荘HP  http://jankenso.is-jpn.com/
 
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