┏━┓ ┃雀┃□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ┗━┛ 月カン！雀賢荘−2006.6.12− ┏━┓┏━┳━┳━┳━┳━┳━┳━┳━━━┓ ┃賢┃┃月┃カ┃ン┃！┃雀┃賢┃荘┃Vol.85┃ ┗━┛┗━┻━┻━┻━┻━┻━┻━┻━━━┛ ┏━┓ ┃荘┃ □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ┗━┛ 「月カン！雀賢荘」は麻雀を愛する方々のための無料メルマガです！ 執筆陣は、協会プロ、麻雀ライター、草の根ライターです！ 【月カン！雀賢荘★ＩＮＤＥＸ】――――――――――――――― (1)中年雀士勝負録（福地誠） (2)麻雀哲学論考（ヒロタシ） (3)イケメン小僧プロ日記（宮崎和樹） (4)雀賢荘に熱中症！（高島努） (5)雀賢荘戦記（福地誠） (6)先月の登場プロ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■ごあいさつ 梅雨入りしました。しかし、そんなことより、サッカーのワールドカップ、 日本は決勝トーナメントに進めるのでしょうか？ ってなわけで６月前半のメ ルマガをお届けします。 ━◇>凡 例<◇━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 麻雀牌の表記は以下の通りとしております ・マンズ---- 一二三四五六七八九 ・ピンズ---- (1)(2)(3)……(8)(9) ・ソーズ---- １２３４５６７８９ ・字牌 ---- 東南西北白発中 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ━━━(1)<中年雀士勝負録>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 最近少々レートが上がっているハカセの勝負録！ 今回はいくらだ!? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■タコ部屋雀荘■■ 昔バイトしてた雀荘に、長嶋君という19歳のメンバーがいた。麻雀は上手か ったが、ちっとも勝てなかった。とにかく弱気すぎるのだ。麻雀ってのは、ド ラが９ソーのペン７ソーなんぞで平然とリーチして、「リーヅモドラ１、おっ と裏も乗ってマンガン！」なんてアガってかないと、勝てるもんじゃない。で も、彼は決してそんなリーチはしなかった。 ぼくは彼より年上だったが、その雀荘ではぼくのほうが後輩だった。ともに 勝てない新米メンバー同士。二人ともずっと無給だった。 でも、ちょうど半年すぎてから、ぼくはコツをつかんで勝ち始めた。負け組 と勝ち組の差はわずかなことにすぎなかった。押し引き、ただそれだけ。フリ ー雀荘では、それがすべてなのだった。 ぼくが給料を丸々残すようになってからも長嶋君は無給だった。相変わらず 弱気な麻雀で、「それじゃ勝てないよ」といくら言われても変わらなかった。 おだやかで、若いくせにギャグも言わず、身長が180以上あるにも関わらず存 在感は薄かった。高校では野球をやってたとか。 それからしばらくして、長嶋君は実家に一週間ほど戻ることになった。東北 のどこかだったと思う。ぼくは無邪気にまた戻ってくると思っていたが、オー ナーは「たぶん戻ってこないだろうな」と言った。その言葉通り、長嶋君は戻 らなかった。 ぼくにとっては麻雀があまりにも面白すぎたので、無給の辛さなんて考えた こともなかった。でも常識で考えたら、そんなタコ部屋みたいなところに戻り たいはずがない。いつも静かにカップラーメンを食ってた彼も、きっと心の中 には鬱屈したものがあったんだろう。いくら働いても、ちっとも借金が減らな いんだもんな。 その後、その雀荘でバイトするヤツを30人以上は見たと思うけど、まともに 給料をもらっていたのは３人くらいだった。みんな蟻地獄にハマり込んでは、 数年して抜け出していく。ぼく自身もっとマシなバイトはあったはずだけど、 みんな死んでいく中でサバイバルするのが、楽しくてしょうがなかった。 フリー雀荘というものは、見えないところで若者たちの生き血を吸って営業 されている。長嶋君が今どこで何をしているのか知る由もないけれど、たまに は麻雀を打つこともあるんだろうか？ （福地誠 元ピン雀ライター） ********************************************************************** もしかして、ここに書いてることって麻雀をイメージダウンさせているでしょ ーか？ 言うまでもないですけど、麻雀は健全なゲームですから！！！ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ━━━(2)<麻雀哲学論考>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 何事も不合理や整合性が気になってしまうＳＥが、麻雀を多面的に語る！ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■対局中のカンニングはＯＫ？■ みなさまこんばんは。屁理屈屋のヒロタシです。最近はもう上の紹介文にあ るような麻雀哲学とは言えないような内容ばかりになってきた気がしますが、 今回もまた屁理屈だったりします。お付合いください。 ベタオリ中の終局間際、とうとう最後の山をツモり、他家に通りそうな牌を 選んで切らなければいけない状況、誰でも「見えている牌」をよーく見ながら 相手の待ちを予想するでしょう。 この時点で残りの「見えない牌」は、王牌からドラ表示牌を除く13枚と、他 家の手牌13枚×3、合わせて52枚です。その「見えない牌52枚」を全て認識し ながら打っている人はどれくらいいるでしょうか。せいぜい「八が４枚と九が ２枚見えているから九は通りやすいだろう」くらいではないでしょうか。 もしこの「見えない52枚」が全てリストアップされた紙があったら相手の手 牌読みにとても役立つと思いませんか。 というわけで、どうしても負けるわけにはいかない１局であれば多少の時間 をかけさせてもらうのも仕方ないとして、ここはじっくりと手持ちの紙にでも 「見えない52枚」を書いてみるというのはどうでしょうか。ネット麻雀なら制 限時間の問題があるので、局の進行と同時に見える牌を一つ一つ書き出してい くのがいいでしょう。メモを取りながらの対局というわけです。 ところで、これがもし実際のプロの対局だとしたら許されるのでしょうか。 対局中に「紙になにかしらを書く」という行為は許されるのでしょうか。それ がハイテイを切り出す直前だけでもダメでしょうか。あるいは暗算が苦手な者 が点差を筆算するのもダメなのでしょうか。 書くのがダメなら読むのはどうでしょう。何回戦かのトータルで競う大会で の、その前の回までの点差を見るのはＯＫな気がします。ではあらかじめ計算 しておいた「期待値計算表」なんてものをノートに忍ばせて打牌に困ったとき にチラっと見るというのは。相手の癖をメモしておいたものは。あるいは暗算 が苦手な者が70符計算に悩んで点数早見表を覗くのはダメなのでしょうか。も しＯＫなら、思い切ってプロが書いた戦術書を取り出して読むのはどうでしょ う。その対戦相手の著書ならいいけど「科学する麻雀」はダメだとか判定され るのでしょうか。 対局中の読み書きが打牌に影響するとしたら、細かな規定があって然るべき だと思うのですが、いかがでしょうか。ひょっとして僕が知らないだけで各団 体では決まっていることなのでしょうか。 ヒロタシ（似非トーラス http://oak.zero.ad.jp/~zaf93998/） ********************************************************************** むかし出た大会で、オーラスに持ち点を聞くのは不可、途中のメモ取りは可と 説明された気がします。たしかイガリンから聞いたよーな(￣w￣)プッ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ━━━(3)<イケメン小僧プロ日記>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 麻雀プロになってすぐビッグタイトル獲得、翌年に失った彗星雀士の記録！ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■きついセットメンツ■■ 最近あまりフリー雀荘へ行かなくなった。公式戦以外では楽しいワイワイセッ トや、実力のあるプロとの緊張感のある麻雀が楽しいせいだろう。 先日は実にひりついた麻雀が打てた。相手はトッププロを交えたプロ３人で、 半荘８回だったのだが、終った時にはその場で横になってしまいたいほど疲れ 果てた。 この日の麻雀では、とにかく全員に注意を払わなくてはいけない。まぁ、それ は相手も同じなのだが、これがハンパなく集中力を必要とする。 いつもなら局ごとに「なんとなく」把握できていればよいが、いつ、誰が危険 になっても不思議ない面子なのだ。気をぬけば「不意の放銃」だらけになって ボコられるだろう。 半荘１回目から激しい攻防の小場となるが、俺的にはある程度のレベルが無い とこんな麻雀にならんと思う。なんせリーチが意味をなさない。大抵の人だと 降りるか全ツになるのだが、この日の面子はどちらでもない。きちんとかわし 手の人が攻めるし、安手への差し込みも早い。そしてリーチ者への放銃率が極 端に低い。つまりは誰もでかい手をあがることができないのだ。 俺がこの均衡を破ったのは半荘４回目の南２局・親番。ブラフ＆配牌降りの仕 掛けから、まさかの6000オールを引きあがる。当然この半荘はトップを取れた が気は抜けない。１打のミスでいつでもひっくり返るからだ。 このトップでトータル＋40くらいになったが、まだ半分しか打ってない。すで に一昼夜打ったかのような疲労感だが、めったに無い熱い勝負に集中する。後 半は風向きも良くなり、自分の思或通りの展開が続くが、７半荘目でついにや らかしてしまう。 両面のターツ外しの選択をミスり、アガリを逃したうえ、ダマ8000点に放銃し てしまう。致命的なミスで、取りかえすことはできずにラスを引く。やはりこ のあたりの未熟さはぬぐえない。 最後の半荘では全員20000点台の接戦だったが２着に踏み止まることができ、 結果は３・２・３・１・１・２・４・２の＋64で終える。 こんな対局なら打っていても楽しいし、普通に打つ10倍も20倍も得るものがあ る。終った後の疲労感と充実感は何ともいえないものがあるし、スポーツで汗 を流すのとは違った爽快感も残る。こんな麻雀が打てるなら、プロになってよ かったとも思う。昔は味わうことができなかった感覚だ。 今回はタイトル戦の決勝のような対局だったが、いつもは楽しく賑やかなセッ トが多いかな。それはそれで違った楽しさがあるんだけどね☆ （宮崎和樹：プロ協会Ｂ２リーグ） ********************************************************************** もう合コンは卒業して合牌になった……ってわけではなさそうですが、合牌も 楽しそうですね〜(￣w￣)プッ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ━━━(4)<雀賢荘に熱中症！>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 日本プロ麻雀協会プロによる雀賢荘の対戦レポート！ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■九連宝燈に熱中症！■■ みなさんこんにちは〜。毎度おなじみ「雀賢荘に熱中症」でございます。 じめじめとしたお天気が続きますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。 「しまった。傘持ってこなかったよ〜」ってことにならないよう、くれぐれも あやしい空模様のときは注意してくださいね。 さてさて、いよいよサッカーＷ杯が始まりますね。予選リーグの相手を見た ら、３チームとも明らかに強いじゃん。ブラジル、クロアチア、オーストラリ アって(苦笑)。「予選は突破できる」とかＴＶで言ってたけど、ぼくはどうか って思うな〜。惨敗はしないとは思うけど、圧勝もしないから、ＴＶ見ている ときは、90分間冷や汗だらだらで見ちゃうな。前回のＷ杯でも、ロシア戦なん か、正しくそうだったもん。う〜む、サッカー観戦って、そんなもんだけどね 〜。 そうそう、前回の日韓共催のＷ杯は、ぼくもイングランド戦を生で観戦しに 行ったんだけど、ホントに感動しちゃったよ。生ベッカムのヘアスタイルを見 れたし、試合も熱くなれたしね〜。ちょいとイングランドサポーターに絡まれ ちゃった一幕もあったりと、ハラハラワクワクでした。でも、今回はドイツだ からね〜、ちょいと行くってわけにもいかないけど(・o・;) まあまあ、機会があったらＷ杯の感想でもぼくに聞かせてくださいね。 ということで、雀賢荘対局記と参りましょう！！ 今回はね、とんでもない 事件が起こりました。 今回の対局面子は、奏々さん、ウルさん、だまなーにゃさんとの一戦。夜も これからだなっていう０時頃のこと。 奏々さんが38000点のトップ目で、ぼくは虎視眈々をトップを射程に入れて の23100点の２着目で迎えた南２局１本場。ドラは發。 ぼくは、４巡目に孤立牌の(5)を切り、ドラ重なりを目指し、あわよくばホ ンイツで仕上げようと狙っていきました。 四四六七八八１１３發中中中 じつは、これが悲劇の前兆だったんです。次巡(9)(8)をツモ切り。ウルさん は、１巡目９をポンし、河もソーズで染めている気配。奏々さんは(1)(3)の順 に切っていることからタンピン系＋真ん中の三色もあるかって感じ。そして、 だまなーにゃさんの河は、 九８三４４南東 （５巡目はツモ切り） そして、ぼくの７巡目は…(6)。「くぅ〜」と思いつつきると、だまなーに ゃさんが「ロン」。 (1)(1)(1)(2)(3)(4)(5)(5)(7)(8)(9)(9)(9) えっ、(1)も(9)もアンコなの？ 事実上高めの牌３枚も残ってるじゃん。そ う、九連宝塔に振り込んじゃいました。 このあと感想戦をね、「ぼくの(9)を鳴くとテンパイ取れるけど、鳴くのか な」とか１時間くらいやりました♪ ではでは、今日はここまで。今度は、ぼくに難度の高い役満を成就させても らえたら嬉しいな＼(^o^)／。じゃあねぇ〜。 著者公式サイト「10翻の会」ＵＲＬ：http://www1.ocn.ne.jp/~dachin/ （高島努：プロ協会Ｃ１リーグ） ********************************************************************** そーゆーときは、ぼくのハートをこの牌に乗せて、君の九連宝燈にジャストミ ート！って、口からでまかせ言うのがコツですね…って何の？(￣w￣)プッ ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ━━━(5)<雀賢荘戦記>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ぼくが雀賢荘で１ヵ月間に対戦した記録です（byハカセ）。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■５月の成績 １着０回 ２着０回 ３着０回 ４着０回 ついに初のゼロ（゜ロ゜)ノダー ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ━━━(6)<先月の登場プロ>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 雀賢荘に登場したプロの名前と打荘数です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■■５月の登場プロ■■ プロ協会 高島 努プロ＝35回（60回）合計95回 宮崎和樹プロ＝０回（20回）合計20回 坪川義明プロ＝０回（15回）合計15回 山本政樹プロ＝１回（10回）合計11回 山舗 徹プロ＝９回（１回）合計10回 加藤加奈プロ＝10回（０回）合計10回 高橋常幸プロ＝０回（９回）合計９回 日向杏介プロ＝０回（５回）合計５回 金村直樹プロ＝０回（２回）合計２回 大浜 岳プロ＝０回（１回）合計１回 プロ連盟 Hydeプロ＝多数回 (かっこ内はver3の回数） 駄珍プロがダントツ（゜ロ゜)ノダー ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ ●○●○●「雀賢荘」からのお知らせ●○●○●○●○ ■Ｖｅｒ．３への移行について 平素は雀賢荘をご利用いただき誠にありがとうございます。 現在、並行運用をしておりますＶｅｒ．２とＶｅｒ３に関しまして、Ｖｅｒ２ からＶｅｒ３への移行スケジュールを以下のように致します。 【Ｖｅｒ．３への自動アップデート】 ７月３日（月）のメンテナンス終了後、Ｖｅｒ２にログインすると自動アップ デートとなります。 自動アップデート後は対戦開始でＶｅｒ３が起動するようになります。 【Ｖｅｒ．２の運用期間】 Ｖｅｒ２の並行運用は、７月３日メンテナンス時間を持ちまして終了致します。 詳しい内容につきましては、雀賢荘ＨＰをご覧下さい。 今後とも雀賢荘をご愛顧頂けますよう、よろしくお願い申し上げます。 =*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=**=*= 発行 有限会社 アイ・エス・ジャパン 毎月10日・25日発行 編集長 福地 誠 記事協力 日本プロ麻雀協会 編集 有限会社 アイ・エス・ジャパン お問い合わせ jankenso@is-jpn.com 雀賢荘ＨＰ http://jankenso.is-jpn.com/ ＜購読解除＞ カプライト：http://cgi.kapu.biglobe.ne.jp/m/2072.html まぐまぐ：http://www.mag2.com/m/0000100584.htm melma!：http://www.melma.com/backnumber_39146/ ※「RanSta」は「melma!」にサービス統合致しましたので「RanSta」からご登 録頂いておりました方のメルマガ解除の際はmelma!より行って下さい。 Copyright(c) 2006 IS-Japan Inc. 無断転載を禁じます。 =*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=**=*=