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■バカヅキこそプロの証!? |
熱戦は1回戦で終わりました。2回戦は斉藤プロが爆発して早々と終了してしまったのです。東1局、これが斉藤プロの配牌でした。 |
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この配牌をあっというまに仕上げて、斉藤プロはリーチをかけます。5巡目という早
さにもかかわらず、![]() |
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これがその捨牌です。 |
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どうでしょう。なんとも無駄のない美しい捨牌ではないですか(ゴミの捨て方に
も美があるのです!)。このリーチを見て、ああ、もう仕上がってるなあ……と思わず
にはいられませんでした。このとき不運にもチェリオ氏の接続が切れてしまい、ダイウ
チ君が本来なら切るはずもないドラの 東2局、親を迎えた斉藤プロはまたしても素晴らしい配牌を得ます。 |
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この配牌からドラをアンコにして、11巡目にテンパイ。唯我独損氏の3フーロに応じ て12巡目にリーチをかけます。しかしこの局はリーチをかけたことによって逆にアガリを逃す結果になりました。唯我独損氏に1300点の振り込みです。 続く東3局、斉藤プロの配牌は頂点に達しました。見てください。こんな配牌が来ていいものでしょうか? |
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四暗刻の可能性は十分。 斉藤「ぼくが乗ってきたときっていつもこんな感じですよ。ドラアンコが斉藤流ですから。ついてこれるのは崎見さんくらいですもん(真顔)」 前回登場した崎見プロも鬼配牌の一族だったのですね。そういえば、彼女には配牌女王 、ドラ女王、役満女王という異名があったのでした。 この局、斉藤プロは1巡目の 斉藤「こうなったら好きに打てますよ。えい、フリー雀荘打法だ!」
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すると魔術のようにドラがトイツになり、 南2局の親番がすぎると、斉藤プロは「ここから鉄壁守クンに変身しま〜す」といっ て、第一打からど真ん中の牌を切り出していきます。たぶん「俺のランは終わったぜ」 というところなのでしょう。そしてオーラスは国士無双に向かい、チェリオ氏がかけた リーチに対して、安全牌は山ほどあるにもかかわらず一発でアタリ牌を切り出してマンガン。こうして2連勝を決めたのでした。 麻雀のうまさとは引き出しをいくつ持っているかである――そんな言い方が成り立ちます。技量が上がれば上がるほど、局面に応じて多様な選択肢から戦略を選び出してい くわけです。斉藤プロは単細胞生物のような外見にもかかわらず、この日、いくつもの 引き出しを見せてくれたのでした。バカヅキという下地があったことは事実ですが…… 。 |
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